カツ丼1キログラムのトナリのつりんちゅ。(木曽町・自家焙煎 山の珈琲屋つりんちゅ)





カツ丼1キログラムのトナリのつりんちゅ。(木曽町・自家焙煎 山の珈琲屋つりんちゅ)

気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

カツ丼1キログラムとは、ちょーっと掛け離れている様に、
耳にお達しになるかと存じますが、コーヒーの噺で、
一席のお付き合いを願っておきます。

先達ての噺の続きですね。後日談と申しますには、直後過ぎる頃合。
アイスクリームなどを食べた後ですので、
どうしてもコーヒーが飲みたくなっていました。
口の中をリフレッシュしたい。
もういっそコンビニで良いと思いました。
あの100円のコーヒーでも良い。ドリップされたものが良い。
でも、案外木曽路と言うものはコンビニがないもので、
あるにはあるけれど、ある地域にはあって、ない地域にはないのです。
…禅問答みたいですけれど。

じゃあ、ある所に早く行こうか…なんて、
開田高原から道々を下る中で、

「あれ、今通り過ぎた所に“自家焙煎”ってあったよね?」

…と。

「えっ、あるのかな。喫茶店なんて」

「たぶん、いや、あったよ。あった。カツ丼の看板のところ!」

「カツ丼とコーヒーのお店?」

「えぅ、ど、どうだろう。カツ丼のついでにコーヒー?でも、自家焙煎って…」

その間も車はグングン、ポイントから遠退いて行く。

「どうしよう」

「どうする?」

「ええい、気になるんだから行ってみようぜ!」

カツ丼1キログラムのトナリのつりんちゅ。(木曽町・自家焙煎 山の珈琲屋つりんちゅ)

大きな看板、「カツ丼1キロ」はお隣の「つけもの茶屋」のものらしい。
建物は分かれていて、「つりんちゅ」とあります。
遊漁証の発行もされている…
「海人」で「うみんちゅ」でしょう?「釣人」で「つりんちゅ」だったら、
僕ら、虫を触れない、虫のいる場所を避ける都合で、
釣りを全くしないから、場違いなお客さんになってしまうかも…
…初めてのお店って、いろんな不安に駆られますね。
でも、せっかく戻って来たんだし「入ってみようよ!」と飛び込んでみます。

カツ丼1キログラムのトナリのつりんちゅ。(木曽町・自家焙煎 山の珈琲屋つりんちゅ)

店内、こんな感じ。比較的新しいお店の様に思います。綺麗にされておられる。
奥で、おじさまが店主のおじさまと歓談されておりました。
喫茶店っぽい感覚。
釣り人がわいわいと情報交換をしている…って事はなかった。
ちょっと、それを想像していました。冒険者ギルドみたいに。

カツ丼1キログラムのトナリのつりんちゅ。(木曽町・自家焙煎 山の珈琲屋つりんちゅ)

メニュウの一部。
左の冊子に、もっと詳細なメニュウがあります。
僕らがこれまで出掛けて来た自家焙煎のお店って、
豆の品種はそれぞれ色々と扱っているのだけれど、
皆さん、国名でメニュウが書かれていて、
国名で注文することが多かったです。「ブラジル」とか「コロンビア」とか。

パカマラ、ジャバニカ、カツーラ…はカトゥーラって書いてあったものかな。
ブルボンもあるんだってさ。

…コーヒー豆の品種ですね!?

伺うとニカラグアからフェアトレードで輸入された豆なんだそうです。
農園などはそれぞれ。
豆の種類を変えて、ニカラグア飲み比べ…みたいな感じかしら。
これまでは国ごとの差をイメージしていたので、とても新鮮に感じます。

カツ丼1キログラムのトナリのつりんちゅ。(木曽町・自家焙煎 山の珈琲屋つりんちゅ)

冒頭の写真。
パカマラピーベリー、カツーラハニーをお願いしました。
夫婦と言うことで、青と赤のペアの器にして下さったんだそうで、
なんだか、そうしたワンアクション、すごく嬉しく感じました。

コーヒーの紹介も長すぎず、また自分が得たい情報も的確に答えてくださって、
とても心地好い接客を感じました。
苦味に対しての言葉遣いに、自分と近い感覚を持っていらっしゃるかも…
…とも思います。
そう、苦味ってネガティブな言葉だけれど、
けしてネガティブな味覚じゃあないんです。苦味の美味しさもあるんです。
その観点からの紹介は、ときめくものでした。

パカマラ、当日のTwitterには以下の様に記録しております。
「しっかり苦くて、それがくどくなくて、余韻爽やか。良いです!」
カツーラは「香にやはり(パカマラと)大きな差があり。華やかさと広がる丸い香ばしさ」
…とのこと。好印象の味わいでした。

カツ丼1キログラムのトナリのつりんちゅ。(木曽町・自家焙煎 山の珈琲屋つりんちゅ)

ブルボン種のコーヒー豆も、ほとんど聞かない気がして、
「この美味しさならば」と興味が湧いて買い求めて来ました。
その際に、メニュウカードを見せてもらいましたが、
ね?しっかり書いてあって、良いですよね。

おひとりのお店だから…と言うこともあるのか、
ご亭主さんのお人柄もあるのか、
よくこちらの仕草にもお気づきになる店主さんで、
初めてだったけれど、居心地の良い空間でした。
良いお店を見つけたぞ、と。
また近くを訪れたなら、出掛けてみよう…と。

ランドマークとして温泉を引き合いに出すのならば、
開田高原と国道19号を繋ぐ道筋、
二本木温泉へ曲がる道と代山温泉・せせらぎの湯の間あたりに位置します。
その二本木側、かな。
でもやっぱり分かり易さで言えば、大きなカツ丼の看板に他なりません。
すっごく目立ちますもんね!

こう覚えよう。
お近くにお出かけの際には、こう覚えておいて頂ければ。

カツ丼1キログラムのトナリのつりんちゅ。

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平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
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ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)