知の一滴のために。

書道について「自己の研鑽」かと問われると「はてな?」と感じた。
書道教室の先輩方は、たぶんそうだろうなー…と。

「文化の一端を担いたい」とは、
尊敬する中野市・井賀屋酒造場の杜氏さんの言葉より。
何年も前に伺ったこの言葉が、強く残っている。
僕らの時代より以前から、そして今後も脈々と続く「文化」として。

自分の場合の書道は「文化の為に」か。
そうだろうと思っていたけれど、唐突にどこか違う気がして、
ほんの少しだけ、ちょっぴりだけど違う気がして、
何か見合う、置き換わる言葉がないか探していて、
ひとつの思いに行き着いた。

「知の一滴のために」

僕にとっての文化は書と酒にあり。
広めたいと思う。文化として何とか食い込みたいと思う。
書を通してお酒の文化を広めたいと思うから、
書道を習い始めたんだ…と、分かっていたはずなのに、
今更、ようやく言葉に出来た気がして。

臨書酒林、銘泉集、英字で洋酒を書くシリーズ…

お稽古、練習の意味はあるにせよ、
投稿することで「そう言う名前のお酒があるんだ」、
「そのお酒は知っているよ」「地元のお酒じゃないか」
…と感じて欲しい。思って欲しい、気づいて欲しい、
好奇心を刺激されて欲しい。

お酒は基本的には液体なので、

「知の一滴の為に」

…それを伝える術を磨くための書道、書道教室なのだなぁ、と。

これに気付いたのは、昨日の書道教室での出来事と、
「丹念に発酵」先生の「このヒーラー、めんどくさい」が、
アニメ化する事に由来しています。
ええ、突飛なことに見えるかも知れませんが、
確実に繋がっています。

すごくお気に入りのWeb掲載漫画で、
とにかく言葉のセンスが素晴らしくって。
アニメ化だなんて、何のご褒美ですかって思ったくらいで。
嬉しくて…
条幅課題を書く際の筆慣らしに、
「丹念に発酵」先生のお名前を書いて、
いつも通りに投稿して…で、ご本人様よりコメントを頂いて。
嬉しかったんです。すごく嬉しかった。
拾ってもらいたい!って感覚で書いていなくて、
やっぱり「知の一滴の為に」、知って欲しくて。
自分の好きなものを、自分以外の人にも知ってもらいたい。
自分が好きなものに触れて、嬉しいと思う気持ちを、
他の人だって味わって欲しいんだ、
たった1滴でも無から知るに変われば、嬉しさが湧くはずだ…
ああ、そう言う事なんだなァ、と。

自分が書く洋酒の字も、
今、PassoaJapanさんとGlenCadamさんに「イイネ」をしてもらえて、
すっごく嬉しかったです。
で、そう言うお酒があるんだって、
どなたかが興味を持ってくれたら、
この嬉しさや味わった時の恩返しみたいになるのかなーって。

私、座右の銘は相変わらず「人間は考える葦」ですけれど、
「何故、書道を頑張るのか、字を書くのか、投稿するのか」
…と、どなたかに問われる事があるならば、

「知の一滴のために」とお答えしたいと存じます。

大切なことな気がして、記録しておきたかったので、以上。

お付き合い頂き、誠にありがとうございました。


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平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

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たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
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written by SAKESOJA (宗風)