美味しさで色んなものが支えられていて、今があるんだろう。(松本市・レストラン十字路)
2019/10/11
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
えー…はい、そう言うことでございまして…
のっけから暴言を口走ってしまおうか…と言う、
ええ、そんな腹づもりを決めたところでございまして。
経営とか利益率とか、そう言う…そう言った噺でなくて、
ファミレスがどこの町にもある時代で、
価格破壊が起きて価格競争をずっと繰り返していて、
チェーン店だからこそ営業時間にしても広告媒体への訴えかけにしても強く、
一時期の流行的な混み合いはないにせよ、
ごく一般的になった時代…と「現代」を置きます。
そうなって来ると「洋食屋」は生き辛くなる。
肩書き「レストラン」と言うところは同じです。
どうしたって安さでは分が悪い。
丁寧に作るから、回転だって悪い。
淘汰されつつあるんじゃないか。
そんな風に勝手に考えていました。
理由は単純明快、自分が出掛けないからですね。
こう言う「洋食屋、レストラン」には、もうずっと入った事がなかった。
特に松本市街地から上高地へと抜ける国道158号線、
新村周辺には何軒かありますよね。
ずっと昔からある感じ。
「細々と営業されているのかな」と。
本当に暴言で申し訳ないけれど、全くそんな事がなかったんだ!
…って分かったからこそ書いているんです。
それらのお店、SNS上でも頻繁に見る訳でもないし、
長野komachiなどにも掲載される訳でもないし、
市民タイムス、MGプレスなどにも掲載されないし…
そう、そうした媒体…ネットもですが、
「見てから、値踏みしてから出掛ける」と言う時代ですよね。
だので、「名前は知っているけれど行った事がないお店」が如何に多いことか。
簡単に情報が手に入るから、情報がないと行かなくなってしまう、
そんな危うさすら感じてしまうくらい。
今回の噺、実は5月頃のことなのですけれど、
当時のTwitterには以下の様に投稿しています。
「こう言う雰囲気って、ここしばらく入ったことなかったなぁ。新鮮!」
子供の頃のファミレスって、当日の様な賑わいがあった気がします。
ワイワイと小うるさい。それが楽しい空間。
お祭りみたいに、その中に自分も加わって行くような。
今はファミレスって時間潰しの場所ってイメージで、
人は多くとも活気とは別の雰囲気があるような気がします。
ささやき声の様なざわつきがあるだけ。
懐かしく感じながらも、今もこの賑わいがあるんだって肌で感じる嬉しさ。
活気があるってことは多くの人に今も昔も、
ずーっと変わらず愛されているって事です。
自分自身の無知さ、せっかく良いお店があるのに入らなかった後悔も含めて、
マクラとして噺を振ってみましたけれども。
初めてのお店だと、
何となく「全部乗せ」的なお料理を頼みたくなっちゃいます。
色んな味わいを知りたいって思うので。

「ナポリミックス」を。
ナポリタン、ハンバーグ、エビフライ、白身魚のフライのセットメニュウ。
見た目だけでも非常にそそる「洋食屋」さんの大定番!
心躍るじゃありませんか!
見た目だけでなく、味もとても良かった。
ハンバーグも、しっかり造ってある印象があり、
デミグラスソースで食べるのですが、
隣り合う白身魚のタルタルソースは、もちろん全く別の味わいで、
一皿に、個性の異なる3種が乗っても、なおウマイ!と言う、
ご馳走感に溢れていました。
エビフライも大振りで…味に甘味、食感にプリッとした…
「エビフライの美味しいポイント」は完璧に踏襲されているもの。
申し分なかった。
大町の大好きな「ハングリーボックス ユキ」のスペシャルセットもそうだけれど、
こう言う「ご馳走盛り」って、ひとつの文化ですよね。
たまらなく、こう、高揚する気がします。
同じ盛り合わせでも、不思議とファミレス群では、
こうは感情が浮かび上がらない気がします。

一緒にサラダと…、

パンをお願いしましたが、
確か、パンとサラダのセットもあるのだけれど、
パンは単品で頼んだかも、どうだったっけ。
これは普段通りに、ご飯にすれば良かったかなぁ…と。
「どんなパンが出て来るんだろう」と言う
好奇心で注文したことをしっかり覚えていますね。
パンの美味しさどうこうではなくて、
日常が、ほぼ99%でお米を食べているのだから、
気取らず、ありのままに米にすれば良かった、と。
・
・
「便利さは不便さに通じる」と聞いた事があります。
「ナポリミックス」、僕が注文した後に、
1分くらいで出て来ました。お隣のオジサマのものだったのですが、
昼時、忙しい店内で同じ注文だったから、
店員さんがうっかりしてしまって。
そのオジサマ方おふたり、僕らふたりが、「え!?」ってなる…
でも、すぐ誤解と分かって、
「ああ、すみません」「いえいえ」なんて…
そうしたやり取りって、ファミレスではないものですよね。
個室っぽい空間の取り方をしている様な。
当代のファミレスは汎用性が増して、
レストランだけれど喫茶店で、仕事…簡単な会議なども出来て…。
でも、「十字路」だと、この時間帯はお食事がメインで。
食事処が賑わっている、昔懐かしい良さを、存分に感じながら頂きました。
この近隣に住む方は、
子供の頃から、ずっと「洋食ならここ!!」と言う味なんだろうな。
地域のお台所でもあって、思い出のひとつでもあって。
時代は激動とも言え、様々な変化が…
直近だと消費税だって上がったりして、
けれども、「十字路」のファンの方がいっぱいいて、
「十字路」もその期待に美味しさで応えていて、
支え合うからこそ、賑わいを保ち続けているんだろうって。
考えるんです。
一言で表し切れないくらいに…
美味しさで色んなものが支えられていて、今があるんだろう。
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
えー…はい、そう言うことでございまして…
のっけから暴言を口走ってしまおうか…と言う、
ええ、そんな腹づもりを決めたところでございまして。
経営とか利益率とか、そう言う…そう言った噺でなくて、
ファミレスがどこの町にもある時代で、
価格破壊が起きて価格競争をずっと繰り返していて、
チェーン店だからこそ営業時間にしても広告媒体への訴えかけにしても強く、
一時期の流行的な混み合いはないにせよ、
ごく一般的になった時代…と「現代」を置きます。
そうなって来ると「洋食屋」は生き辛くなる。
肩書き「レストラン」と言うところは同じです。
どうしたって安さでは分が悪い。
丁寧に作るから、回転だって悪い。
淘汰されつつあるんじゃないか。
そんな風に勝手に考えていました。
理由は単純明快、自分が出掛けないからですね。
こう言う「洋食屋、レストラン」には、もうずっと入った事がなかった。
特に松本市街地から上高地へと抜ける国道158号線、
新村周辺には何軒かありますよね。
ずっと昔からある感じ。
「細々と営業されているのかな」と。
本当に暴言で申し訳ないけれど、全くそんな事がなかったんだ!
…って分かったからこそ書いているんです。
それらのお店、SNS上でも頻繁に見る訳でもないし、
長野komachiなどにも掲載される訳でもないし、
市民タイムス、MGプレスなどにも掲載されないし…
そう、そうした媒体…ネットもですが、
「見てから、値踏みしてから出掛ける」と言う時代ですよね。
だので、「名前は知っているけれど行った事がないお店」が如何に多いことか。
簡単に情報が手に入るから、情報がないと行かなくなってしまう、
そんな危うさすら感じてしまうくらい。
今回の噺、実は5月頃のことなのですけれど、
当時のTwitterには以下の様に投稿しています。
「こう言う雰囲気って、ここしばらく入ったことなかったなぁ。新鮮!」
子供の頃のファミレスって、当日の様な賑わいがあった気がします。
ワイワイと小うるさい。それが楽しい空間。
お祭りみたいに、その中に自分も加わって行くような。
今はファミレスって時間潰しの場所ってイメージで、
人は多くとも活気とは別の雰囲気があるような気がします。
ささやき声の様なざわつきがあるだけ。
懐かしく感じながらも、今もこの賑わいがあるんだって肌で感じる嬉しさ。
活気があるってことは多くの人に今も昔も、
ずーっと変わらず愛されているって事です。
自分自身の無知さ、せっかく良いお店があるのに入らなかった後悔も含めて、
マクラとして噺を振ってみましたけれども。
初めてのお店だと、
何となく「全部乗せ」的なお料理を頼みたくなっちゃいます。
色んな味わいを知りたいって思うので。
「ナポリミックス」を。
ナポリタン、ハンバーグ、エビフライ、白身魚のフライのセットメニュウ。
見た目だけでも非常にそそる「洋食屋」さんの大定番!
心躍るじゃありませんか!
見た目だけでなく、味もとても良かった。
ハンバーグも、しっかり造ってある印象があり、
デミグラスソースで食べるのですが、
隣り合う白身魚のタルタルソースは、もちろん全く別の味わいで、
一皿に、個性の異なる3種が乗っても、なおウマイ!と言う、
ご馳走感に溢れていました。
エビフライも大振りで…味に甘味、食感にプリッとした…
「エビフライの美味しいポイント」は完璧に踏襲されているもの。
申し分なかった。
大町の大好きな「ハングリーボックス ユキ」のスペシャルセットもそうだけれど、
こう言う「ご馳走盛り」って、ひとつの文化ですよね。
たまらなく、こう、高揚する気がします。
同じ盛り合わせでも、不思議とファミレス群では、
こうは感情が浮かび上がらない気がします。
一緒にサラダと…、
パンをお願いしましたが、
確か、パンとサラダのセットもあるのだけれど、
パンは単品で頼んだかも、どうだったっけ。
これは普段通りに、ご飯にすれば良かったかなぁ…と。
「どんなパンが出て来るんだろう」と言う
好奇心で注文したことをしっかり覚えていますね。
パンの美味しさどうこうではなくて、
日常が、ほぼ99%でお米を食べているのだから、
気取らず、ありのままに米にすれば良かった、と。
・
・
「便利さは不便さに通じる」と聞いた事があります。
「ナポリミックス」、僕が注文した後に、
1分くらいで出て来ました。お隣のオジサマのものだったのですが、
昼時、忙しい店内で同じ注文だったから、
店員さんがうっかりしてしまって。
そのオジサマ方おふたり、僕らふたりが、「え!?」ってなる…
でも、すぐ誤解と分かって、
「ああ、すみません」「いえいえ」なんて…
そうしたやり取りって、ファミレスではないものですよね。
個室っぽい空間の取り方をしている様な。
当代のファミレスは汎用性が増して、
レストランだけれど喫茶店で、仕事…簡単な会議なども出来て…。
でも、「十字路」だと、この時間帯はお食事がメインで。
食事処が賑わっている、昔懐かしい良さを、存分に感じながら頂きました。
この近隣に住む方は、
子供の頃から、ずっと「洋食ならここ!!」と言う味なんだろうな。
地域のお台所でもあって、思い出のひとつでもあって。
時代は激動とも言え、様々な変化が…
直近だと消費税だって上がったりして、
けれども、「十字路」のファンの方がいっぱいいて、
「十字路」もその期待に美味しさで応えていて、
支え合うからこそ、賑わいを保ち続けているんだろうって。
考えるんです。
一言で表し切れないくらいに…
美味しさで色んなものが支えられていて、今があるんだろう。