2019/09/19
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
本日は肴の噺…酒の肴の噺にて、一席のお付き合いを願っておきます。
えー、
「生カラスミ大根」なるメニュウでありまして、
まずは「なんだろな」と思う訳ですな。
「生」は分かる。
「カラスミ」も分かる。カラスミが生だってンだなぁ、と。
「大根」も分かる大根は大根です。
それを合わせて書くってなァ、どう言うお料理だろうか、と。
右隣が「クリームチーズとチャンジャ」で、
左隣が「コンビーフのタルタルカナッペ」で挟まれているので、
どちらかと言うと前菜か…
もしくは、食事系メニュウとは違う、
ちょっとした“ツマム”ものなのか…
瞬間的に想像したものは辛子蓮根的な何かだったのだけれど、
薄切り大根に、カラスミが…
生のカラスミって、あんまり見かけない…もしか初めてかも。
ちょこんと乗っただけに見える肴。
これ、驚きました。
美味しさもひとしお。
カラスミは珍味として珍重されているから、
美味しさも納得…にしても、やたら美味しかった。
塩気が塩漬けとしての辛味だけでなく、
旨味はもちろん、魚らしい苦味があって、
風味が高い。塩辛さキツくなくて、下に敷いてある大根を加味せず、
ちょいちょいと食べるのですが、滅法相性が良いですね。
旨味が酒のふくらみ、ボリューム感を持ち上げてくれて。
酒は進むし、生カラスミも減っていくけれど、
ついでとして見ていた「大根」を、いよいよ口に運んでみる…
シンプルに薄く切っただけ、水分をよく切った大根、
何にも変哲がないけれど、
カラスミと一緒に食べてみて、
「あっ、すっごい美味しい!」
これなら、この大根なら何百枚でも行けるかも!?
そう思えるくらいの美味しさ。
カラスミはもっとずっとシンプルに…
塩気などが折り混ざった美味しさから、
大根によって旨味が集約されたかのように、
とてもシンプルに直線的な味わいに感じ、
大根はかすかな瑞々しさが口の中に、
ポッと出て、それをカラスミ風味がさらって行く感覚。
これ、これは旨いもんだね!!
…と思って、お隣のYOKOさんを見ると、
やっぱり、とても喜んでいて。
メニュウとして並んでいると、なかなか気付けない感じだけれど、
これは良いなあ、美味しいなぁ…なんてところ。
(…とは言え、konさんもひろっちさんも、
その週に楽しんでいた模様。流石の嗅覚)
この日は、他にも白眉なるものがいくつも。
いつも通りって言えば、厨十兵衛のいつも通りですが。
秋刀魚のはるまき・トマト酢がけ
YOKOさん、こちらもいたく気に入って、
「すごく美味しい!」と大将に伝えると、
「秋刀魚を春巻の皮で包んだだけだよ」とは言うのだけれど、
揚げたての香ばしさ、
滴るくらいにミッシリと…脂が落ちて来る秋刀魚の身、
トマトのアッサリさが組み合わさっていて、絶品でした。
包んだだけだよって、それだけじゃこんなには旨くなかろうー!
…って感覚。
美味しさによってパクついて、あっと言う間に平らげてしまったけれど、
とても美味しかったですね。
金目鯛の塩焼き
お酒のお供に焼き魚。
今日は見目麗しい金目鯛で。
ふかふかに焼き上げられて、
日本酒と共に頂いて幸せな気持ちにならない訳がない。
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懐かしく思うのは、
松本の銘酒居酒屋の祖と言って、僕は過言と思わない、
「ぷるーくぼーげん」「よよぎ」の大将が言っていた事で、
お酒を、日本酒を飲むことが出来るようになると、
苦手だったものが食べられるようになったり、
余計、美味しいと思う食べ物に出会うよー…って。
僕は今でも食べられないけれど、
梅干が苦手で、
大将が作った「うめたま」だけは食べられました。
そう言うこと、お酒呑みの文化はきっとある。
この日も厨十兵衛で、新しい美味しさに出会って、
僕は、喜んでいたー…なんて噺でして。
そんな僕の心の声、あ、口から出ていたかも知れない。
ともあれ、瞬間を切り取る様に、
本日の〆は、この言葉で。
意外ッ!大根とカラスミはこんなに相性良いのかッ!!