美味しさも勿論だけど、懐の深さがテンホウの魅力になっているんだろうな…って。(辰野町・テンホウ辰野店)
2019/07/21
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
えー、
本日の麺の噺にて、一席お付き合いを願っておきます。
信州人ならば知らないはずがない「テンホウ」…
子供の頃は、両親に連れて行ってもらいましたよ。大喜びでした。
ソフトクリームもご馳走でね。
大人になってから、不思議と自分は行かなくなっていました。
ラーメンはよく食べていたのに。
この認識が改まった…と言う所まで、本日はおしゃべり致します。
御用の方も、ちょっとの時間でございますので、
どうぞしばらく足をお留め頂きまして、お耳を傾けて頂けたら…と存じますが。
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「太い麺が良いなー」とYOKOさんが選んだ1杯。
「味噌野菜ラーメン+辛口トッピング2辛+温野菜トッピング」
…と言う注文になるのですが、
「温野菜トッピング」は、
ブロッコリー、キャベツ、もやし、にんじんが加わるもので、
普通…と言うか典型例は「もやし」で、良くて加えて「キャベツ」の世界に、
他にも野菜が入るなんて、かつ、どのラーメンにもトッピング可だなんて!
他にも色んなメニュウを常時用意されているテンホウならではの、
野菜の転用…なんて所なのでしょうか。
餃子も2人前、お願いしておりまして。
僕らは、夫婦揃って餃子が大好きで、
ラーメン屋さんでも中華料理屋さんでも、「あれば頼む」…
でも、ふたりで1人前です。5個なら、僕が3個でYOKOさんが2個。
写真の通り「テンホウ」でも勿論注文しますが、
小振りで食べやすく、
1人1人前をペロッと食べる事が出来てしまうので、
2人前となります。
餃子って、「ひとくちで食べられるか」「ふたくち以上で食べるものか」で、
実は味わいが違うと思っています。
「小龍包」で想像して貰うと分かり易いのですが、
包んだ中の餡、これから出る肉汁や風味、液体分を、
①ひとくちで食べ、口の中で割るからこその美味しさ
②ふたくち以上食べ、汁がこぼれる
③ふたくち以上食べ、汁がこぼれるが、それを勘案して濃く味付けしてある
…どう考えられているかって、重要な要素だと思うのです。
小さい餃子って、①になりますから、
ひょいっと食べる事が出来る以上に、美味しい効果もあるのかしら、と。
お値段もお値打ちだから、より嬉しい。
“辛口トッピング2辛”、これには驚きました。
結構な辛さ。追加でテンホウと八幡屋磯五郎社とのコラボ、
ラーメン用七味唐辛子を加えなくても、
辛いもの好きなYOKOさんが満足するレベルの辛さ。
ご家族連れでお見えになって、
辛いものが苦手な…お子さんでもどなたでも、
「2辛だから、たいしたことないデショ」と思って、
味見をすると、「うひー!」となるレベル。
温野菜トッピングも手伝って、
野菜類の甘味も感じられ、辛さとの塩梅も良く、
とても美味しいと思うのですが、
辛党を満足させてくれる美味しい辛さが、
トッピング線上にあるって事が、驚きました。
ベースの味の造り方が、やっぱり「テンホウ」って良いのだなぁーって。
最近のタコヤキ乗せだってそうだし、
「ヤミツキマツモト」さんの動画でも拝見した、
「トッピング全部乗せ」も、いっぱい乗ってはいるけれど、
美味しそうだし、美味しいですしね。
「自由度の高さ」とも言えるのだと思いますが、
「懐の深さ」と言う言葉の印象が、僕にとってはしっくり来ました。
テンホウの「懐の深さ」と言うのは、
お客さんの「あると良いな」を模索しているってことなんだと思うのです。
訪れるお客さんが喜ぶと言うことを念頭に置いた構成、味造り。
YOKOさん、「激辛!」と書いたメニュウでも、
それを楽しみに食べるのに、
あんまり辛くないと、やっぱりちょっと寂しそうにしていますね。
唐辛子パウダーをただバンバン入れただけでは、
それでは単調で美味しくない訳で…
2辛でも、しっかり美味しい辛さがあり、
スープとの相性の良さもあって、とても喜んでいたと言う…。
美味しさも勿論だけど、懐の深さがテンホウの魅力になっているんだろうな…って。