「むしり」で鶏のカラダを知る。(佐久市・瀬川)
2020/11/09
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気楽なところで、一生懸命…と言う事ですが。
えー…
比べるべくは、やっぱり大手、やっぱり全国区…
世界規模…の、あのフライドチキンチェーンなのかしら。
有難いことに両親は僕ら兄弟を喜ばせようとしてくれて、
何度も買って来てくれて、
とてもとても感謝しているのだけれど、
さて、今、大人になってから食べたかー…って言うと、
食べていないんです。揚げ物自体、元からあんまり好きじゃない事もあるのか、
鶏肉は大好きなのに、わざわざ出かけようと思っていない。
そんな現状で。
記憶を頼りにしてみると、
皮はやっぱり美味しい…皮じゃないのか、衣か。
オリジナルスパイスってンですかね。あれは好きなんだけど、
中にはあんまり味が入っていなくて、
それが本来の鶏の旨さなのでしょうけれども?
皮だけベリッと先んじて剥がれてしまうと、
何とも寂しい心持ちになる…なんてなぁ印象です。
今はどうなんでしょう。
圧力釜で蒸してから揚げると言う手間が掛かる調理方法。
憧れていた「瀬川のむしり」を食べてみて、
驚かされたことは、大きくふたつ。
「鶏の半身と言う半身の凄まじさ」
「中までしっかり味が染みている」
…この2点。
佐久市のソウルフードと名高い「瀬川のむしり」、
ようやく食べるに至りましたので、
ここに一席、申し上げる事としております。
どうぞ最後まで、お付き合いの程を願っておきますが…。
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半身単位でひとつ980円の販売なので、ふたつ購入。
人数分と思って買いました。
新聞紙に個装紙。
中を開けると半身が互い違いに入っています。
「これが“むしり”か!!」と。
冒頭の写真の様に広げると、そのまま鶏を意識するカタチに。
写実的、だからこそグロテスクさも…
…本当に鶏!なんだなぁ、と。
食べてみて、手羽先、むね、ももとハッキリ部位が分かれている…
これを否応なしに理解しますね。
魚の切り身が海を泳いでいるなんて寓話がありますけど、
それに近く、
切り身のお肉ばかり買うので、
どこか胸肉と腿肉の位置関係すらも薄れてしまっていた様に感じます。
鶏の命を頂く感、ありました。
胸肉、我が家では塩麹に漬け込んでから使っています。
加熱によって硬くなってしまうので。
胸肉の処理って、鶏を扱う上での重要な部分だと思うんです。
某フライドチキンも、胸肉は脂が少なくて、
少し“らしく”、パサッとしている印象。
「瀬川」のむしり、確かにもも部に比べたら脂は少ないけれど、
しっかり中まで味が入っていて、
硬さもあるけれど、食べ難いことはなく、
むしろ噛み締めて鶏の味を存分に味わえる…
YOKOさんはもも部が良いと言っていましたが、
自分は、元来のむね肉好きも手伝って、
「こんなに美味しくむね肉を食べられるのか!」と喜んでいました。
半身を1つ食べる中で、
極端に塩っ辛い部分がある訳でもなく、
かと言って、薄い部分がある訳でもなく、
ワサビやカラシなどの薬味を試しにつけてみても、
ベースの鶏肉の仕上がりが良いからこそ、とても楽しむことが出来る。
これは…本当に「ソウルフード」になるんだろうな、
こんなに美味しいのだもの。
もも部はたっぷりの肉汁があって柔らかくムチムチ食感が美味しく、
手羽先部は脂の旨さと淡白さ、
ちょっと濃い外側の味が組み合わさっていて美味しかったですね。
これで育ったら、鶏の部位についてはよく理解できそう。
注文は土曜日10時の開店時間に電話をして、
15時からの分だったら予約が出来る…なんてカタチでした。
それより早い時間に欲しければ、その分早く予約を…と言うカタチですね。
僕らは所用を済ませてから、巣穴のある松本平に戻る時間に、
「瀬川」に立ち寄りたかったので、運が良かったかな、と。
次は行きの道中に寄って、クーラーボックスに氷を入れずに持ち帰る…
…この冬の時期は…なんてカタチが良いのかしら。
ちょっと持ち帰り方は考えなくちゃ、ですけど。
絶対にまた食べたいです。
かなりお腹いっぱいになりましたし、ズドンと重さもあるものですが、
この鶏の命に、いつも以上に感謝したくなる味わいは、
宝物の様に感じています。美味しさへありがとう。
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佐久市臼田と言えば、
佐久の花酒造に出掛けた思い出が色濃く、
「あー、昔来たことがあるなァ」なんて景色の中、
細い道にヒョッと入って行って辿り着きます。
昔から…自分がこの辺りに来た頃から、
お店があって、知らずにいて、
今、ようやくたどり着く…なんて所に、
巡り合わせの面白さを感じないではいられませんね。
また出掛けて行きたいと存じます。
そんな「むしり」の一席、本日はここまで。
ちょうどお時間となっております。
それではまた次回。
ありがとうございました。