信州佐久・橘倉酒造醴泉と九成宮醴泉銘、お酒と書道の噺。





信州佐久・橘倉酒造醴泉と九成宮醴泉銘、お酒と書道の噺。

えー…気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

本日は…本当に、不思議な日だったのかも知れません。
落語もあった、久し振りに飲みに行くか…なんて話もあった…
どれも行かずに終わりました。
予定と思われたものを、一切経たりせずに、
全く違う所から違う動きをした様な…どうだろう。

こうしてブログを書いている土曜日って言うものも、珍しいですかね。
そんな中で、とても面白い…興味深い、
「袖振り合うも他生の縁、躓く石も縁の端くれ」なんて申します。
こうして晩酌をする為に、今日が今日としてあったんじゃないか…と、
嬉しく日本酒を飲んでいると言う、
そうして、喜びのままにブログをしたためていると言う…
そんな今の自分を、そのままに…
酔い心地のままに、一席としてお届け致したい所存でございまして、
不用意な文言がございましても、
どうぞ、お見逃しをよろしくお願い置き致しまして…幕を上げようか、と言うことですが…。

えー…

「SNS」と書く様にしておりまして。
TwitterもFacebookもInstagramも投稿していて、
同じ内容をコピペしているのだけれども、
読んで下さる、フォローして下さる方はそれぞれに別であって。

Instagramで、
信州佐久・橘倉酒造さんのアカウントにて、
ある投稿が為されたことが、本日の発端でございます。

橘倉酒造は佐久市臼田にあり、
臼田と言うと「佐久の花酒造」もあって、佐久の銘醸地の一角ですね。
蔵開きも大きく催されていて、
お酒も幅広く、日本酒だけでなく、そば焼酎も有名な蔵元さん…と言う認識です。

台風19号の被害が少なかったことは何よりで、
その投稿は、蔵の仕込み水、井戸水について、
「佐久市災害時井戸の家」に加盟しており、
生活用水だけでなく、飲み水としても利用できる旨が書かれ、
蔵の営業時間中であれば、お水を分けて下さる…と言うもの。

そのお写真に書かれた文字が、僕は気になって仕方がありませんでした。

井戸を中央に据え、
左に「橘倉酒造醴泉」、右に「九成宮醴泉銘」とあります。

「九成宮醴泉銘」は、書道教室に通い始めて1年の自分にも分かります。
知っています。
唐代の高名な書家「欧陽詢」が記したもので、楷書のお手本とされる碑文。
SNSを拝見すると、色んな方が臨書…字を真似て書くこと、これに取り組んでおられます。

何故、ここにその文字が?
「醴泉」は岐阜県にも正に「醴泉」と言う酒名の蔵があるくらいで、
水、お酒にまつわる言葉だと分かるのですが、
「九成宮醴泉銘」があるとは?

…と言う疑問を、そのままコメント欄に書き込み、
お忙しい中だと存じますが、
ご返答を頂戴したことが、たいへんに嬉しくて。

中信地区では、なかなか佐久地域の日本酒が手に入りませんが、
「ツルヤ」がありますよね。
東信発祥のスーパーマーケット。
だからこそ、東信の日本酒をレギュラーで置いてあるじゃありませんか。

早速、ツルヤに橘倉酒造の日本酒を買い求めに出掛け、
買って来て、晩酌に供した…と言う写真が、今回の写真です。

アルコール度数13度。
飲み心地が確かに軽くて、YOKOさんとふたりで、1瓶500mlを飲み干してしまいました。
けれど、深く酩酊する様な酔いではなく、
それこそ、やわらぎ水…チェイサーと共に楽しんでいると、
とても優しい酔いが訪れてくれます。
世の中、ストロングゼロと言う危険な飲み物が流行っていますが、
僕は、こうしてゆっくり自分を保ったまま心地好く酔える方が好きです。

キリッと冷やして…と紹介文にありますが、
少し室温に移行して来てからも良いですよ!
適酸、甘味の広がり方が柔らかくて。
お値段も、かなり抑えられていて、
日常、食卓への良いアプローチのお酒だと感じました。
やりますね!菊秀!

…あ、菊秀、本菊泉が橘倉酒造さんの日本酒の銘柄です。
焼酎なら「峠」ですね。
( https://kitsukura.co.jp/ )
詳細は、是非ともホームページへどうぞ。
無尽蔵やたまゆらなど、どこかで見掛けたことがあったりするかも、です。



書道から「九成宮醴泉銘」を知ったおかげで、
「楷書のお手本」と言う意識しかなく、
それが、とても残念だったのですが、
本来は、碑として出来事を書き残し、
それが後世において、楷書の基礎練習に良いと有名になって、
現代に伝わっている…と言う事で、
本質の意味があると言う事を、僕はすっかり忘れてしまっておりました。

それに気づかせて下さった、橘倉酒造さんが調べて下さって、
教えて下さった事には、
「九成宮醴泉銘」とは、
632年、唐の「太宗」氏が九成宮に避暑に出掛けた際、
離宮に醴泉が湧出したことを記念して撰文し、欧陽詢に書かせた碑…とのこと。
この「醴泉」は「甘い水、味の良い水」と言う意味。

これにならって、橘倉酒造の醴泉も非常に良い味わいですよ…
…と言う意味になるだろう、と言うことでした。

日本酒の主原料って、水、米、米麹ですよね。
水は非常に重要な要素のひとつです。命とも言えます。
なるほど、「橘倉酒造醴泉」とは、そう言う意味があったのか…と、
感心と共に、歴史ある蔵の水のストーリーに触れ、
またご対応くださった優しさにも触れ、
買いに走って、晩酌の美味しさにも花を加えて下さって、
感謝の心持ちが大きく、それがそのまま、こうしてブログになっている訳でして。

ありがとうございました!
そして、ご馳走さまでした!

( https://www.instagram.com/kitsukura.sake/ )

…と、本日はここまで。

ご高覧、ありがとうございました!

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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
色々と色々に。
ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)