その扉、日本酒を求めて開けられる。(塩尻市・CaVa(サバ))
2020/02/04
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えー…気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。
本日は塩尻市・サバでの一席、お付き合いを願っておきます。
その日、僕らは諏訪湖まわり20㎞ほど走っており、
久し振りの16㎞越えだったので、
疲れてしまって「夕メシなんぞ作れるかー!」と言う気分。
「サバ」に久し振りに出掛けて行きました。
すると、店長殿が、
「ちょうど日本酒が入ったばかりなんですよ!」と出迎えて下さいます。
これは嬉しい。
1杯200ml設定ですので、YOKOさんと2杯ずつを頂きながら…
今日の本題はお酒のことだけれどお酒のことにあらず。
若いお兄さん方がやって来て、
「日本酒、何かありますか」と言う。
店長殿は心得たもので、「ちょうど良いものが」とご案内。
「ああ、このお兄さん方は、
きっとサバで日本酒を飲む楽しみを知ったんだろうな」
…と言う雰囲気。カウンターとテーブルで、
そのお顔すらも拝見しておりませんが、
店長殿との雰囲気から、そんな気がして。
「日本酒を飲む楽しみ」とは、
「このお店なら、日本酒を美味しく飲む事が出来るぞ」と言う安心感ですね。
美味しい思い、それはお酒も肴も、
過ごしやすい時間を過ごしたのならば、
また訪れよう、と言うもの。
僕らがしばらく楽しんで、帰ろうか…と言う段に、
男性客、おひとりさんがおふたり、同じころに。
2軒目なのか夕ご飯なのかは分からないけれど、
日本酒を注文しておいででした。
何と言うか、
日本酒に対して明るい…と言うか。
提供する事に、尊大な蘊蓄がなくちゃいけないか…と言うと、
けしてそんな事はないですよね。
何よりも大切なことは、
「日本酒って美味しいよねっ」って思いがあるか、どうか…
…朗らかな店長殿がオススメする姿を見て、
そんな風に感じていました。
塩尻駅前、比較的静かだと思います。
飲みに行くなら松本に行くことが多いのかも。
肴も酒も、僕らにとって目ぼしいと思えるものがある、
「サバ(CaVa)」の存在は、嬉しいな、と。
もっともっと日本酒の輪が出来ると良いなぁ、と。
酔いの中で感じていたものでして。
…と、随想録の様な雰囲気になって参りましたが、
当日に頂いた日本酒を紹介して、お開きとさせて頂きたく存じ上げます。
信州上田・信州銘醸“瀧澤”・純米無濾過生原酒“からくちフルーティ”
辛口とありますが、甘味あり。それが良い。
芯部に1本、和やかなでしなやかな線があり、派手でなく、
実直さがあるイメージ。素直な雰囲気がとても好ましい。
信州高遠・黒松仙醸“こんな夜に・・”・純米奔酒“雷鳥”
華やかに始まる1杯目。その新酒らしさが旬の味。
実に明るい、若い渋さもあるけれど、
それもまたらしくって素敵。これを飲むって季節の喜び。
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信州岡谷・神渡“豊香”・辛口特別純米しぼりたて無濾過生原酒
諏訪湖を走っている僕らだからこそ、
地の酒へ感謝を込めて…あと、厨十兵衛で「豊香」の良さを伺ったので、
是非とも飲んでみたいと思いました。
「香り華やか、軽さとスマートさのバランス、超良いです!これ旨いな!?」と当日。
素晴らしいバランス力でした。これは誉めたくなるお酒。
信州木祖藪原・十六代九郎右衛門、宮島sp直汲み生
「YOKOさん、大絶賛!
エネルギッシュだけど、グングン口の中に入って来る…と言うか、呼び込む!と言うか!」
…とTwitterには記録。
いやあ、それでも雑さと言うか荒さと言うか、
そうした若さを感じずに、問答無用の旨強さがあって、
「これ、すっごいお酒だなぁ」としみじみ飲める感じも、また面白き。
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そして、僕はこう呟きを残しておりまして。
「塩尻サバ(Cava)飲み。
塩尻の日本酒人口、絶対増やしているお店だと思うんだ」
塩尻と言えばワインとも言ったりしますが、
美寿々、笑亀、高波と日本酒の蔵元も実力蔵が揃う街です。
盛り上がると良いなぁ…と言うところで、
ちょうどお時間となっておりまして。
それでは。
ありがとうございました。