ハンドドリップの美味しさには、人が滲み出る。(松本市・CAFE THE GROVE)
2019/07/26
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
えー、
ケーキの写真ですけれども、コーヒーの噺でもありまして。
どんよりとした梅雨時分のお噺。
今年の梅雨は長かったですねぇー。
まだ“明けた”の大号令が掛かっておりませんが、
まあまあ、空を見ると分かる…なんて所ですよね。
長梅雨で体調に支障を来たした方も多かったんじゃないでしょうか。
明けた途端に30度を超えて、なお崩すってンで、なかなかどうして、
ままなりませんけれども、ええ、頑張って行きましょう。
雨の日は走ることも叶わずに、どこか落ち込みがちですけれども、
YOKOさんは、「なんだかカフェに行きたいんだー」…と言う。
どうにも気分が晴れないから晴らしに行くと言うことの様で。
諸々の用事もあり、
実家で実家生まれの野菜たちを貰った後、
松本市岡田の「CAFE THE GROVE」に出掛けて行きます。
引っ越しもあって、しばらく寄っていなかったなー…なんて所に、
YOKOさんの喫茶店へのお誘いがあり、選びました。
僕は「コロンビア・ベジャビスタ農園・ウォッシュト」を選びます。
「甘さと酸味のバランスが、
もぎたてのリンゴを食べた時の様で、とてもジューシー。
シルキーな舌触りで、アフターにはカラメルのような心地良い苦味が残ります」
…と言う紹介文。
コーヒーのメニュウが冊子化、ファイリングされていて、
詳細に解説されています。味のことも地域のことも。
こう言うストーリーを感じさせるもの、とても良いですね。
味わいもたまらなく良かった。
「あっ、コーヒーって、こんなに美味しいものだったっけ?」と言うくらい。
軽やかさと甘味、その伸び。
豆の焼き方にも個性があり、ハンドドリップにも理論が出る。
きっと同じ豆を買って帰って、僕が淹れても同じ味にならないんだろうなー…と。
これ、出掛けて行って飲み比べて…日常と飲み比べて欲しいくらいで、
カフェ・ザ・グローブの豆は、これまで何度も買っているのに、
飲んでいるのに、それでも「改めて、これは美味しい」なんて感じました。
当時のTwitterにメモをしたコメントは以下の通り。
「うわー、やっぱりドリップしたコーヒー、美味しいわ。
甘味香ばしさ、伸びていく余韻。
香も、ほの苦さだけでなくて、緩やかに心地良く伸びるって和やかさがたまんない」
感動、推して知るべし。
YOKOさんは、「アイスアメリカーノ」…冷たいコーヒーをご所望でした。
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お菓子も、ひとつお願いしました。
ケーキだけでなく、アイスクリームや果物でデセールされたもの。
「黒ゴマショコラ」、バター、小麦粉を使っていないケーキで、
ポロポロと崩れやすい、柔らかいともサクサクとも異なる食感。
その分、非常に口どけの良いもので、飲み物とは素晴らしい相性の良さを発揮してくれます。
液分に自然と混ざり込んで融けて行って、
フレーバーを与えてくれる…その広がりの早さは快感にも近いくらい。
ショコラ系の香、黒ゴマも近い香であって、
でも、異なる香ばしさを持っていて、それらがコーヒーやアイスコーヒーの、
どこかの部分と重なり合い、相乗効果的に広がりを増して感じさせてくれますね。
「ビターなショコラはアイスによってオレオになる」とは、
当時、書き残した我ながら名言。
お皿の中でのコンビネーションもあり、飲み物とも混ざり合い。
前回は食事メニュウにも感動があったし、
居住エリアから遠いけれど、ちょくちょく出掛けるべきお店だなー…と実感。
僕の飲んでいたコーヒーは、
どなたが淹れたか…までは分からないけれど…それは座席の位置の都合だけれど。
きっとご亭主殿かなぁ、どうだろう。
でも、少なからずも「CAFE THE GROVE」の方であって、
基幹にコーヒーの美味しさが輝いている。雰囲気やすべて形作る要素に繋がっている。
きっと繊細なもの。
その魅力を引き出せる方々のお店だからこそ、良いものが出て来る…期待して良い、
そんな方程式とか理論とか定理とか、言ってみちゃっても良いのかも知れない。
ハンドドリップの美味しさには、人が滲み出る。