臨書酒林、24 興玉、25 玉水、26 豊盛にて。
2019/10/25
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
お馴染み臨書酒林シリーズにて、今回もお付き合いを願っておきます。
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これまで、
長野県、岐阜県、富山県、石川県、福井県、
山梨県、静岡県、愛知県、滋賀県、広島県、
熊本県、佐賀県…と書いて参りまして、13県目の福岡県の道半ば。
福岡24蔵目の興玉が436枚目。
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臨書酒林、筑前筑後豊前福岡26蔵目。
福津市・豊村酒造「豊盛」にて。
福岡市と北九州市の間あたり、宗像市はお隣に。
そんな地理にあって、ホームページからは、長閑な印象を受けました。
イマドキ感のあるボトル、ラベルは少なく、
昔から実直に醸しておいでの蔵元さんかしら…と言ったイメージ。
上撰のラベルを参考にしました。
仕上がった後に、豆樽の意匠が1斗の菰樽と異なる事に気づきましたが、
どちらも花を配置した雰囲気は同じ。
上撰のラベルの背景はストライプが配されていて、洒落ています。
自分が見かけたラベルでは、
ピンクとオレンジを合わせた様な色で、薄くしたストライプに見えました。
茶色系の文字などと相性良く、
洋菓子などのポップなデザイン…ほら、チョコミントのそれの様な、
そうした雰囲気がありながらの和デザインで素敵です。
ただ、全体バランスの破壊に怖がるあまり、
隷書で書かれた「豊盛」の酒銘が、小さくまとまってしまった事が残念。
うたい文句や「芳醇」などの文字でバランスがかろうじて保たれましたが、
もっと勉強したいところ。
「盛」の字の略し方は、度々散見されるもの。
これ、バランスめっちゃムズイのであります。
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臨書酒林、筑前筑後豊前福岡24蔵目。
築上郡上毛町・高野酒造場「興玉(おきたま)」にて。
蔵に出掛けた方のブログを拝見すると、自醸は既にされていないご様子。
基本的に情報と言う情報が、ほとんど入手できませんでした。
ごく小さな画像で見つけたラベルを参考にしています。
どんなお酒か、詳細は不明でして。
特徴と感じたことには、
背景の○と□が芯を外している…と言う事でした。
酒銘の「興玉」の間に「○」ではなく、「玉」の字に寄った形。
「これを是非、再現時には着目して書こう」と思ったのですが、
気がついたら、ど真ん中に配置していました。
ぐぬぬ。
「興」の一角目の位置から見誤っていた様に感じます。
少し80年代くらいの雰囲気が漂う意匠かなー…とは個人的感覚にて。
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臨書酒林、筑後福岡25蔵目。
みやま市高田町・玉水酒造「玉水」にて。
菰樽を参考にしました。
臨書酒林、このシリーズは出来る限り続けて行くためにも、
簡略化のために、サインペン+筆ペンみたいな筆記具を使っています。
だので、基本は細筆。塗り潰しには滅法弱い特徴があります。
波や渦、風をイメージさせる大きな流れの中に、
水の文様が加わった意匠で、これを何とかそれっぽく…
…と思いましたが、流れが見出せませんね。難しかった。
「神力」は、それっぽく臨書できたのですが、
肝心の「玉水」が「玉氷」に個人的には見えてしまっています。
ヒゲ文字風に点画に膨らみがあって、
これを再現したつもりだったのですが、
付け焼刃では「氷」になってしまう様子…いやはや、難しい。
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11月25日までの締め切りで、
1本、書道の作品造りを行っており、少しペースが落ちておりまして。
TwitterやInstagramでは、ちょっとだけ登場しておりますが、
王維の「送別」から「白雲無盡(尽)時」のお手本を頂いて、取り組んでおります。
12月の市民芸術館、「欅の森書道展」にて、
他の…少なくとも僕より、ずーっと上手な先生方の中に、
ちょこんと混ざって展示されるはずなので、是非とも…
信山先生、素山先生の作品を見る、ついでのついでにでも、
ご覧になって頂けたら幸いです。