小諸を歩く。(小諸市駅前と布引観音温泉)
2020/09/28
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
えー…毎度おなじみ、
我が家のYOKOさんの鶴の一声で、小諸に出掛ける事が決まった日。
コロナ禍にあって、
出来るだけ人でごった返していなさそうなところ、
そんな温泉に入りたい目指したい…と考えた中から、
先達ての戸倉上山田温泉から御牧乃湯を経由して戻って来た日、
入ろうかどうしようか悩んだ「布引観音温泉」ならば、
立地としても狙えるのではないか…と発案した様でした。
実際、これは男性側ですけれど、
1時間入浴したうちの50分くらいは独りきりでしたから、
女性側もYOKOさんを覗いてふたり、さんにん程度。
密を避けてお出掛け出来たんじゃねぇのかなぁ…と思います。
さすよこです。(さすがYOKOの略)
ただ、YOKOさんは「良い温泉に入ることが出来たら遠出も良い」ですが、
ワタシはそうも行きませんよ。
何せ、小諸ならば新和田トンネル有料道路を往復する訳ですから、
ガソリン代だけじゃあない。行くならば、もう少し目的が欲しい、
得られるものが欲しい…と、ケチ臭いことを考えます。
考えてしまうんです。
「ならば、シマ子店長に会いたいし、小諸を歩いてみようよ」と…
お互いの目的が合致致しますてぇと、
いざ、巣穴を飛び出す支度が整った…てンで、
小諸街歩きの一席、どうぞ終いまでお付き合いくださいませ…。
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小諸の街へは、これで3回目…ですかね。
2010年9月初で、信州SAKEカントリーツーリズムで大塚酒造へ。
2015年11月末で、中棚荘に宿泊。懐古園も含めて。
中棚荘から大塚酒造まで散歩をしてみたり。
2015年時には、軽く街並を眺めてみたのですが、
当日は時間に制限があったし、
どこかお店に立ち寄ろうと言う状況ではなかったので、
「お昼ご飯、どこにしようかな」など、
のんびり散策しながら歩いたのは、今回が初めてでした。
表通りから奥に深い構造、長屋的な構造をしていて、
奥の建物、スナック夕子、ジャスミンに時代の流行を感じます。
居酒屋さんと思しき「横綱」さんの看板。
日本酒の銘をシンボリックに、ひとつだけ書き記す看板を、
よくお見掛けしますが、
地の銘柄か、白鶴、大関、白雪などの超大手銘柄がほとんど。
「八剣」は実に珍しいと思いました。諏訪ならまだしも。
下に「横笛」とある通り、諏訪五蔵の一角、
伊東酒造「横笛」のイチ銘柄「八剣」…
諏訪のお祭りや神事に関わる銘柄で…、小諸で見かけるとは。
駅を谷と捉えて、山側には長い坂が続きます。
その商店街の中にある「文林堂」さんにお邪魔しました。
目的はふたつ。
Twitterで知るに至ったシマ子店長に会いに。
当日は寝起きのタイミングで、ご機嫌ナナメ。
しかしながら、たいへんな愛らしさ。
もうひとつは、書道用の小筆を買いたかった。
ご縁とは、かくも面白きものなのか。
悩んでいた自分には救世主的出会いの筆でした。
課題の実用書に取り組んではみたものの、
手持ちの筆では先生が指導して下さる表現が出来ず、
“1000円ぐらいの安い筆で良い”と聞いたので、
前日に手近な文房具屋さんで、硬めの穂先の筆を買いました。
しかし、失敗。
硬いものを選び過ぎていてダメだったので、
今度は柔らかめのものを…と言う希望があったんです。
今回、どこか文房具屋に行きたいなー…と思っていた中で、
小諸、シマ子店長が絡み合って行程になった、と言う訳。
柔らかめの、かつ800円の筆でしたが、良い仕事をしてくれました。
揚羽屋さんの看板。
「一せんめし御休処」、処の字は古い字体ですね。
「高原の城下町」とあります。
中棚荘も島崎藤村ゆかりのお宿。
街にもご縁を拝見でき、嬉しいところ。
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お昼ご飯は色々悩んだ末の駅前「夜来香・小諸本店」にて。
この件については、また別におしゃべりの機会を設けますね。
今日見て欲しいのは、お話したいのは、
「夜来香」の素晴らしい雰囲気。レトロな空間。
このコカコーラの古いグラスで、もうキュンキュンです。
店内はこんな感じ。赤が基調であることも
中華料理屋さんっぽいですよね。
現代ではそうでもなくなって来ているのでしょうけれども。
椅子の誂えも時代を感じます。左の水槽にはリクガメさん。
個人的に最高にハマッたポイントは、この電光掲示板…
そう言う呼び方で良いのでしょうか。
ボックス照明…と言った方が良い?
これが現役でお料理の写真を照らしている、
素晴らしい!素晴らしい!このレトロ感。時代の雰囲気!
YOKOさんには全く響かない趣味で、
「きょとん」としていましたが、僕はもう、もう!
…と言う感じでした。
昔々、マクドナルドなどのファーストフード店も、
こう言う店内看板がありましたよね!?
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「夜来香」の店外、各種文字群も、とても良かった。
縦書きの看板「中国飯店」はしっかりした行書。
「夜来香」は、バリバリの隷書。
頭上の4字正方形構成の「中国飯店」は月形を組み合わせた様な書体。
これはオリジナルなデザインフォントですよね!
この看板の「夜来香」は上記のものに近い感じ。
眼福です。文字が好きですから。だからこそ書道ですから。
そんな自分にジャストフィットし過ぎて、
フィーバーなサービスタイムでした。
鶏のカレー煮込みも食べてみたいし、絶対にまた立ち寄りたいです。
小諸市小諸駅の周辺、
中棚荘側は懐古園や動物園、遊園地などの施設がある側。
反対側に街が形成されていて、
喫茶店が多く、レトロな街並が今も残っています。
情緒的。また散策に出掛けたいものですね~!
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東御市になりますが、車でほんのわずかな時間。
10分くらいだったでしょうか。
「布引観音温泉」を訪れました。
小諸から布引観音温泉、更に1.1㎞先に「御牧乃湯」と言う位置関係。
なるほど、この前はほんのもうちょっとだったんだなぁ、と。
当日のTwitter記録では以下の通り。
(76)布引観音温泉に来ています。
古湯、と言う感じ。深層水の水風呂が効きますね。
薄緑にも見える乳白色のお湯。
かすかな泡付き。47度の源泉そのままの良さ。
聞きしに優る…と言う感じ。カランがなくて弱シャワーのみ…がご愛嬌でしょうか。
…とのこと。
メイン浴槽は2段に分かれており、
源泉がそのまま入るあつ湯、流れた先のぬる湯に繋がっており、
ぬる湯側に浸って過ごしました。
熱くなったら水風呂に入って冷まして…を繰り返す交代浴。
思うに、この前の戸倉上山田の温泉旅の帰りに、
ここに立ち寄っていたら、しっかり入り過ぎて、
眠くなって危なかったかも知れません。
かなりじっくり入ることが出来てしまうお湯でしたから。
とても良かったです。
設備は古湯、秘湯系なので、期待はしない方が良い感じかも。
当日は、ボディソープやシャンプーは無く、
石鹸が1個あったような…って感じでした。
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…と言ったところで、本日はここまで。
ちょうどお時間となっております。
続き…「夜来香」でのお食事については、
また別の機会とさせて頂きたく存じ上げます。
それでは、また。
ありがとうございました。