気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

本日は日本酒について一献…もとい、一席、お付き合いを願っておきます。

先達てブログ「宗聲天地間」に成り変わってから更新致しました、
信州中野・井賀屋酒造場の日本酒「岩清水・MARS」が、
たいへんに美味しかった事から、
( http://sakesoja2.naganoblog.jp/e2393247.html )

「M」だけでなく「E」も、是非とも飲んでおきたい…と考えて、
「M」は松本市波田界隈「深澤酒店」さんにて購入しましたけれども、
こちらは信州中野に遊びに行った際に、蔵元にて購入して参りました。

EARTHは麹歩合が二割、酒造好適米「ひとごこち」で醸した日本酒。
MARSは麹歩合が五割、酒造好適米「美山錦」で醸した日本酒。
麹歩合は多くの日本酒が二割程度で醸しているハズです。
昨今、五割麹は少なめ、三割麹はちょっと見かけるかも?…なんて所でしょうか。



飲みながら書き留めたメモを起こしつつ、加筆しつつ行きます。


芯、良し。
ドライだけど甘い。ドライはどこから感じるんだろう。
このドライさ、辛さ、図太さ…。

(うーん、辛いもドライも意味は同じなんだけど、でも違う言葉なんだよなぁ。
 ニュアンス。うーん 青唐辛子と赤唐辛子と違うでしょ?)

ズドンと、讃岐うどんみたいな、コシの強さ。
芯の太さ、その中にナタデココみたいな弾力感、
甘味もシロップのそれの様にささやかに感じられる。
淡白さもどこか似ているのかも。甘味と膨らみを感じる。

後半はサッパリとした部分も持つ。気付くと無くなっている。
香だけ残って、フィニッシュする感覚。
とても抜けが良く、スタートのインパクトの強さで、
この後残りのくどく無さは、素敵なポイントではないだろうか。
甘味の感じ方がボディの主体性を支える雰囲気であっても、
しっかりとした、くどくたって良いはずの、確かな甘さがあったろうに、
もちろんくどくなく、
逆の雰囲気をあてがって、
酸を酸っぽく利かせてキュンとさせてバランスを取る…と言った素振りもなく、
甘味は甘味で美味しいと感じながらも、
調和した味わいで抜けて行く…と言うシステムは、驚きに近い美味しさを抱く。

食卓にあった肉料理にも合うし、強い料理、香辛料系にも、
存在感をしっかり持って対応してくれる。
どうだろう。
肉料理を食べた時の時間経過が、
お酒を飲んだ時の味覚の経過に似ている様な気がします。

「MARS」同様に、マスカット系の香味があり、
ツルンとした喉越し、滑らかさ、ハリがあります。
味わいの中には、かすかな苦味が…
それをきっと「ドライ」と自分は感じたのだろうけれど、
その芯にしっかりした味の線を持っているからこそ。
全体のバランスが向上して、
織り重なる味わいを楽しんでいるうちに、スーッと抜けて消えて行く。

これは新しいアプローチで、
料理との提案を呼び起こす日本酒と感じます。
「岩清水と料理を合わせる」と言うことは、
それを試した事が無い人にとって、
新感覚として迎えられるのではないでしょうか。

とにかく器が大きい。このお酒は。
受け皿になると言うか…
「どんなものにも合う!」と言う「一対のアグレッシブな合体」ではなくて、
様々な料理に出会う現代、
色んな料理が乱舞する中で、
どの料理においても、支えてくれる、拾ってくれる…
そんな印象を抱きました。

すごく良いです。やはり美味しい。



YOKOさんの感想も上々。
本物の葡萄の様な好ましい、鮮やかな香に着目していました。





こちら、裏ラベル。

このお酒と出会う事で、色んな出会いが迎え入れられるかも知れません。

ニュアンス、嗜好性…言葉の意味、定義が、
数値化されたものではなく、感覚的にみんな使っていて…
これは僕自身の考え方だけれど、
「マリアージュ」や「ペアリング」と言う言葉では、
この受け皿の大きなお酒を体現できていないのかも…なんて思います。
「一対」として「何かと合う」より、
もっとこなれて合って来るけれど、
「肴なら、何でも合うんだよ!」って大雑把に言うのではなく、
「この肴なら、ここが強調。別のものなら、ここがさ…」と言った感じで。

もっと言うと「酸」や「キレ」などと言う、
日本酒特有の味わいへの言語も不要な気がします。
どれも「きっとそれもあるんだろうけれど」…
よくまとまって、溶け合っていて、ひとつの味としての個を感じる。

ついつい、何かと難しく考えてしまう性質の自分でして、
ブログとなって、小難しく書いておりますが、
晩酌の時間なぞは「あっ、おいしー!」って感じです。ハイ。

「M」と「E」の間に「J」、山恵錦で醸したお酒が発売され…
…えっと、詳細な発売日は分かりませんが、
7月と言うことはInstagramなどのSNSでも蔵元さんから告知されておりますねっ。

こちらもとても楽しみにしております。
また、こうして一席のお付き合いとして、
自分の感想と出会って頂き、飲んでも頂いて、思いを照らし合わせて頂ければと存じます。

さぁ、本日のところはここまで。

ありがとうございました。


< 2019年07>
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
QRコード
QRCODE
インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
SOJA
SOJA
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
色々と色々に。
ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)