気楽なところで一生懸命…と言うことです。

本日はお酒呑みのお噂ではございますが、
液体ではなく、紙の上のお話でございまして…。

臨書酒林シリーズで、お付き合いを願います。

これまでは作業風景を動画で撮影致しまして、
そちらと同時に更新をしていたのですが、
まー…効率がたいへんに良くないな、と。

この臨書酒林シリーズの仕上がるまでの工程なのですが、

1:資料集め。ネットでラベルなどを見つける。

2:デザイン、字の配置決め。

3:背景を書く。

4:字を書く。


…と言う流れで、
4なんて一瞬です。ものの10分も掛からないくらい。
1と3も、同等に時間が掛かりますでしょうか。
菰樽やレトロラベルが好きなものですから、
どうしても、そう言う情報を得ようと粘ってしまいます。
動画撮影が入る前は、
ほぼ毎日、書き上げていた時代だってあるのに、
ここ最近は、それぞれにかなりの時間を要している…
3と4の間に、
恐ろしく時間をかけてしまっていました。

「動画を撮影する状況を用意する」

…時間的余裕、とも言えるでしょうか。
場所もスタンドも用意して、
かつ撮影したら動画の編集もして…
…これは慣れて来たので、わりと直ぐ出来るのですが、
キチッと場を作って撮影する事が難しく、
考えました…僕は考えました。結論に辿り着きました。

「 動画、止めたー!! 」

…と。今はまだまだ未熟ですので書く方に、
酒蔵を勉強して行く方に、熱心になりたいと思いますので、
そんなカタチで、3枚、書きました昨今の臨書酒林を掲載して参ります。

TwitterやInstagramに投稿したものより、
もう少しだけ、情報を増やして載せますので、
是非、御用とお急ぎの方も、ちょっと、ほんのちょっとで良いのです。
足を目を、お留め下さいまして、
山梨県に、こんな日本酒蔵があるんだと知って頂けましたら、
幸甚でございます。






甲斐山梨9蔵目、山梨市・養老酒造「養老」にて。

ラベルには「金盃養老」とあります。
「ヨウロウ」ではなく「ヨーロウ」と言う書き方が、
洒落ている様に感じます。
普通酒のラベルと菰樽のラベルを参考にしました。
それぞれの特徴をミックスしたつもり。
「櫂」と「六波」と言うボトルもあり、
その字も添えてみました。
蔵元さんのホームページを見に行きますと、
「酒蔵ごはんとカフェ 酒蔵櫂」のホームページにも見えます。
蔵のカフェがあるみたいで…
京都・蒼空蔵とは、また違う趣なのかしら。
どちらかと言うと福島・花泉(ロ万)蔵みたいな感じでしょうか。

よく日本酒の酒名にまつわる話題に、
「正宗」や「鶴」「山」などが多い…なんて聞きますよね。
その言葉に、更に言葉を付け足して。
実は「養老」も何気に酒名として多いと感じています。
主銘柄ではなく、
例えば、蔵に出掛けて行くと古い扁額に「養老」とある…
…なんてカタチで。

もちろん岐阜県の養老郡養老町の滝も言いますし、
大手居酒屋チェーンの「養老乃瀧」と言うものもありますし、
能にもありますし。
特に能においては、
養老の滝の由来と霊験あらたかな泉についての話、
老後を安らかに迎える、過ごすこと、
すなわち長命の縁起も兼ねる言葉で、良き言葉とされている、
お酒と言う液体に近しい、
水に縁付く言葉でもある…
こうした理由で、多く使われているのでは…

…なんて思うんですけど、
もしかしたら、養老の滝に近い地域に住んでいるから、
目にする機会が多いだけなのかも。はてさて。







甲斐山梨10蔵目。
南巨摩郡富士川町・萬屋醸造店「春鶯囀(シュンノウテン)」にて。

「みなみこまぐん」が当初読めませんでした。
こうしてラベルを模して書くのは、2011年ぶりなのですが、
それにしても、すっかり忘れておりました。

「春鶯囀」はバッチリ覚えております。
「シュンノウテン」、
流石に、自動変換はされませんから。
「はる、うぐいす、さえずる」と書きますね。
もう、これで読んでくれる貴方もきっと忘れません。
そう言う意味では、とても良い酒名だなーって思うんです。
ネーミングとして忘れ難い。
そして、それぞれ麗しく聞こえる字の並び。
ホームページには当初は「一力正宗」…
「萬」は「万」であり、これを分けて「一力」としたと言う。

これが今回のラベルモチーフにもした、
大吟醸「春鶯囀 のかもさるる蔵」に現在も残っている、
歌人・与謝野晶子とのご縁から成った酒名とのことです。

蔵のお酒を飲んでくれて、

「法隆寺など行く如し 甲斐の御酒 春鶯囀のかもさるゝ蔵」

…と詠んでくれて。

素敵な酒名の定まり方…だなぁ、と存じます。
だので、今回も小さく…、
字そのものは菰樽のものを参考にしましたが、
脇に「乃 かもさるゝ蔵 晶子」と書き添えてあります。






甲斐山梨11蔵目。

南巨摩郡南部町・横山酒造店「日の出菊」にて。

「ヒノデキク」と読みます。菊は濁らず。
得られる情報が乏しく、なかなか集まらない中で、
山梨県酒造組合のホームページで拝見する酒名の字を書き、
背景は、インターネット上でお見かけしたものを参考にしました。
そのラベルはヒゲ文字的な解釈のラベルなのですが、
酒造組合のものは、そのどれでもないので、
現行がどちらか分かりませんが、
より特徴的な「日の出菊」の字を臨書しました。

背景は中央に金色の帯が入り、大輪の白菊が配置されております。
周囲に藍と緑を合わせた地が塗られているもの…
自分が使うサインペンでは、それは表現できませんで、
それはそれ、となりますが。






…と、以上3蔵について。

山梨県も、あと2蔵になりました。
次回は、山梨県を果たし、次県1枚目と共に、
ご覧になって頂けたらと存じます。

では、本日はここまで。
ありがとうございました。

< 2019年07>
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SOJA
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
色々と色々に。
ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)