2019/07/02
・
・
気楽なところで一生懸命…と言うことです。
本日はお酒呑みのお噂ではございますが、
液体ではなく、紙の上のお話でございまして…。
臨書酒林シリーズで、お付き合いを願います。
これまでは作業風景を動画で撮影致しまして、
そちらと同時に更新をしていたのですが、
まー…効率がたいへんに良くないな、と。
この臨書酒林シリーズの仕上がるまでの工程なのですが、
1:資料集め。ネットでラベルなどを見つける。
2:デザイン、字の配置決め。
3:背景を書く。
4:字を書く。
…と言う流れで、
4なんて一瞬です。ものの10分も掛からないくらい。
1と3も、同等に時間が掛かりますでしょうか。
菰樽やレトロラベルが好きなものですから、
どうしても、そう言う情報を得ようと粘ってしまいます。
動画撮影が入る前は、
ほぼ毎日、書き上げていた時代だってあるのに、
ここ最近は、それぞれにかなりの時間を要している…
3と4の間に、
恐ろしく時間をかけてしまっていました。
「動画を撮影する状況を用意する」
…時間的余裕、とも言えるでしょうか。
場所もスタンドも用意して、
かつ撮影したら動画の編集もして…
…これは慣れて来たので、わりと直ぐ出来るのですが、
キチッと場を作って撮影する事が難しく、
考えました…僕は考えました。結論に辿り着きました。
「 動画、止めたー!! 」
…と。今はまだまだ未熟ですので書く方に、
酒蔵を勉強して行く方に、熱心になりたいと思いますので、
そんなカタチで、3枚、書きました昨今の臨書酒林を掲載して参ります。
TwitterやInstagramに投稿したものより、
もう少しだけ、情報を増やして載せますので、
是非、御用とお急ぎの方も、ちょっと、ほんのちょっとで良いのです。
足を目を、お留め下さいまして、
山梨県に、こんな日本酒蔵があるんだと知って頂けましたら、
幸甚でございます。
・

甲斐山梨9蔵目、山梨市・養老酒造「養老」にて。
ラベルには「金盃養老」とあります。
「ヨウロウ」ではなく「ヨーロウ」と言う書き方が、
洒落ている様に感じます。
普通酒のラベルと菰樽のラベルを参考にしました。
それぞれの特徴をミックスしたつもり。
「櫂」と「六波」と言うボトルもあり、
その字も添えてみました。
蔵元さんのホームページを見に行きますと、
「酒蔵ごはんとカフェ 酒蔵櫂」のホームページにも見えます。
蔵のカフェがあるみたいで…
京都・蒼空蔵とは、また違う趣なのかしら。
どちらかと言うと福島・花泉(ロ万)蔵みたいな感じでしょうか。
よく日本酒の酒名にまつわる話題に、
「正宗」や「鶴」「山」などが多い…なんて聞きますよね。
その言葉に、更に言葉を付け足して。
実は「養老」も何気に酒名として多いと感じています。
主銘柄ではなく、
例えば、蔵に出掛けて行くと古い扁額に「養老」とある…
…なんてカタチで。
もちろん岐阜県の養老郡養老町の滝も言いますし、
大手居酒屋チェーンの「養老乃瀧」と言うものもありますし、
能にもありますし。
特に能においては、
養老の滝の由来と霊験あらたかな泉についての話、
老後を安らかに迎える、過ごすこと、
すなわち長命の縁起も兼ねる言葉で、良き言葉とされている、
お酒と言う液体に近しい、
水に縁付く言葉でもある…
こうした理由で、多く使われているのでは…
…なんて思うんですけど、
もしかしたら、養老の滝に近い地域に住んでいるから、
目にする機会が多いだけなのかも。はてさて。
・

甲斐山梨10蔵目。
南巨摩郡富士川町・萬屋醸造店「春鶯囀(シュンノウテン)」にて。
「みなみこまぐん」が当初読めませんでした。
こうしてラベルを模して書くのは、2011年ぶりなのですが、
それにしても、すっかり忘れておりました。
「春鶯囀」はバッチリ覚えております。
「シュンノウテン」、
流石に、自動変換はされませんから。
「はる、うぐいす、さえずる」と書きますね。
もう、これで読んでくれる貴方もきっと忘れません。
そう言う意味では、とても良い酒名だなーって思うんです。
ネーミングとして忘れ難い。
そして、それぞれ麗しく聞こえる字の並び。
ホームページには当初は「一力正宗」…
「萬」は「万」であり、これを分けて「一力」としたと言う。
これが今回のラベルモチーフにもした、
大吟醸「春鶯囀 のかもさるる蔵」に現在も残っている、
歌人・与謝野晶子とのご縁から成った酒名とのことです。
蔵のお酒を飲んでくれて、
「法隆寺など行く如し 甲斐の御酒 春鶯囀のかもさるゝ蔵」
…と詠んでくれて。
素敵な酒名の定まり方…だなぁ、と存じます。
だので、今回も小さく…、
字そのものは菰樽のものを参考にしましたが、
脇に「乃 かもさるゝ蔵 晶子」と書き添えてあります。
・

甲斐山梨11蔵目。
南巨摩郡南部町・横山酒造店「日の出菊」にて。
「ヒノデキク」と読みます。菊は濁らず。
得られる情報が乏しく、なかなか集まらない中で、
山梨県酒造組合のホームページで拝見する酒名の字を書き、
背景は、インターネット上でお見かけしたものを参考にしました。
そのラベルはヒゲ文字的な解釈のラベルなのですが、
酒造組合のものは、そのどれでもないので、
現行がどちらか分かりませんが、
より特徴的な「日の出菊」の字を臨書しました。
背景は中央に金色の帯が入り、大輪の白菊が配置されております。
周囲に藍と緑を合わせた地が塗られているもの…
自分が使うサインペンでは、それは表現できませんで、
それはそれ、となりますが。
・
・
…と、以上3蔵について。
山梨県も、あと2蔵になりました。
次回は、山梨県を果たし、次県1枚目と共に、
ご覧になって頂けたらと存じます。
では、本日はここまで。
ありがとうございました。
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気楽なところで一生懸命…と言うことです。
本日はお酒呑みのお噂ではございますが、
液体ではなく、紙の上のお話でございまして…。
臨書酒林シリーズで、お付き合いを願います。
これまでは作業風景を動画で撮影致しまして、
そちらと同時に更新をしていたのですが、
まー…効率がたいへんに良くないな、と。
この臨書酒林シリーズの仕上がるまでの工程なのですが、
1:資料集め。ネットでラベルなどを見つける。
2:デザイン、字の配置決め。
3:背景を書く。
4:字を書く。
…と言う流れで、
4なんて一瞬です。ものの10分も掛からないくらい。
1と3も、同等に時間が掛かりますでしょうか。
菰樽やレトロラベルが好きなものですから、
どうしても、そう言う情報を得ようと粘ってしまいます。
動画撮影が入る前は、
ほぼ毎日、書き上げていた時代だってあるのに、
ここ最近は、それぞれにかなりの時間を要している…
3と4の間に、
恐ろしく時間をかけてしまっていました。
「動画を撮影する状況を用意する」
…時間的余裕、とも言えるでしょうか。
場所もスタンドも用意して、
かつ撮影したら動画の編集もして…
…これは慣れて来たので、わりと直ぐ出来るのですが、
キチッと場を作って撮影する事が難しく、
考えました…僕は考えました。結論に辿り着きました。
「 動画、止めたー!! 」
…と。今はまだまだ未熟ですので書く方に、
酒蔵を勉強して行く方に、熱心になりたいと思いますので、
そんなカタチで、3枚、書きました昨今の臨書酒林を掲載して参ります。
TwitterやInstagramに投稿したものより、
もう少しだけ、情報を増やして載せますので、
是非、御用とお急ぎの方も、ちょっと、ほんのちょっとで良いのです。
足を目を、お留め下さいまして、
山梨県に、こんな日本酒蔵があるんだと知って頂けましたら、
幸甚でございます。
・
甲斐山梨9蔵目、山梨市・養老酒造「養老」にて。
ラベルには「金盃養老」とあります。
「ヨウロウ」ではなく「ヨーロウ」と言う書き方が、
洒落ている様に感じます。
普通酒のラベルと菰樽のラベルを参考にしました。
それぞれの特徴をミックスしたつもり。
「櫂」と「六波」と言うボトルもあり、
その字も添えてみました。
蔵元さんのホームページを見に行きますと、
「酒蔵ごはんとカフェ 酒蔵櫂」のホームページにも見えます。
蔵のカフェがあるみたいで…
京都・蒼空蔵とは、また違う趣なのかしら。
どちらかと言うと福島・花泉(ロ万)蔵みたいな感じでしょうか。
よく日本酒の酒名にまつわる話題に、
「正宗」や「鶴」「山」などが多い…なんて聞きますよね。
その言葉に、更に言葉を付け足して。
実は「養老」も何気に酒名として多いと感じています。
主銘柄ではなく、
例えば、蔵に出掛けて行くと古い扁額に「養老」とある…
…なんてカタチで。
もちろん岐阜県の養老郡養老町の滝も言いますし、
大手居酒屋チェーンの「養老乃瀧」と言うものもありますし、
能にもありますし。
特に能においては、
養老の滝の由来と霊験あらたかな泉についての話、
老後を安らかに迎える、過ごすこと、
すなわち長命の縁起も兼ねる言葉で、良き言葉とされている、
お酒と言う液体に近しい、
水に縁付く言葉でもある…
こうした理由で、多く使われているのでは…
…なんて思うんですけど、
もしかしたら、養老の滝に近い地域に住んでいるから、
目にする機会が多いだけなのかも。はてさて。
・
甲斐山梨10蔵目。
南巨摩郡富士川町・萬屋醸造店「春鶯囀(シュンノウテン)」にて。
「みなみこまぐん」が当初読めませんでした。
こうしてラベルを模して書くのは、2011年ぶりなのですが、
それにしても、すっかり忘れておりました。
「春鶯囀」はバッチリ覚えております。
「シュンノウテン」、
流石に、自動変換はされませんから。
「はる、うぐいす、さえずる」と書きますね。
もう、これで読んでくれる貴方もきっと忘れません。
そう言う意味では、とても良い酒名だなーって思うんです。
ネーミングとして忘れ難い。
そして、それぞれ麗しく聞こえる字の並び。
ホームページには当初は「一力正宗」…
「萬」は「万」であり、これを分けて「一力」としたと言う。
これが今回のラベルモチーフにもした、
大吟醸「春鶯囀 のかもさるる蔵」に現在も残っている、
歌人・与謝野晶子とのご縁から成った酒名とのことです。
蔵のお酒を飲んでくれて、
「法隆寺など行く如し 甲斐の御酒 春鶯囀のかもさるゝ蔵」
…と詠んでくれて。
素敵な酒名の定まり方…だなぁ、と存じます。
だので、今回も小さく…、
字そのものは菰樽のものを参考にしましたが、
脇に「乃 かもさるゝ蔵 晶子」と書き添えてあります。
・
甲斐山梨11蔵目。
南巨摩郡南部町・横山酒造店「日の出菊」にて。
「ヒノデキク」と読みます。菊は濁らず。
得られる情報が乏しく、なかなか集まらない中で、
山梨県酒造組合のホームページで拝見する酒名の字を書き、
背景は、インターネット上でお見かけしたものを参考にしました。
そのラベルはヒゲ文字的な解釈のラベルなのですが、
酒造組合のものは、そのどれでもないので、
現行がどちらか分かりませんが、
より特徴的な「日の出菊」の字を臨書しました。
背景は中央に金色の帯が入り、大輪の白菊が配置されております。
周囲に藍と緑を合わせた地が塗られているもの…
自分が使うサインペンでは、それは表現できませんで、
それはそれ、となりますが。
・
・
…と、以上3蔵について。
山梨県も、あと2蔵になりました。
次回は、山梨県を果たし、次県1枚目と共に、
ご覧になって頂けたらと存じます。
では、本日はここまで。
ありがとうございました。