毎日、濃密になる。(信州中野・岩清水“Origine2019”と“Jupiter”)
2020/01/24
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
んー…もう底が見えてきた、と言うことで、
そうした状態も解消されるかなぁ、と言うことで。
引っ越しが2019年の春先にあり、
これまでクローゼット熟成をしていた日本酒たちについて、
三道楽煩悩…サンドラボンノウ、
「飲む、打つ、買う」ではなく、
「飲む、売る、捨てる」の選択肢を目の当たりにした時、
もちろん「飲む」を選びました。
捨てるもんですか。
ただ、概ね熟成酒になっているものが多く、
何度か試しはしたけれど、YOKOさんは苦手なご様子。
だので、僕の晩酌は熟成酒、YOKOさんの晩酌は他の日本酒…
…そんな生活が始まって、続いておりますが、
だいぶストックも減って来た最近。
だので、YOKOさんが飲むそれを、日々の変化を、
ちびりと貰うカタチなのですが、
「ああ、毎日濃密になる様に感じる」
…と僕が呟くと、
「うん」
…と頷く、YOKOさんとのひとコマ。
“一滴入魂”と言うスローガンが、
信州中野市、井賀屋酒造場「岩清水」蔵にはあるけれど、
何と言うか、
「ひと口飲めば、満足させられる」、甘露な雫。お酒。
そうした境地に辿り着いているなぁ、と感じまして。
もちろん、ひと口飲めば、もうひと口と旨いものを求めてしまう…
これが性と言うものだと存じますが…。
・
日本酒「岩清水」Origine 2019 生原酒 Harmonie
軽さと充実の交代感が良過ぎる、と記録。
質として、とろりとして滑らか、甘ぽってりと…
けれど、放物線を描き浮かぶような途中から、
サラッと広がりながら融けて来て…
口どけは何に近いと言えば良いだろう…
広がる、滋味、優しい甘さ、
甘酒などにある、あの温かな雰囲気がありながら、
スゥ―っと融けるんだけど、
それは水や茶の様な「サッパリ」ではないんだ。
ああ、これまでも書いているけど「和三盆糖」の融け方か。
一般の砂糖とは異なる風味と甘さの両立感。
余韻に心地好さと、もうひと口誘われるような、
ちょっとした…実際はきっと甘酸のバランスから、
“ちょっとした”と感じるんだろうけど、
酸があって、後ろ髪惹かれる感じ。器から手を放したくない感じ。
これを…表現は人それぞれと言うけれど、
「透明」ではなく「透明感、透明的」つまり「透明っぽい」と書きたい。
無色で全く清澄、当たり障りないものではなく、
金色のはちみつシートをイメージします。
口の熱どころか、持つ手の熱でも融けて行ってしまいそうな。
香もいわゆるカプとかイソとか、
そう言う“らしい”表現上にないもの、と思います。
エネルギッシュで蒸米を想起させるような、
米の蒸気にある香、豊かさをイメージさせます。
ふと、こうして書きながら裏ラベルも見てみて、
アルコール度数が14度…と言う事にも驚きます。
気分的には、25度くらいあるような…
我が家に今、与論島の「島有泉」の25度と35度があって、
その濃さ、エキス感の差は歴然と違っていて、
巷のストロング何某もそうだけど、
個人的な指標感と言うか、
アルコールの濃さ=全体ボリュームの濃さも、
一視点からは成立すると思うのだけれど、
とても14度の濃密感じゃあないなぁ、と。
凍結濃縮酒にも近いような印象を抱くんです。
茨城・来福、信州上田・喜久盛などの。
もちろん、そうして醸されたものではないのだけれど。
そう言う意味でも、稀有なスゴイお酒だなぁって思います。
どこか、口の中でゆっくり融ける雰囲気が、
牛肉や鮪などの大きな意味で肉類の、
融点の低い脂の融ける速度に、どこか似ているかも。
口中を洗う意味で酒を食むのではなく、
ペアリング、同軸時間上で一緒に楽しむ…
なるほど、岩清水蔵が提唱していること、より納得ですね。
・
・
8月にも買って、
今回2019年12月に出掛けた際にも購入して来たもの。
ブログにしていなかったか…と言うことで、ここに追記を。
「本金・諏訪」と同様に、お年取り酒としても頂いた1本。
日本酒「岩清水」Jupiter 2019 生原酒 Harmonie
長野県の新しい酒造好適米「山恵錦」にて醸した日本酒。
8月時の記録は以下リンク。
( http://sakesoja2.naganoblog.jp/e2408486.html )
当日はTwitterに以下、記録。
うはぁ、甘酸っぱくて爽やか…と端的に言うとそうなんだけど、
それだけじゃない。それでは(言葉が)物足りない。
華やかさも申し分ないけど、旨味もしっかり乗っていて、
酸が…そうか、酸があるけど、
すごく軽く感じられる酸の質は、
スパークリングワインのそれを粗く感じてしまうくらいのきめ細やかさ。
うーん!マスカットっぽさも良かった。
もう少し若い頃なら、そうだったろうな、と。
それが充実のバランスに更に乗って、
でもすごく爽やかな後味。美味しい。
とても美味しい。唸らせるよなぁ!
…と。
読み比べると、なかなか興味深い。我ながら。
あと、「GOWARINGO」も買って来てあるので、
おいおいと味わって行きたいと存じます!
…と言ったところ、本日はここまで。
お開きの時間と相成っておりまして。
それでは。
ありがとうございました!
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
んー…もう底が見えてきた、と言うことで、
そうした状態も解消されるかなぁ、と言うことで。
引っ越しが2019年の春先にあり、
これまでクローゼット熟成をしていた日本酒たちについて、
三道楽煩悩…サンドラボンノウ、
「飲む、打つ、買う」ではなく、
「飲む、売る、捨てる」の選択肢を目の当たりにした時、
もちろん「飲む」を選びました。
捨てるもんですか。
ただ、概ね熟成酒になっているものが多く、
何度か試しはしたけれど、YOKOさんは苦手なご様子。
だので、僕の晩酌は熟成酒、YOKOさんの晩酌は他の日本酒…
…そんな生活が始まって、続いておりますが、
だいぶストックも減って来た最近。
だので、YOKOさんが飲むそれを、日々の変化を、
ちびりと貰うカタチなのですが、
「ああ、毎日濃密になる様に感じる」
…と僕が呟くと、
「うん」
…と頷く、YOKOさんとのひとコマ。
“一滴入魂”と言うスローガンが、
信州中野市、井賀屋酒造場「岩清水」蔵にはあるけれど、
何と言うか、
「ひと口飲めば、満足させられる」、甘露な雫。お酒。
そうした境地に辿り着いているなぁ、と感じまして。
もちろん、ひと口飲めば、もうひと口と旨いものを求めてしまう…
これが性と言うものだと存じますが…。
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日本酒「岩清水」Origine 2019 生原酒 Harmonie
軽さと充実の交代感が良過ぎる、と記録。
質として、とろりとして滑らか、甘ぽってりと…
けれど、放物線を描き浮かぶような途中から、
サラッと広がりながら融けて来て…
口どけは何に近いと言えば良いだろう…
広がる、滋味、優しい甘さ、
甘酒などにある、あの温かな雰囲気がありながら、
スゥ―っと融けるんだけど、
それは水や茶の様な「サッパリ」ではないんだ。
ああ、これまでも書いているけど「和三盆糖」の融け方か。
一般の砂糖とは異なる風味と甘さの両立感。
余韻に心地好さと、もうひと口誘われるような、
ちょっとした…実際はきっと甘酸のバランスから、
“ちょっとした”と感じるんだろうけど、
酸があって、後ろ髪惹かれる感じ。器から手を放したくない感じ。
これを…表現は人それぞれと言うけれど、
「透明」ではなく「透明感、透明的」つまり「透明っぽい」と書きたい。
無色で全く清澄、当たり障りないものではなく、
金色のはちみつシートをイメージします。
口の熱どころか、持つ手の熱でも融けて行ってしまいそうな。
香もいわゆるカプとかイソとか、
そう言う“らしい”表現上にないもの、と思います。
エネルギッシュで蒸米を想起させるような、
米の蒸気にある香、豊かさをイメージさせます。
ふと、こうして書きながら裏ラベルも見てみて、
アルコール度数が14度…と言う事にも驚きます。
気分的には、25度くらいあるような…
我が家に今、与論島の「島有泉」の25度と35度があって、
その濃さ、エキス感の差は歴然と違っていて、
巷のストロング何某もそうだけど、
個人的な指標感と言うか、
アルコールの濃さ=全体ボリュームの濃さも、
一視点からは成立すると思うのだけれど、
とても14度の濃密感じゃあないなぁ、と。
凍結濃縮酒にも近いような印象を抱くんです。
茨城・来福、信州上田・喜久盛などの。
もちろん、そうして醸されたものではないのだけれど。
そう言う意味でも、稀有なスゴイお酒だなぁって思います。
どこか、口の中でゆっくり融ける雰囲気が、
牛肉や鮪などの大きな意味で肉類の、
融点の低い脂の融ける速度に、どこか似ているかも。
口中を洗う意味で酒を食むのではなく、
ペアリング、同軸時間上で一緒に楽しむ…
なるほど、岩清水蔵が提唱していること、より納得ですね。
・
・
8月にも買って、
今回2019年12月に出掛けた際にも購入して来たもの。
ブログにしていなかったか…と言うことで、ここに追記を。
「本金・諏訪」と同様に、お年取り酒としても頂いた1本。
日本酒「岩清水」Jupiter 2019 生原酒 Harmonie
長野県の新しい酒造好適米「山恵錦」にて醸した日本酒。
8月時の記録は以下リンク。
( http://sakesoja2.naganoblog.jp/e2408486.html )
当日はTwitterに以下、記録。
うはぁ、甘酸っぱくて爽やか…と端的に言うとそうなんだけど、
それだけじゃない。それでは(言葉が)物足りない。
華やかさも申し分ないけど、旨味もしっかり乗っていて、
酸が…そうか、酸があるけど、
すごく軽く感じられる酸の質は、
スパークリングワインのそれを粗く感じてしまうくらいのきめ細やかさ。
うーん!マスカットっぽさも良かった。
もう少し若い頃なら、そうだったろうな、と。
それが充実のバランスに更に乗って、
でもすごく爽やかな後味。美味しい。
とても美味しい。唸らせるよなぁ!
…と。
読み比べると、なかなか興味深い。我ながら。
あと、「GOWARINGO」も買って来てあるので、
おいおいと味わって行きたいと存じます!
…と言ったところ、本日はここまで。
お開きの時間と相成っておりまして。
それでは。
ありがとうございました!