昔懐かしさがどこか漂いながら、酒、肴、今を楽しむ。(松本市・厨 十兵衛)




昔懐かしさがどこか漂いながら、酒、肴、今を楽しむ。(松本市・厨 十兵衛)

気楽なところで、一生懸命…と言うことでして。

本日は酒肴…いや、それはそうなのだけれど、
どうでしょうか、ちょっと懐かしい心持ちにも寂しい心持ちにもなったと言う…
そんな一席でお付き合いを願っておきます。
なぁに、このブログのことですから、重い話ではないんでございます。
理由を掻い摘んで、直ぐ、ここに書いてみたいとも存じますが、
するってぇと、サゲのセリフをもう喋りだしてしまいそうなので、
ええ、サッと本題に入って行きたいと…そう言う事です。




その日は、YOKOさんが旧知の方々と飲み会があるってンで、
自分も電車まで、松本駅まで、会場の前まではくっついて行って、
そこでお別れ。
会がお開きになった頃に戻って来ようと言う…
そんな飲みの日でした。

「どこに行こうかな。まずは四柱様にお参りかな」と。

駅の南側から駅の北東へと歩いて行きます。
本町通りを歩く…

「あ、そう言えば信水堂さん、どうなったかな」

…と、閉店された書道具屋さん前を通って行こうと高砂通りへ。
すると、営業はされていませんでしたが、
オヤジさんが店内のお片づけをまだまだされておられる様子。
「ひさしぶりですー!お元気でしたか?」なんて言って立ち寄ります。
今度の9月で書道教室に通って1年になります。
その最初期を支えて下さった書道具屋さんです。

そこで、片付けの中から1冊の本を預かりました。
「張裕釗」について書かれた本。
これが「張廉卿」と言う書道家さんの本名ですね。
これに辿り着くまでも、まだまだ駆け出し、ひよっこの自分には長かった。

郷里の偉人、上條信山先生が東京にお出になる際に持たせてもらった…
また宮島詠士先生からも「この張廉卿をよく学びなさい」と言われた、
そんな方について書かれた本で、「聞いたことはある」と言う程度の自分。
何と言うか、お世話になった方に、この本を預けてもらうって、
のぼせ上がってのたまいますが、“信山先生みたいだ!”なんて思ってみたり。
憧れくらいは、良いですよね。ね。きっと。

そんな大切な本を持って、それをゆっくり眺めてみたいって思う訳で、
だったら「厨十兵衛」にしようと思って。

ひとりで訪れることなんて、滅多にないですから、
「おっ、ひとり?珍しいな!」なんて迎え入れられながら、
日本酒を楽しもうと言うご趣向、始まりでして。



昔懐かしさがどこか漂いながら、酒、肴、今を楽しむ。(松本市・厨 十兵衛)

山口・八千代酒造「ラプラスラヤチヨ」ブランド「ROOM」純米吟醸から。

製造は山口・東洋美人を醸す澄川酒造場。

これ、春先に「革命君」さんの紹介を拝見して、
「飲んでみたいなー!」って思いはしたものの、
引越しなど、色々とあって巡り合わなかった1本。
ここで出会うことが出来た事は僥倖。

春先のものを寝かせたものの様です。
当日のTweetには、

芳しい?!かつ、ねっとり舌にとろみ、甘うまく、
でもシュッとした部分もあり。これ、分かりやすいお酒だねー!

…とのこと。
明瞭とでも言いますか、人好きのしそうな、
インパクト、伝わって欲しい部分が全面に感じられるような。
YOKOさんがきっと好きそうな、そんなお酒だなって思います。

昔懐かしさがどこか漂いながら、酒、肴、今を楽しむ。(松本市・厨 十兵衛)

「手始め」を貰いながら、ゆっくり飲み始めます。
先日のレザンホールで開催されたボディビル選手権、
マスターズに出場された大将を応援しに出かけた訳ですが…
それ以来振り。
やっぱり終わってから、何キロか戻ったそうですが、
仕上がった体はまだまだ健在でした。

いつもTwitter、Instagramでもお世話になっている、
konさんがお見えになって、お隣へ。
ちょうど「飲もうかなぁ」と思っていたお酒、
そうそう、konさんが先日飲んでらしたなぁって思って、
感想を伺いながら、注文します。

昔懐かしさがどこか漂いながら、酒、肴、今を楽しむ。(松本市・厨 十兵衛)

北海道・上川大雪・特別純米“きたしずく”生。

konさんが飲んでいたものは「彗星」米のものでした。
4合瓶だけの販売だそうで、あっと言う間に売り切れたのだそう。

自宅では、ちょうど北海道旅行のお土産、
平成24年醸造の彗星米使用の「宝川」を飲んでいて繋がりがある…と思って、
注文しましたが、米が変わりましたね。これはこれで面白い出会い。

当日のTweetでは、
うまみ、芯に漬物的な酸とうまみ感、
丸まっこい酸は少しリキュールっぽさもあり、香が内在している。
うまとろり。余韻の残りがしっかり強くて、とても面白みある。
滋賀酒みたいで、そこにみずみずしいニュアンスを加えたような。

…とのこと。
konさんに伺うと「彗星」との個性が、やっぱりお米の差、
出ているみたいで、良いですね。
その差を楽しむことも、日本酒をより味わい深くさせてくれます。


昔懐かしさがどこか漂いながら、酒、肴、今を楽しむ。(松本市・厨 十兵衛)

香川・金戎・無濾過純米吟醸生原酒・夏酒

続いては、こちら。
大将のオススメでもありますが、
konさんの感想も面白かった。実に期待値が上がる…と言うか。
色んな日本酒が揃う厨十兵衛です。
定番の美味しい日本酒もあって欲しいし、
専門店だからこそ味わえる、全国の日本酒との出会いも求めたい。
「オオセト」を使ったお酒の経験はありますが、
「金戎」、西野金陵のお酒は初めて飲みます。

当日のTweetには、

これはとても良い!バシバシとしたメリハリのある酒!
甘さもある、強さもある、これだけ強くて雑味はない!
明瞭なお酒、厚み、いや、バルクあって、
寸時くどいくらい酸もあって強いけど、きゅんと入る強さがくせになる美味しさ!

…とのこと。
もし飲みにくいと感じるならば、ロックなども美味しいかも!と思いました。
サッパリした傾向に仕上げがちな夏酒にあって、
軽快さに求めず、味の構成と…
どちらかと言うと夏の食べ物、水分のあるもの…
そうしたものにも合う様な強さのある日本酒に感じました。
この提案は、とても面白いですね。

昔懐かしさがどこか漂いながら、酒、肴、今を楽しむ。(松本市・厨 十兵衛)


野沢菜の刻んだ漬物も入った「とりわさ」も、つつきつつ。



楽しい時間はあっと言う間で、
konさんのおかげもあって、日本酒との巡り合わせも良く、
「ああ、そろそろYOKOさんが終わる時間だなぁ」と、お店を出ることにします。

昔々は、もちろんひとり飲みばかりで…
こうして飲んでいたなー…なんて懐かしく思います。
先達て、こうした機会の時には、
ひとり飲みの方法なんてマニュアルはないのだけれど、
すっかり忘れてしまって、
お店探しでウロウロと1時間30分くらい歩いたりしたっけ。
日本酒メモ帳を広げて飲んでいましたね。
そうして、「よよぎ」なんかだと大将と話したり…とか。
元気かなぁ、よよぎの大将。

色んなことを思い出しながら、
それもやっぱり、今、
YOKOさんと一緒に飲みに出られる楽しさがあるからこそ。

そう、今夜は珍しいところでね。

昔懐かしさがどこか漂いながら、酒、肴、今を楽しむ。

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平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
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ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)