宗風、篆刻つづけております。




えー、無沙汰をお詫びしつつ、
相変わらず気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

近況は何を言わんや…この世情。
如何ともし難いものでありますね。

昨晩、ひとつ、ぽつりと呟きまして…。

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気にしない人、

自分は罹患しないと思う人、

自分は罹患するかも知れないが他人には移さないと思う人、

自分は罹患するかも知れないし、他人に移しちゃいけないと思う人、

体調に問題ないが、既に罹患無症状かも知れなくて全てにおいて気を付けなきゃ、と思う人。

思想のるつぼ。分類。

-----------------------

我が家は、いちばん下ですね。
YOKOさんと共に、ごくごく気を付けて行きたいと思っております。
非常事態宣言の地域ではありませんが、
でも、とても気を付けたい。
しかしながら、買い占めやマスクに並んだり…
そうした事は致しません。
冷静に、穏やかに、自衛を徹底して。
そんな風に過ごしておりますが、
そもそも3月21日の諏訪湖1周ランニング中に転び、
右の手のひら、左の膝小僧をしたたかに擦り上げまして、
早い時分から温泉なども控えておりました。

ふと見渡してみると、
ツイートの上位の方々も少なくない訳でして、
報道でも、トラブルになっていたりもしますよねぇ。
そんな中で、
いつも通りにフード類のブログをアップすることは…
そりゃあ「美味しかった!嬉しかった!」の心持ちで、
おしゃべりする訳ですから、
読んで頂けるならば、
「行ってみたい!行こう!」って思って欲しくて書く訳ですから、
このご時世、合わねぇンじゃねぇか…ってンで、抑えておりまして。
書道にまつわる事ならば、
三密も避けられよう…ってンです。
個人そのもの、ですからな。

そうした内容で更新は細々とですが続けて参りたいと存じます。
書道関連は悲しいかな、更新を致しましても、
大勢様のご興味の外であるようで、
PV数=喜ばれ様とするのであれば、
あんまり喜ばれたりはしないんでしょうけれども、
私としましては、楽しくて楽しくて仕方がない世界なのでございます。
どうぞ、お急ぎでない方は、
手洗いうがい…ああ、“うがい手水に身を清め”ってンですね。
本日も申し上げて参りますので、
どうぞお付き合いの程を願っておきますが…。




さて、裏では「臨書酒林」も福岡の57蔵を総揃い、
全て書き上げましたから、
その更新も出来ようと言うものなのですが、
あれから…前回「篆刻はじめました」から、
コツコツと楽しみながら続けており、
また上達したんです。そう我ながら思います。



篆刻#03「宗風」

宗風、篆刻つづけております。

書道教室に#1と#2を持って行き、先生に見てもらいました。
そこで、「こんな感じの印稿にすると良いよ」と教えてもらい、
また大王わさび農場にある「あづみ野遊印」さんにも、
石や情報をたっぷり頂いて、再挑戦。
本来の朱文印ならば、もっと細い線であるべきなのですが、
この頃は、これが精いっぱい。
かつ、枠の1mm厚を軽んじたために、
両サイドが狭くなってしまいました。
たった1mmですが、
しかし彫っていると、大きな数字に感ぜられます。
それを実感できた失敗、学びの3個目になりました。



篆刻#04「年豊人楽」

宗風、篆刻つづけております。

ここまで「朱文」と言って、余白を彫るやり方でした。
初めての「白文」、余白を残し字を彫る篆刻。

「吉語」と言う言葉のカテゴリがあるのですね。
良い言葉集、と言うか。
その中から「年豊かにして、人楽しむ」を選びました。
こんな年なので、祈るような気持ちで。

先生に見てもらうと「虫文と言うスタイルにあるような」
…ある様なんですが、
先端が尖った仕上がりの白文は、
現代では、あんまり使わないんだそうです。
なるほど、篆刻の本を見ると名作にそうしたものは少なく、
迫力ある太く均一な白文が多いですね。
だので、次に作る時はそうした方が良い…とのこと。

この白文、ゆくゆく本名を彫りたいんです。
書道作品に捺す白文は本名にして、
朱文は雅号にすると言う通例がある様なので。

いきなり白文に挑戦する前にワンクッション…と言う思いでした。

ただ、今年の書象会の作品には、
この落款がペタリと捺されております。
まさかの採用。
まぁ、自分の実力では上位は狙えないので、
記念に良いのではないか…とも思いました。



篆刻#05「謹醸」

宗風、篆刻つづけております。

福岡・山の壽蔵の臨書酒林を書こうとして、
古いラベルを…と言っても現行品にもありますが、
レトロラベルがあって、
その「山の壽」と言う酒銘の横に、
ちょんと「謹醸」と言う印章があり、
「あー良いなぁ、素敵だなぁ」と眺め、
「こう言うものもやってみたいよねー」と考え、

「ん?やれば出来るんじゃないか」と発案。

とても不思議なもので、
「自分で印章を彫る」と言う発想が無かった。
かつ、「醸」と言う字は、
「どこかの蔵の“吟醸”の篆書が素晴らしかったはずだ」
…臨書酒林で書いたはずだ、と言う記憶があり、
小一時間、自分の作品を見直しました。
富山・太刀山蔵のラベルにあった「醸」の字。
円形の印章になるのですが、すごーくカッコイイ。
この雰囲気を踏襲しながら白文にて。



篆刻#06「臨書酒林」

宗風、篆刻つづけております。

山の壽蔵「謹醸」によって与えられた発想の恩恵は果てしなく、
「そうか、これも彫れば見栄え度が増すじゃないか」
…と言う事に気づきます。

当代でこそお洒落なラベルも増えましたが、
そもそも日本の伝統文化である日本酒の世界。
酒銘の右上、もしくは横に、
関防印だったり、「優等賞」「高級清酒」「清酒」などの、
印章ではないのですが、
篆書だったり隷書だったりで書き添えられる事が多く、
これに倣って、作品にシリーズを示す「臨書酒林」と言う篆刻を貼るのは、
とても良いんじゃないか…
だからこそ一見で読めない篆書体ではなく、
読むことが出来る字体で…
急ぎ取り寄せた自然型の石で彫ってみました。
以降の臨書酒林シリーズに使って行きますので、
見て頂ければ…と思います。



篆刻#07「銘泉集」

宗風、篆刻つづけております。

06「臨書酒林」と同様に、
「銘泉集」シリーズにも同様のことが言える。
「では、彫ってみよう!」と挑戦。
出来るだけ細く、外周も円ではなく、波のある感じに。
時間は掛かりましたが、
ちょっとずつコツ…と言うか、彫り方を理解して来たかも、
きっかけは掴んだかも…なんて思いながら彫りました。



篆刻#08「インコ」

宗風、篆刻つづけております。

思い立って、インコを。
イラスト、下絵を何度も何度もリテイク。
YOKOさんが鳥好きですから、
膨らみ加減だったり、クチバシの雰囲気だったり、
なかなかに厳しい。
10㎜角の印材にしたので、より細かくたいへん。
でも、この時の苦戦が次作に生きていた気がします。

まぁ、YOKOさんは文鳥好きなんですけどね。



篆刻#09「宗風」

宗風、篆刻つづけております。

「篆刻はじめました」の回、
篆刻2個目なのですが、
「宗風」と彫ったことは良かったものの、
印稿の向きを間違えて、
裏表逆のデザインになってしまいました。
ただ、このサイズはこれしかなかったので、
その後の書道作品に、
間違えを知りつつ捺している状況でした。

これを打開すべく、
出来るだけ朱文で細い線を表現することを念頭に挑戦。
今までで、いちばん「それらしい」作品になりました。
直さなきゃ、次回は気を付けなきゃ…
そんなポイントも多いのですが、でも前進できたなーって思います。




…と言ったところ、
篆刻、たっぷり楽しんでおります。
SNSを眺めていると、
プロの方々の作品を目の当たりにすることもあり、
創造性、線の美しさ、感服するばかり。
もちろん本来の書の世界も追究して行かなきゃいけませんが、
こちらも熱心に励んで行きたいと存じます。

では、本日はここまで。

ありがとうございました。


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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
色々と色々に。
ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)