直後、僕にラードを買わせるくらい美味しかったが、衝撃は後から来る。(下諏訪町・萬馬軒 諏訪店)
2019/07/25
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・
気楽なところで、一生懸命…と言う事です。
本日も一席、麺のお噂にてご愉快を願っておきます。
下諏訪町「萬馬軒」の「当店人気ナンバーワン!」と銘打たれたメニュウになります。
こう、「頑者」や「六厘舎」の興隆によって、
濃厚魚介つけ麺が市民権を得て久しくなりました。
スーパーの袋入り生ラーメンでだって登場して久しい。
「またおま」なんて言葉だって昨今は伺ってしまうくらいの定番化ですね。
その前の時代って、「つけ麺」は一般的ではなかったのではないか…
…なんて考えます。地域につけ麺が有名なお店があってこそ、
世間様では、つけ麺は知られておらず、ざる中華的なものの方が…
いや、どうなんだろうな…なんて時代だと思うんですね。
「大勝軒」や「丸長」なんて言うところが、その文化を支えたお店。
だな、と思っていたのですが。
この「萬馬軒」も長く営業されていて、
つけ麺が「当店人気ナンバーワン」と書かれるくらいに、
維持されていて…その味と言うものは、とても興味深いものでした。
つけ麺のクラシカルな定番の味わいが、
どこか「大勝軒」などの甘酸っぱい醤油スープと言う印象がある中で、
「萬馬軒」のつけ麺は、クラシカルなテイストがある、
また「大勝軒」とは別の美味しさでした。
醤油ダレ、油はラードでしょうか、油層はたっぷり。
もやし、メンマがうず高く詰まれていて、
その上に自慢のチャーシューが乗っています。
そのままだと、なるほどちょっとしょっぱく感じるスープ、タレ。
奥の陶器に並々とスープが入っていて、
これで好みの濃さに調整しながら食べる…と言うシステム。
スープ割りは、食べ終わった後、残りのスープで、
これもやっぱり好みの濃さにして楽しむ…なんてところ。
1.5倍の量、その麺はなるほど、結構なボリュームがありました。
大盛りにしようか、それが出来るのか…
悩んだのですが、避けて良かったのかも。
もし、大盛りが出来るならば、相当の量が届けられそうです。
世間は硬く〆られた麺が多い印象なのですが、
そうしたものではなく、柔らかいと言えば柔らかいけれど、
喉越しに秀でた印象があって、
分かる人にしか分からないけれど、
松本市寿の「白山」の十割と九一の蕎麦の差に近い感覚かしら。
硬い麺好きの僕にしても、
この柔らか滑らか、どんどん入って来る感覚は、美味しい。
スープで割らずそのままの濃さだと、
醤油ダレの美味しさがガツンと入って来ます。
塩辛さもあるけれど、醤油の味と共に麺の味がよく見える。味わえる。
少しだけ割って様子を見ると、
今度は麺の香を上回って、タレの香やネギの香を感じるようになります。
コンビネーションを感じるのは、ちょっと割ったくらいでしょうか。
それこそ「お好み」で。
ビックインパクトがある味わいではないのだけれど、
何だか美味しい。醤油も麺もとても美味しく感じる。
シンプルで良いなぁ、と。
食べさせたい主眼をこちらも受け取りやすいなぁ、と。
大盛りにしない分、
「チャーシュウ丼」を頼んでおいたのだけれど、
これ自体は、塩気はごくあっさりしたもので、
卓上の餃子用のお醤油を掛けて食べても美味しいのかも、と言う塩分感。
ここに、つけ麺ダレをかけた時が、たまらなかった。
「うっそ、めちゃくちゃ旨い!」
ラードご飯みたいな…ラード、醤油みたいな、
そうした美味しさに近似します。
ラーメン用の美味しいタレだからこそ、尚更に美味しく、
萬馬軒のチャーシューのふかふか柔らか食感が、
この形態でも存在していて、溶け込んで来て、素晴らしい。
辰野の「みさき食堂」の「ねぎ豚丼」にも見られる、
油とご飯の親和性を、極上の味わいで体感できる事に驚いたんです。
なんだろ、ご飯が主と言う印象があまりなかったし、
「絶品!」とは書いてあったけれど、
お値打ち250円のメニュウ…心の中では化けた感覚でしたね。
サイドメニュウ、あくまでサイドである立ち位置から躍り出る。
なるほど、絶品だなぁ、と。
割りスープを残してしまうのは勿体無い…と、
食後、全てタレの入った器に投入すると、
味としたらかなり薄味になるくらい分量でした。
色も醤油色の赤黒っぽい色から、琥珀の薄い色合いに。
通常、ラーメンに使っているよりも多いのではないか…。
それだけ薄く割ったスープは、とても優しい味わいで美味しかったですね。
そもそも、このつけ麺セットは、
どことなく、通常作るラーメンとの相違点が
、
1:麺を冷やしていること、
2:スープを別提供していること…
実はそれだけじゃあないのかな…と思うんです。
だからこそ鉄壁のバランスがあって、美味しいのかなー…と。
・
僕が「萬馬軒」の名前を知ったのは、
2005年の「第1回 信州ラーメン博」だったと思います。
名を連ねておいでですもんね。食べはしませんでしたけど。
その後も、気になってはいたけれど、
諏訪と言う地域に出掛ける事がなく暮らしていて、
ここ最近、諏訪湖へのランニングがきっかけで、
ちょくちょくと出て来る様になって、このご縁ですが、
あー、もっと早く知っていたかったなーって思うことしきりです。
新スタイルでもなんでもないのだけれど、
昔から、この「つけ麺」を「萬馬軒」さんは提供されているのだけれど、
出会いがついこの間のことなので、
僕にとっては、ホットスポット以外の何モノでもなくて。
つけ麺+チャーシュウ丼は、良いです。たまらない。
今度は「ごまつけ麺」も良いかも。気になるメニュウばかり。
この日の美味しさは、日を追うごとに思い出されて来て、
ある種、衝撃的でさえあります。
ジャンクってほどジャンクじゃないけれど、中毒性があると言うか…
食べたさが募っている自分に対しても驚く…なんて衝撃も増す心持ち。
「また食べたいなー」って何度も思っていて、
思う、と言う事は、
どこか代替を求めてしまうものなのだけれど…日々実感です。
直後、僕にラードを買わせるくらい美味しかったし、衝撃は後から来る。
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気楽なところで、一生懸命…と言う事です。
本日も一席、麺のお噂にてご愉快を願っておきます。
下諏訪町「萬馬軒」の「当店人気ナンバーワン!」と銘打たれたメニュウになります。
こう、「頑者」や「六厘舎」の興隆によって、
濃厚魚介つけ麺が市民権を得て久しくなりました。
スーパーの袋入り生ラーメンでだって登場して久しい。
「またおま」なんて言葉だって昨今は伺ってしまうくらいの定番化ですね。
その前の時代って、「つけ麺」は一般的ではなかったのではないか…
…なんて考えます。地域につけ麺が有名なお店があってこそ、
世間様では、つけ麺は知られておらず、ざる中華的なものの方が…
いや、どうなんだろうな…なんて時代だと思うんですね。
「大勝軒」や「丸長」なんて言うところが、その文化を支えたお店。
だな、と思っていたのですが。
この「萬馬軒」も長く営業されていて、
つけ麺が「当店人気ナンバーワン」と書かれるくらいに、
維持されていて…その味と言うものは、とても興味深いものでした。
つけ麺のクラシカルな定番の味わいが、
どこか「大勝軒」などの甘酸っぱい醤油スープと言う印象がある中で、
「萬馬軒」のつけ麺は、クラシカルなテイストがある、
また「大勝軒」とは別の美味しさでした。
醤油ダレ、油はラードでしょうか、油層はたっぷり。
もやし、メンマがうず高く詰まれていて、
その上に自慢のチャーシューが乗っています。
そのままだと、なるほどちょっとしょっぱく感じるスープ、タレ。
奥の陶器に並々とスープが入っていて、
これで好みの濃さに調整しながら食べる…と言うシステム。
スープ割りは、食べ終わった後、残りのスープで、
これもやっぱり好みの濃さにして楽しむ…なんてところ。
1.5倍の量、その麺はなるほど、結構なボリュームがありました。
大盛りにしようか、それが出来るのか…
悩んだのですが、避けて良かったのかも。
もし、大盛りが出来るならば、相当の量が届けられそうです。
世間は硬く〆られた麺が多い印象なのですが、
そうしたものではなく、柔らかいと言えば柔らかいけれど、
喉越しに秀でた印象があって、
分かる人にしか分からないけれど、
松本市寿の「白山」の十割と九一の蕎麦の差に近い感覚かしら。
硬い麺好きの僕にしても、
この柔らか滑らか、どんどん入って来る感覚は、美味しい。
スープで割らずそのままの濃さだと、
醤油ダレの美味しさがガツンと入って来ます。
塩辛さもあるけれど、醤油の味と共に麺の味がよく見える。味わえる。
少しだけ割って様子を見ると、
今度は麺の香を上回って、タレの香やネギの香を感じるようになります。
コンビネーションを感じるのは、ちょっと割ったくらいでしょうか。
それこそ「お好み」で。
ビックインパクトがある味わいではないのだけれど、
何だか美味しい。醤油も麺もとても美味しく感じる。
シンプルで良いなぁ、と。
食べさせたい主眼をこちらも受け取りやすいなぁ、と。
大盛りにしない分、
「チャーシュウ丼」を頼んでおいたのだけれど、
これ自体は、塩気はごくあっさりしたもので、
卓上の餃子用のお醤油を掛けて食べても美味しいのかも、と言う塩分感。
ここに、つけ麺ダレをかけた時が、たまらなかった。
「うっそ、めちゃくちゃ旨い!」
ラードご飯みたいな…ラード、醤油みたいな、
そうした美味しさに近似します。
ラーメン用の美味しいタレだからこそ、尚更に美味しく、
萬馬軒のチャーシューのふかふか柔らか食感が、
この形態でも存在していて、溶け込んで来て、素晴らしい。
辰野の「みさき食堂」の「ねぎ豚丼」にも見られる、
油とご飯の親和性を、極上の味わいで体感できる事に驚いたんです。
なんだろ、ご飯が主と言う印象があまりなかったし、
「絶品!」とは書いてあったけれど、
お値打ち250円のメニュウ…心の中では化けた感覚でしたね。
サイドメニュウ、あくまでサイドである立ち位置から躍り出る。
なるほど、絶品だなぁ、と。
割りスープを残してしまうのは勿体無い…と、
食後、全てタレの入った器に投入すると、
味としたらかなり薄味になるくらい分量でした。
色も醤油色の赤黒っぽい色から、琥珀の薄い色合いに。
通常、ラーメンに使っているよりも多いのではないか…。
それだけ薄く割ったスープは、とても優しい味わいで美味しかったですね。
そもそも、このつけ麺セットは、
どことなく、通常作るラーメンとの相違点が
、
1:麺を冷やしていること、
2:スープを別提供していること…
実はそれだけじゃあないのかな…と思うんです。
だからこそ鉄壁のバランスがあって、美味しいのかなー…と。
・
僕が「萬馬軒」の名前を知ったのは、
2005年の「第1回 信州ラーメン博」だったと思います。
名を連ねておいでですもんね。食べはしませんでしたけど。
その後も、気になってはいたけれど、
諏訪と言う地域に出掛ける事がなく暮らしていて、
ここ最近、諏訪湖へのランニングがきっかけで、
ちょくちょくと出て来る様になって、このご縁ですが、
あー、もっと早く知っていたかったなーって思うことしきりです。
新スタイルでもなんでもないのだけれど、
昔から、この「つけ麺」を「萬馬軒」さんは提供されているのだけれど、
出会いがついこの間のことなので、
僕にとっては、ホットスポット以外の何モノでもなくて。
つけ麺+チャーシュウ丼は、良いです。たまらない。
今度は「ごまつけ麺」も良いかも。気になるメニュウばかり。
この日の美味しさは、日を追うごとに思い出されて来て、
ある種、衝撃的でさえあります。
ジャンクってほどジャンクじゃないけれど、中毒性があると言うか…
食べたさが募っている自分に対しても驚く…なんて衝撃も増す心持ち。
「また食べたいなー」って何度も思っていて、
思う、と言う事は、
どこか代替を求めてしまうものなのだけれど…日々実感です。
直後、僕にラードを買わせるくらい美味しかったし、衝撃は後から来る。