あなたはきっと“初めての味”に触れる。(中野市・三幸軒)




あなたはきっと“初めての味”に触れる。(中野市・三幸軒)

気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

えー…飽食の時代、だなんて申しますね。
食べよう、として食べられないものがない。
世の中の美食は、もう出尽くしてしまった…などなど。
アイスクリームにコーンポタージュ味、
ラーメンにチョコレート味がある時代でございます。
もう、新しい味わいには出会えないんじゃないか…
…と憂慮する美食家の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

いやあ、それこそ料理人さんの創意工夫の見せ所なのだなぁ…と、
つくづく感じた今回。
「西洋ワサビ」を使った月替わりの限定メニュウがお目見えでした。
お馴染み、中野市・三幸軒で、
「油淋鶏炒飯とラーメンセット」を頂いて参りました。
どうぞ、最後までお付き合いの程を願っておきますが…。




食べに出掛ける前日、同僚さんとこんな会話をしておりまして。

「金曜日になると、ちょっとワクワクするよね」

自「そうですねぇ。特に自分は、明日中野市に行くんですよ」

「中野市?何しに?」

自「ええ、西洋ワサビを使ったメニュウがあって」

「…西洋ワサビってなんのこと?」

…と仰る。西洋ワサビ、ホースラディッシュ。
ああ、なるほど、もしかすると日常生活では、
あんまり見かけないものかも知れません。
ふと思い巡らせると、ローストビーフの付け合せでしょうか。
山葵の様にツンとした刺激が美味しい食材。
量販店では、チューブのカラシや山葵と同じ棚に、
ちょこんと置いてあります。実はあるんです。

あなたはきっと“初めての味”に触れる。(中野市・三幸軒)

セットメニュウは、こんな感じ。
油淋鶏の乗った炒飯とラーメンのセット。

あなたはきっと“初めての味”に触れる。(中野市・三幸軒)

レモンの上に乗った西洋ワサビ。
すり下ろしたものが乗っています。
届けられた段階から、刺激のあるワサビ類特有の匂い。
何でも、「仕込みだ」…と言って、
先んじてすり下ろしてしまうと、
その後、すぐに匂いが抜けてしまうんだそうで、
炒飯、揚げ鶏、ワサビにラーメンと手間の掛かったセットです。

油淋鶏に西洋ワサビを振りかけて頂く。
鮮烈なワサビの匂い、辛さが広がり、
そのあと、ふっとレモンの爽やかさが駆け抜けます。
西洋ワサビは、慣れ親しんだ日本の山葵と比べて、
より辛味の余韻が残り難く、爽やかスマートな印象です。
甘酸っぱい油淋鶏の代名詞的なソースの中で、
実に明瞭で健康的な刺激に感じます。
カリッと、香ばしく揚げられた鶏肉は、
弾力があり、美味しい。
口の中で噛み締める度、甘酸っぱく、
西洋ワサビは少しの辛味、
ネギはまたレモンやワサビとは異なる旨味を与えてくれて…。
元々、三幸軒の油淋鶏、美味しいんです。
その美味しさに加えての西洋ワサビの風味…
冒頭の様にローストビーフの付け合せソースや、
ジビエ的な赤身肉に相性が良いイメージがありますが、
三幸軒は中華料理屋さんです。
中華料理に上手に西洋ワサビが取り入れられていて、
とても感心しました。
「西洋ワサビがあるから、より美味しい」と言う感覚。
よくぞ合わせることを思い付いて頂いた!
…と喜んだのですが、
タイトル「あなたはきっと“初めての味”に触れる。」は、
ここから。

フレーク状になっている西洋ワサビなので、
ポロポロとレモンのお皿からこぼれ落ちます。
鶏の上に掛けても落ちる。
落ちるとそこは、炒飯の米粒の園。
炒飯は油淋鶏ソースに触れていて、
ちょっとしっとりした部分もあります。

炒飯、油淋鶏ソースに西洋ワサビ。
せっかくなので、軽く混ぜ合わせて食べてみる。

「!!!!!」

「うわっ、うま!うまぁ―――ッ!?」

驚き…ですよね。最初は。
これまでに炒飯は何度か頂いていて、
美味しいことは知っている。
そこに甘酸っぱいソース、
「麺肴ひづき」や「寸八」で見掛ける、
ネギ胡椒ご飯の様なネギとオイルの良い関係。
そこに入った西洋ワサビは、
鼻にツンと来る部分は、この場合だけ、どこか控えめ。
トロや霜降り肉にワサビで、
その刺激が抑えられるのでオイルによるものかしら…
芳しさはそのまま、山椒じゃないけれど、
小粒でも飯の中に入ると、
素晴らしい爽快感。甘酸っぱさが、
ブラッシュアップされる感覚で、驚くほど美味しい。
加えて鶏肉と一緒にして、かき込んでみると…
そりゃあもう、言わずもがな、です。

最初はそうやって食べていませんでした。
前述の通りで、
油淋鶏に西洋ワサビを掛けて噛み付き、
後に、炒飯やラーメンと口中調理的な触れ合い。
最初からある程度混ぜ合わせてあげた場合の、
西洋ワサビの味わいの広がり方が、
どの美味しさの主張もありながら見事な融合進化具合。
口福とは、ここに真を見たり!…そんな心境、境地。

あなたはきっと“初めての味”に触れる。(中野市・三幸軒)

そして時折、三幸軒の「らーめん」も頂きながら。
スッキリした雰囲気がありながら、
ふくよかさもちゃんとあって、磐石の美味しさ。

あなたはきっと“初めての味”に触れる。(中野市・三幸軒)

毎日食べたいと思う三幸軒の餃子。

あなたはきっと“初めての味”に触れる。(中野市・三幸軒)

フライドエリンギなども入ってお気に入りの
「三幸軒サラダ」なども注文しており、
「出掛けて来て良かったー!」と、
YOKOさん共々、喜んだお昼ご飯になりました。



物事には陰陽があり、
好きがあれば嫌いもあるのが世の中の理で。
僕は唐辛子系の辛さが、そこそこの強さ。
カップめんの「中本」や「辛辛魚」は食べられるけれど、
美味しくは食べられないくらい。
カラシやワサビなどの刺激系は大好物。

逆に、YOKOさんは唐辛子系の辛さが大好物で、
カラシやワサビなどは苦手な方なんです。真逆。

だので、YOKOさんにとって、
今回の西洋ワサビの量は、とても美味しいのだけれど、
ちょっと盛り過ぎると「ツン」と来るのだとか。
混ぜ合わせると炒飯の熱気によって、
より芳しさが増すので、
僕は素晴らしく感動していたけれど、
ツンとし過ぎると苦手なYOKOさんには、
「美味しいんだけど、なかなか刺激的」と思うみたい。
でも、これはちょうど良い量を探りながら食べられるセットなので、
ホスピタリティも良いメニュウだと思えます。
最初から混ぜ合わせてあると、そうも行かないですもんね。

西洋ワサビとは何ぞや?と言う方も、
「今更初めての味なんてないよー」と言う方も、
ツンとするタイプの辛さがお好きな方も、
これは本当にオススメです。食べないと勿体無い。
「中華料理+西洋ワサビ」と言う発想だって稀有ですよ。
それが更にウマイ料理になって味わえるって、
素晴らしいことだと思うのですよ!

月替わりのランチメニュウ、是非とも!
平日が基本で、自分は土曜日でしたが、
予約でお願いして出掛け、食べておりまして。

…と言ったところで、
熱く語ってしまいましたが、本日はお時間と言ったところ。
お付き合い頂きまして、
誠にありがとう存じました。

それでは。

同じカテゴリー(麺類)の記事画像
龍胆で誕生日サービスは、コース1人分無料か10%お値引きか。(塩尻市・龍胆)
味噌の旨い地域だものと得心する。(諏訪市・麺屋さくら)
進む、ホサナメニュウ進行計画。(伊那市・ホサナ)
ホサナ、強化月間。(伊那市・ホサナ)
マスクの中が豚骨の匂いで幸せになる。(佐久市・らーめん力丸)
キノコと白ナス、麻婆豆腐を食べ比べる!(中野市・三幸軒)
同じカテゴリー(麺類)の記事
 龍胆で誕生日サービスは、コース1人分無料か10%お値引きか。(塩尻市・龍胆) (2021-01-15 17:30)
 味噌の旨い地域だものと得心する。(諏訪市・麺屋さくら) (2021-01-12 17:30)
 進む、ホサナメニュウ進行計画。(伊那市・ホサナ) (2021-01-05 18:00)
 ホサナ、強化月間。(伊那市・ホサナ) (2020-12-18 17:30)
 マスクの中が豚骨の匂いで幸せになる。(佐久市・らーめん力丸) (2020-11-18 18:33)
 キノコと白ナス、麻婆豆腐を食べ比べる!(中野市・三幸軒) (2020-11-11 17:32)
< 2024年11月 >
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
QRコード
QRCODE
インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
SOJA
SOJA
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
色々と色々に。
ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)