気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

自分における書道の流れと言うのは、
15日に競書が来て、20日に締め切りが…先月の競書誌の締め切りが来て。
欅の森書道会は月に2回だから、
20日の前々日くらいに書道教室があれば、それが締め切りになるのだけれど、
例えば今月は20日が2回目の書道教室で、
2021年11月号の締め切りと同日になるので、
その1回前、6日が競書の締め切り…となる訳です。
他の人に比べれば早いと言えば早いのだけれど、
割とそれも慣れたかなぁ、と言うところ。

6日に提出する、次の課題は15日にならないと分からない。
するってぇと、この間が自由時間になる訳です。

昨晩は「銘泉集」をよせば良いのに欲をかいて9枚。
2時間くらい夢中になって書き続けて行く中で、
楽しいけれど、苦しさも同時に味わった訳です。

苦手な字、上手く行かない字が出て来ると、
何枚書いてもイライラとしてしまう、満足できない…そんな感じで。

昨晩は8枚目の「北秋田」がとても難しかった。
臨書酒林で実際にあるラベルを臨書した時には、
全然…そりゃあお手本があるからこそ、
苦戦することが無かったのだけれど、
「北秋田」は、
「北」と「秋」の構造が似ている事に気付きます。
どちらも真っ直ぐの縦線が印象的。
それなのに最後の「田」で受け止めてしまうので、
平行過ぎてもいけないし、外し過ぎてもいけない。
行書調で書いてみると「北」と「秋」の距離が近づいてしまい、
より「田」との調和が乱れる…そんな感じで難航しました。
理屈で解体すれば原因は分かるけれど、
だからって直し切れない自分の腕にやきもきとして。

何とか見切りを付けて筆を洗いながら考える。
理由と言うか、次に繋がる何かを得ようと悶々とする…、
そして気付いたことを記録しておこうと、そんなところ。
これをTwitterなどにするには長過ぎるや。

「見える集中力」と「見えない集中力」について。

哲山先生が言っていたことで、
1枚に何十字も書く場合の休憩方法などを聞いた時の言葉と、
僕の中でリンクするかな、と。

「見える集中力」とは「楽しさ」の様なもので、
夢中になっていれば時間を忘れるし、
上手く行かない時でもイライラしつつも書き続けていられる…
…疲れを感じない、そんな集中。
これがあれば、良い1枚に辿り着けるかも知れない原動力。
でも、昨晩みたいに上手くいかない時もある。

そこで。

「見えない集中力」みたいなものがあるんじゃないか、と仮説を立てた。
これは「焦り」や「冷静さ」みたいなもので、
「見える集中力」で書き続けていても、
俯瞰的に先生の教えだったり、筆先の起立正しさだったり、
そうした細やかなところに気配り出来ているのか、
その集中力が減ってしまっているから書けないんじゃないのか…
そう思ったのだ。「クソッ、クソウッ!」とムキになって書いている時、
あんまり良いものが出来ないと思うので、
その時、またハマッた時間って「見えない集中力」が切れているのかなぁ、と。

どうもネットを見たりしても解放されないみたい。
ストレッチとかスクワットとかしてみようかな。
全く別のことを考えたら良いのかしら。

要検討だよね、と。




上記は僕自身の心の問題だけれど、
昨晩は古びたお気に入りの筆を使っていたこともあり、
顕著に感じられたことで、
「筆のヒットポイント(体力)」もあるんじゃないかな、と思った。
筆に含まれた墨は乾いたり溜まったり、
見た目は艶々に墨が入っているけれど、
内部や1本1本の毛では分からないぞ、と思う。

使う前に仮名用はやらないけれど、
全おろししている筆は水に漬けています。
これをやると、使用後の毎回の水洗いが格段に楽なんです。
書き口ではあまり差がないと感じているし。

書いているうちに、筆が疲れて来るのかな、と。

途中、ネットを見たり…数分ほどでも間を空けた後、
紙との相性があるにせよ、カスレの出方などが変わって感じられ、
心の問題、集中の継続性に由来するのかな…と思う、
それだけじゃないかも知れないな、と今回。

これは今後、要検証だけれど、

途中で筆をリフレッシュ目的で洗っても良いのかな、と考える。
含墨たっぷりで書きたいけれど、
フレッシュな状態での含墨たっぷりが良いんだろうな、と。

そんな様なことを徒然と考えていて。

…で、苦しいな楽じゃないな。でも楽しさもあるな。
乗り越えたら、きっともっと良い字が書けるんだろうな…と思った所から、
この1枚を書いて昨日が終わっている。




「健全な努力の先には光しかない。」

人生は山あり谷あり、
一寸先は光陰どちらも起こり得るけれど、
努力はある種の闇であり壁であるから、光るまで努力できたら光しかないのよ。

…と言う言葉を添えて。
座右の銘として大切にしている「人間は考える葦である」にも準じ、
考えれば考えるほどに、
諦めずに取り組めば取り組むほどに、
光に向かって近づいているに違いないと思った…てンで、
今日はここまで。

ありがとうございました。

書道について「自己の研鑽」かと問われると「はてな?」と感じた。
書道教室の先輩方は、たぶんそうだろうなー…と。

「文化の一端を担いたい」とは、
尊敬する中野市・井賀屋酒造場の杜氏さんの言葉より。
何年も前に伺ったこの言葉が、強く残っている。
僕らの時代より以前から、そして今後も脈々と続く「文化」として。

自分の場合の書道は「文化の為に」か。
そうだろうと思っていたけれど、唐突にどこか違う気がして、
ほんの少しだけ、ちょっぴりだけど違う気がして、
何か見合う、置き換わる言葉がないか探していて、
ひとつの思いに行き着いた。

「知の一滴のために」

僕にとっての文化は書と酒にあり。
広めたいと思う。文化として何とか食い込みたいと思う。
書を通してお酒の文化を広めたいと思うから、
書道を習い始めたんだ…と、分かっていたはずなのに、
今更、ようやく言葉に出来た気がして。

臨書酒林、銘泉集、英字で洋酒を書くシリーズ…

お稽古、練習の意味はあるにせよ、
投稿することで「そう言う名前のお酒があるんだ」、
「そのお酒は知っているよ」「地元のお酒じゃないか」
…と感じて欲しい。思って欲しい、気づいて欲しい、
好奇心を刺激されて欲しい。

お酒は基本的には液体なので、

「知の一滴の為に」

…それを伝える術を磨くための書道、書道教室なのだなぁ、と。

これに気付いたのは、昨日の書道教室での出来事と、
「丹念に発酵」先生の「このヒーラー、めんどくさい」が、
アニメ化する事に由来しています。
ええ、突飛なことに見えるかも知れませんが、
確実に繋がっています。

すごくお気に入りのWeb掲載漫画で、
とにかく言葉のセンスが素晴らしくって。
アニメ化だなんて、何のご褒美ですかって思ったくらいで。
嬉しくて…
条幅課題を書く際の筆慣らしに、
「丹念に発酵」先生のお名前を書いて、
いつも通りに投稿して…で、ご本人様よりコメントを頂いて。
嬉しかったんです。すごく嬉しかった。
拾ってもらいたい!って感覚で書いていなくて、
やっぱり「知の一滴の為に」、知って欲しくて。
自分の好きなものを、自分以外の人にも知ってもらいたい。
自分が好きなものに触れて、嬉しいと思う気持ちを、
他の人だって味わって欲しいんだ、
たった1滴でも無から知るに変われば、嬉しさが湧くはずだ…
ああ、そう言う事なんだなァ、と。

自分が書く洋酒の字も、
今、PassoaJapanさんとGlenCadamさんに「イイネ」をしてもらえて、
すっごく嬉しかったです。
で、そう言うお酒があるんだって、
どなたかが興味を持ってくれたら、
この嬉しさや味わった時の恩返しみたいになるのかなーって。

私、座右の銘は相変わらず「人間は考える葦」ですけれど、
「何故、書道を頑張るのか、字を書くのか、投稿するのか」
…と、どなたかに問われる事があるならば、

「知の一滴のために」とお答えしたいと存じます。

大切なことな気がして、記録しておきたかったので、以上。

お付き合い頂き、誠にありがとうございました。





気楽なところで一生懸命…と言うことです。

えー…
思いも寄らぬところではあり、
伺ってみますと、合点が行くことばかりで。
信州中野・井賀屋酒造場「岩清水」蔵のおかげで、
ひとつ嬉しいことが増えました…と言う噺にございます。

自惚れもまた実を通せば真になり。

書道の練習、お稽古に励んでおりますが、
ある程度、決め事を自分の中で作っております。

「夜の僕から朝の君へ」は毎日、寝る前に書きたいですし、
短冊状の紙に洋酒の銘柄をアルファベットで書くものも、
短時間で仕上がりますし、
英語のカリグラフィの練習と思っていますので、
出来るだけ毎晩やって行きたい。
今はちょっとお休み状態ですが「臨書酒林」も週に1~2枚は上げたいし、
「銘泉集」は半紙の練習と共に1枚仕上げたいところ。

半紙の日、筆慣らしとしてその題材になっている、
「岩清水」蔵、「三幸軒」さんには申し訳ないけれど、
まず1枚、半紙に6文字…右に「三幸軒」、左に「岩清水」と練習しています。
何を隠そう、
「幸」「軒」「岩」「清」は特に苦手な文字なんです。
当初は「岩清水」だけだったのですが、
最近では「幸」の空間の取り方、「軒」の直線の苦手さも克服したいと思い、
筆慣らしと言いながらも、お稽古の一環として書いて、投稿しておりまして。

で、

ここにInstagramでコメントが入りました。

「 Its so beautiful, how can we get one? 」

練習用に書いているものですから、
手に入れたいって言って頂けるなら、いくらでもお渡しします。
アカウントは「Flavor of Life」さん、香港の方でした。
何と、香港で日本酒を販売することもあるそうです。
アカウントを見ると、
岩清水だけでなく、阿武の鶴や萩の露など、良いセンス良いチョイス。
だったら、1枚だけでなく、何枚か書いて送ろう!
…と思います。それも字の練習になるし、
喜んでもらえそうだし、
何より字を誉めて頂いて、とても嬉しかったし!

自分が「岩清水」蔵が好きで書いている半紙をきっかけに、
もちろん売りたいくらい「岩清水」を熱心に応援していらっしゃる、
海外の方と繋がりになることが出来た…出会うべくして出会えた感覚。
国境を越えるWeb上だからこそのご縁の在り方。
最初は「何故、海外から?」と疑問に思いもしましたが、
合点が行くもの、でした。




そうして何種類か書いて香港に送り出しました。
郵便で送ったのですが、
なるほど、コロナ禍で減便されていて、
半月ほどを要しました。
その中で、
3月末に香港のデパート「SOGO」にて日本酒フェアがあり、
そちらで「岩清水」を販売する際に、
一緒に自分の字を飾って下さると言う。

字を喜んでくれた事以上に、まだ喜ばせてくれるのか、と。

尊敬する「岩清水」と自分がコラボレーションする…と言う機会は、
目指す文化の在り方、到達点…
酒造りと書道ですから、全く異なる分野で、
基本的には無いものだー…って思っていました。
思っていたけれど、
酒屋さんが介することで、こうやってコラボできるんだな、と。
いつも応援している「岩清水」蔵を、
自書した字で応援できるならば、こんなに嬉しいことはないんだと。
「送って良かったー!」と思いました。

その際に「おまけ」として…
「Flavor of Life」と英字で書いたものも混ぜたのですが、
これも気に入ってくれたみたい。
実はこの経験が、今の洋酒のカリグラフィシリーズに繋がっています。



これなんですけど、結構良いですよね。自分でもそう思ったりして。
英字のシリーズ化には、
推してくれた「岩清水」蔵、小古井杜氏の一言が効いておりまして。感謝ひとしおです。

他にはこんな感じで…。










書道家、書家と言うには、
字で生計を立てている訳でもないし、
うだつの高さは、たぶん生まれたての双葉くらいだし、
「書家」…そう言って下さる方もいて嬉しいんだけれど、
身に余る光栄な職業名に感じてしまいます。
欅の森書道会に出掛けて行っても、
自分より、もーっと字の見事な方ばかりですし。

でも、それでも喜んでもらえる場がある。
これは本当に嬉しい事です。

偶然が重なって「墨流し」を楽しむことになった最近、
派手な柄の墨流し色紙が出来て、
それは何か目的があって作った訳ではなく、
適当に…こう色を落とすとこう広がって、
ほうほう、スーッと液面を動かすと線が入って…
実験をしている中で出来上がった色紙で、
「何に使うか」が未定だったデザインがあり、
ふと「日本酒のボトル撮影の背景にしたら良いかも?」と思いました。
手持ちの中だと、
信州諏訪の「本金」が良い。
裏返しても「本金」の字になる堂々たる酒銘のラベルで、
「諏訪」と言う純米吟醸は白無地ですから、
「合いそうだな―」と思って写真を撮り、投稿。



お陰様で、目に留まってくれて、コメントを頂いて…
せっかくなので、発送しました。
どんな風に使ってもらえるだろう…と思うと楽しみです。
いくつか墨流しの色紙を作成して、
字やボトルの背景に配置すること、自分でも試してみようと思います。

そのお声がけがなかったら、
「笹の譽」にお贈りした色紙の様な作業、
「字の貼り付け」の練習台になってもらおうかーって思っていました。
自家消費より、どなたか1人でも多くの方に見てもらえたら、
そちらの方が嬉しいですし。



「Instagram」は、
画像のSNSですから、投稿した一覧を眺めると、
以前は、食べ物やお酒の投稿が多かったですね。
それが、ここ最近は文字が主体になっています。

あんまり書道で何枚も連続で投稿している方って見掛けないかも知れません。
朝活だったり、日に1枚の日課として…だったり。
展覧会への出品を望むなら、
当然「未発表作品」と書かれているし、
それをWEBにアップしたら「未発表」でなくなってしまうかも…ですし。
自分の場合は自身の練習もある、
お酒の銘柄にこだわるのは、僕自身がお酒が好きだからって事もある、
また銘柄を見てもらって知ってもらえて、
どなたかの1杯になったら嬉しいから…とも思っています。
旅先でも取り寄せでも何でも良いです。
素晴らしいお酒の文化に触れる方が増えて欲しいって思います。

いつかどなたかの何かに届いたら嬉しい。
そう思い、出来るだけ書いて行きます。投稿して行きます。
お気に召したり、
「こう言うものを書けないかなー」ってお話があれば、
是非、お声掛けください。
腕は未熟なので、賞状などの筆耕は出来ませんし、
字のデザインもご相談させてもらって、
「こんな感じです?」と「いや、ここはこんなで…」なんて、
漫画の編集さんと漫画家さんみたく、
やり取りの中から生み出されるものが、いちばんだと思います。

大師匠に当たる郷里の偉人「上條信山」先生の言葉、
「書は一生の稽古なり」、
お話を頂けたら、それはきっと成長のチャンスだと思うんです。

動いたからこそ墨流しや英字でのカリグラフィを始める事が出来た。
香港に送ったことも、とても良い経験でした。

まだまだもっと勉強して行きたいと思います…

…なんてところで、本日はここまで。

ご清聴頂き、誠にありがとう存じました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。





語り尽くせぬ思いがあったし、語り尽くせぬ思いを受けた。




えー…
本当に、こうして言の葉に残しておくべきだと思うんですね。
忘れないけれど、いつか薄れて行くものですから、
出来るだけ色濃く伝えて行きたい、語り継いで行きたい。

えー…気楽なところで一生懸命…と言うことですが。
本日は、酒屋に一生を捧げ旅立った齋藤さんへの一席を申し上げます。

ご縁のございます方は、是非お付き合いを願っておきます。




2021年2月、そう…
思い起こせば年末くらいから体調が悪くて。
痛い部分もあるし人間ドックの結果にも気になる所があるし。
一旦入院したりもしたし、
目がGVHD由来で更に悪くなっていたし、
理由はいくらでもあったんだろうけれど、
これまでも病気と付き合いながらなんとかやって来ていて、
今回も不撓不屈、また立ち上がるんだろうし、
立ち上がったらお酒を注文したいと思っていたし。

2月の投稿には透析の文言もあって、「やばいな」とは思っていて。
音沙汰がないままに4月に入ってお母さまより訃報の便りがある旨、
関係各所にはがきが届いたのだそうだ。
自分は個人だったし、年に数回の取引だったので、特にはがきはなかったけれど、
Twitter経由で知ることが出来ました。
お母さまのご苦労、悲しみ、筆舌に尽くしがたいものがあると思います。
心から哀悼の意を表します。

それを知った日に、
白血病の闘病からオリンピックへの出場権を獲得した、
池江璃花子選手の復活劇を見、
自分が見たかった景色は、こう言った景色だったろう、
まだ早い、まだまだ続いて欲しい、
齋藤さんが開拓して行く日本酒の世界を、
まさに「革命君」と御旗を立てて、
その下に集まり、日本酒の世界の未来を共に歩んで行くんだと、
歩んで行きたかったと心から思いました。



そもそもは。

「厨十兵衛」の井出さんが日本酒を特に取り扱うようになった頃。
松本の日本酒居酒屋の黎明期を支えた「よよぎ」…「ぷるーくぼーげん」の大将と同じ、
東京・小山商店や地元の酒屋さんからも買っていましたが、
井出さんは井出さんで東京四ツ谷・鈴傳に出掛けていて、
そこで齋藤さんに出会います。
鈴傳で齋藤さんが見出した酒蔵さんは数知れず…です。
井出さんは長年、齋藤さんと共に日本酒を売って来ているんです。

酔っ払いの記憶違いかも知れないけれど、
井出さん、日本酒本とかを見て幾つかの酒屋さんに出掛けようとしたか、
出掛けたか…
何のツテも紹介もなく飛び込んで行って、
とりあえず送ってもらうことになって、
発送の連絡と共に、すぐにお代金を振り込んで、
それが続いて、鈴傳の女将さんにも気に入られて、
気が付くと、自然と本数が少ないレア酒的なものが入っていたりとか…
井出さんらしい実直さがあってこそ長年に渡って築かれた縁があって、
その中に齋藤さんも、もちろんいた訳で。



訃報を聞いて、どうしても飲みに出たかった。
井出さんと思い出話をしたかった。
お酒を通して齋藤さんと飲みたかった。
お見掛けした事も含めて、2度。
そのうちの1回は、ここ厨十兵衛で。
竹口さんと一緒に来てくれた時で。
ずーっとネット上でやり取りしていたから、
近くにはいないけれど、遠くとも感じない距離感でした。

コロナ禍もあって、
2020年5月30日が松本で飲んだ最後の夜でした。
厨十兵衛にて。
お酒の場、マスクは当然外れている、
道中の電車も怖い…などなど、
次、松本で飲む日が来るのは数年先かも知れないって考えていました。
だいたい1年振りの松本でした。

宮城「宮寒梅」は驚きました。
こんなに綺麗でフレッシュ、
スイートで明るくて美味しいお酒があるんだなぁ、と。
お値段も高過ぎず…むしろお安い印象があります。
齋藤さんに教えてもらった中でも傑出の気に入り具合。
「宮寒梅」、今後どこで購入したら良いんだろうなー…と。
恨むぜ、齋藤さん。探すの大変そうだぞう。



山口「原田」も、また知る由もない銘柄でした。
何でも昨年、緊急事態宣言が解かれた頃に、
井出さんや風林火山・中村さん、須坂の新崎酒店さんで、
この株式会社はつもみぢ蔵へ出掛けたんだそうです。
その際、更に信州とのご縁もあったりなんかして。

「原田」、嫌いな人はいないと思う万能酒。
“無人島に持って行くなら?”って答えに対するアンサーでも良い。
これも復活して後、早いうちから取り扱っておいででした。



「姿」も記憶に新しい。
何度か自分自身でも買い求めましたし、
厨十兵衛によく置いてある印象がありますね。
「原田」が綺麗な雰囲気にまとまったお酒ならば、
「姿」はふくよかな方向性にまとまったお酒。
大のお気に入り酒も始まりは齋藤さんと厨十兵衛から。



「花陽浴」も、「三芳菊」と同じで、
今の雰囲気が固まって久しいですが、
出て来た頃は今の芳しさに振り切ったスタイルではなくて、
香もあるけれど、旨味の勢いあるスタイルだったと思います。
「村祐」もそうだったけれど、
手に入りにくいお酒も「必要だったら用意します」と、
いつも言って頂いていました。



これは…革命君で取り扱いのあったお酒ではありませんが。
個人的に応援している群馬「結人」と、
YOKOさんは井出さんに「おまかせ」でお願いして、
福島「辰泉」から、プリミティブスイートを。








日曜日の早い時間帯から…と言う事もあって、
客足の出だしは遅く、
ゆっくりと思い出話をする事が出来ました。

お葬式とは、亡くなった方の為でもあるだろうけれど、
残る者の心の区切りの意味もあると思っています。
自分にとって、
この厨十兵衛での夜こそが、それに当たると思っています。

すごく大切な夜でした。

感染のリスクを考え、
自分たちが貰っても行けないし、
自分たちが元になっても行けないし…
逡巡した上で、
今回はどうしても―…って出掛けましたが、
一緒に悩んでくれて、出掛けてくれて、
そんなYOKOさんにも心から感謝しています。




この数日、思うままに、
いくつか字を書いておりますので、
それを紹介させてください。



「彼が懸命に生きたことを僕らが証明する」

これは「洋酒店 醇」に飾ってあった立川談志師匠の色紙をもじったもの。
「談志に会ったことを証明する」だったっけ。
あれ、違うかな。
ともあれ。

井出さんからのメールにも、
「俺は死ぬまで齋藤さんのことを覚えていることしか出来ないが…」
…と言う事が書いてあって、ボロボロ僕なんか泣いたりして。
人の一生の証明って、
何を成すか…と言うより、誰かの為に何を成したか…なのかなぁって思います。
ご縁があって感謝がある、
だからこそ覚え続けていたいと思う。
心に留めておいてもらえる時間が、人の一生の在り方を示すのだ、と。



「革命君」

これは銘泉集として。
字としてはもっと余白を生かさなきゃいけないけれど、
心の思うままに叫ぶように書きたかった3文字。



「厨十兵衛」

自分と「革命君」を繋ぐもの。繋いでくれているもの。
こちらも銘泉集として書いてみました。



「Roman Revoltion」

革命君唯一の限定酒…と思ったのですが、
「越前岬」などでもありますし、
古くは「勇士槽場汲み」ってシリーズもありましたね。
英字を筆で書くシリーズも試していて、
そちらでも革命君に関わるものを書きたかったので。



2015年1月3日の日付があります。
開店した後に、開店祝いのつもりで送った色紙。
Twitterアカウント、「Shirohige」でしたよね。
だので、漫画「ONE PEICE」に登場する、
白ヒゲ海賊団、エドワード・ニューゲートの海賊旗を模したデザイン。
そして日本酒の蛇の目を合せています。



革命君からの初荷が嬉しかったのでしょう。
字と共に写真を撮っていました。
「革命君から酒来多留」…は「さけきたる」と読みます。
信州小布施・小布施ワイナリーが昔醸していた大吟醸、
「笑う門には福来多留」から縁起の良いものと字を宛がい。




本当に惜しまれつつ。
…今も惜しんでいますもの。
東京四ツ谷・日がさ雨がさの宮澤さんのツイートを見ても、
本当に偉大だったなぁ、皆が復帰を待っていたなぁって思います。

思い出はいっぱいあるので、
取り留めもなくなってしまうけれど。
「革命君」でTwitterを検索すると、
思い出と言うか…齋藤さんについて書かれている方が多くいらっしゃいます。
取り扱った銘柄を見る度に、
絶対思い出しますよね。この蔵元さんのお酒、革命君で買ったなーって。

最後に、2013年7月26日に自分が書いていたもの。



「不撓不屈」

最後の最後まで、今となったって、
不屈を貫き通した…
なぞらえるなら、雄々しく散った白ヒゲのあの姿と重ねる様に、
きっと決して心は折れなかったろうと想い…。

心からの感謝を込めて、今日はここまで。


ありがとうございました。



ありがとうございました。







気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

えー…このところ、何ですな…
一層、書に関わる時間が増えました。
悔しい思いを何度もしてございます。
「もっともっと上手くなりたい」と願っております。
するってぇと、それ以外が疎かになるってなァもんでして。
だ、けれども、それが良い。
書に執心し、時に諏訪湖を走り、充実している様に思います。
ある種のきっかけと申しますか、
目標となった「笹の譽」の揮毫について、
一席お付き合いの程を願っておきますが…。




メールをさかのぼってみますと、
2020年12月はじめにお話を頂戴しております。
何となく…12月下旬だと思っていました。
振り返ってみると、
字の形を確定させるまでが12月中で、確定させて書き込んで行った頃合が下旬。
きっと、それがスタート地点と認識しているのでしょう。

10年来のお付き合いがあります、
信州松本市・笹井酒造「笹の譽」蔵の日本酒のラベル、
揮毫させて頂く機会に恵まれました。
たいへんに喜ばしく、また誇らしく。
感謝をまずはお伝え致したい。

コロナ禍…だからではありませんが、
専らSNS上のダイレクトメッセージでやり取りを行いました。
夜な夜な写真を送りつける自分。
その字を見て、希望を言って頂くカタチ。
良い評価を頂いたものをファイリングして溜めておいて、
蔵にお持ちして選んでもらう…と言う手法でした。

毎日半紙課題に取り組んでいる訳ではないので、
週の半分くらいでしょうか。
12月1月、2月の前半辺りは頻繁にメールを送り、
見て頂いて、より良い作品を目指すと言う。

初期の頃の字と後期の字、全く異なります。
笹井酒造さんの希望を受けているとは言っても、
その次元以上に差がある。
何度も何度も書く事で、字が育って行っているんですね。
ダイレクトメッセージをさかのぼってみると、
随分と拙い字が溢れています。
段々と良くなって来る…
今の形に固定しているので、
「まるで自分の字ではないみたい」
…とすら、初期のそれには思ったりするほどに。

字を継続的に書いて行くためにも、
書道とは別に、3つのシリーズを作って取り組んでおります。
酒のラベルを臨書する「臨書酒林」、
創作書体でお酒の名前を表現する「銘泉集」、
毎夜、朝になってYOKOさんに読んでもらいたい言葉を集める「夜の僕から朝の君へ」、
…この3種。ほぼ一発書きに近い制作過程で、
今回の様に念入りに時間を掛けて書作品を作成することは、
ほぼ初めてであったと感じています。

色紙の中には、背景を細かくしてしまって、
切り絵部分に時間が掛かる場合もありましたが、
字に関しては、1回書いて以後の継続性がない感覚で過ごして来ました。

書道教室に通うことで、
字に時間を掛ける術を学んだように思います。
どんな名人上手も素地の上手さはあれど、
1枚の作品を書く際には、何度も何度も繰り返し書いているはず。
「錬成」と言う表現がされておりましたが、
まさに「錬って成す」と言う戦いが書道にはあるのだと知ることが出来ました。

今回の「笹の譽」も、もちろん錬磨創造の末に。
30枚弱を持ち込んだでしょうか。
笹井酒造の皆様に選んで頂きました。

書道的に、また私個人として、
「これが良いかな!?」と言う作品ではない1枚が選ばれています。
ただ、それが「笹の譽」の他のラベルと、
実に親和性のある…ちょっとだけ似た部分がある…そんな1枚が選ばれておりました。
日頃、自蔵の銘柄「笹の譽」を見ているからこその選択に感じます。
自分では、そうした部分までケアできなかったでしょう。
判断を蔵元さんにお任せして本当に良かったと感じました。

今回、常に悩んでいた「譽」の左右払いの重さ。
これ、特に軽い1枚だと思います。
少し踊るような雰囲気があって「良いなぁ」と。
元来の「笹の譽」、どっしりとした「譽」の字の太さがありますが、
今回のラベルの「譽」も、
両払いが軽いからこそ「言」部分の重さが見えて来る構図かな、と思います。

日本酒の銘柄で3文字の場合、多くは2行になります。
1行目に「笹の」で、2行目に「譽」と言うカタチ。
今回は新規ラベルと言う事で、縦1行とのご意向でした。
半紙サイズからも、これを達成することは難しいのですが、
だんだんと字を自分の中に吸収する中で、サイズ感が落ち着いて行き、
結果として良い仕上がりになりましたし、
また、自分自身の経験値にもなりました。
熱心に励み、頑張って取り組んで本当に良かった。

蔵元さんから伺いますには、
純米吟醸生一本の生酒版に張り付けて頂けるラベルとのこと。
販売予定は7月頃までを想定している様です。

お味は「松本に笹の譽あり」の「笹の譽」ですから、
お試し頂きたい味わいだと存じております。
どうぞ、お手に取って頂けますと幸いです。

Sakesoja(サケソウヤ)、雅号は宗風でした。

ご清聴ありがとうございました。
どうも、お騒がせしました。






こうしたお仕事、体験、
お口添えございましたら、賜ります様、
よろしくお願い申し上げます。
精一杯、取り組ませて頂きます。
何分、若輩者ですので、
出来ること、出来ないこととございます。
どうぞダイレクトメッセージにてご連絡頂けますと幸いです。




えー…気楽なところで、一生懸命と言うことですが。



えー…
ご閲覧下さっておられる皆々様におきましては、
どうでしょう、「誕生日サービス」って利用されたことがありますか?
自分は記憶の限りですけれど、ほとんどない…ですね。
ダイレクトメールや当日にお店に行ってみて…
見掛けはするけれど、気恥ずかしさもあるし、どことなく面倒とも思ってしまうし…
お得なのだとは思うのですが、
そのお得がお好みじゃない…なんて言うこともありますよね。

最近ではLINEウォレットを使ったポイントカードも馴染んで久しく、
「龍胆」の場合は、御嶽海が勝てば速報で教えてくれるし、
キャンペーンも定期的にお知らせして下さるし、
便利に使っているのですが、この誕生日特典が、
「ん?本当か?」と言うものに、自分は感じたのです。
もし、本当なら是非とも利用してみたいぞ…と言う。
そう、そう言うもので。これが本日のお題目。

ふたつある特典、どちらかひとつを選ぶことが出来ます。

特典1:コース料理を1名分無料に。
特典2:お会計の総額より10%割引。

…この2点。特典2は分かり易いですよね。10000円なら1000円割引。
では特典1は…と言うと、

だんらんコース
2000円

りゅうたんコース
3000円

おもてなしコース
4000円

…3種類選ぶことが出来て、これが1名分無料になる…
そりゃあ1人で行って1名分無料は出来ませんが、
YOKOさんと連れ立って行って、「おもてなしコース」分、
4000円をしっかりと割引して頂いちゃいましてね。
たいへんにありがたい。

コースは当日予約なしでもお願い出来ました。
更に上に5000円、8000円のコースもある様ですが、
こちらは適用除外かつ3日前までに予約とのこと。

当日だって慎重に定員さんに伺いましたとも。
「本当に4000円のコース代金が1名分無料になるのですか?」と。
そんな風に…ある種卑下しておずおずと…
お店側はそんなことを思っちゃいないのだろうけれども、
どうしてもどうしても、ああ小市民とはこのことか、と。
有名な狂歌に「居候、三杯目には、そっと出し」…なんてェのがございますけれども、
まぁまぁそんな感じで。
そもそも居酒屋的ちょっとした酒肴から重いものまで、
コースで頼まなくたって、十分に酒飲みとしても食事としても楽しむことが出来る。
それが龍胆ですね?
それはよーく存じておりますわ。ピーマンを炒めたものなんて大好物。
わざわざコースでなくたって良い。
でも、今日だけはコースを頼んでみたい、それが目的でもある。

「ええ、バッチリでございます」

「龍胆」ってば、ハイテンションな定員さんが多く、
さも我得たり、ニッコリ笑顔でお答え頂いた際には、
安心しましたですねぇ。楽しみになりましたですねぇ。

本日はそんなコースメニュウ、
お喋りさせて頂きたいと存じます。
終いまで、どうぞごゆっくりご愉快を願っておきますが…。




折しも、2020年12月30日。
「龍胆」の年内営業最終日…
かつ、19時頃でも対応して頂くことが出来たので、
そうか、本当にコースメニュウがいつでも対応できるって、
凄いことだなぁー…とも感じました。

スープ、中華おこわ、デザート以外は2人前で出て来ています。
おもてなしコースは全8品。


「シェフ特選冷菜盛り合わせ」



お酒と共に…で出掛けているので、
初手にこうした酒の肴が届けられると嬉しいですね。

「蟹入りふかひれスープ淡雪仕立て」



器の蓋を開けると、淡雪に蓋をされたスープがお迎えです。



持ち上げてみてもふわふわは継続。
中華スープの中にフカヒレがたっぷりめに入っていました。

「牛肉と野菜のカキソース炒め」



炒め物。キノコも入っていて食感も良いですね。
あとからこうしてブログ化するべくコース全体を眺めてみて気づくのですが、
これがオイスターソースをベースとした味ならば、
スープは塩であったし、後続のメニュウも味の素が異なっていて、
重なる様に見えても重なっておらず、
色んな味わいを楽しむことが出来る様に組み立てられていますね。





4合瓶でのボトル売りはメニュウから無くなったみたい。
塩尻・美寿々にてビールから継投。



「大エビのチリソース煮」



大きな海老に、海老がお好みのYOKOさん笑顔、笑顔。
辛さも程好く、しつこくない甘辛さ、チリソースが食欲を湧き立ててくれます。

「海鮮入り生春巻き」



この頃、少しずつ摘まんでいた前菜セットが終了。
何か軽いものも欲しいなぁ…なんて思っていた所でしたから、良き塩梅で。
生春巻のモチッとした皮は魅力的。
パクチーも入っていますが、アクセントと言う感じで。

「とろけるチーズ入りカニ玉」



チリソースよりトマトケチャップ寄りで、
カニ玉の中に詰まっているチーズの効果が絶大で、
全く印象の違う食べ物でした。
そうそう、カニ玉ってどこか優しい餡に優しい玉子…オムレツと言うか、
そんなイメージでしたが、
良い意味でジャンクな…子供が大好きそうな…
いやいや、そんなことを言って大人もみんな大好きな、
そんな味です。ボリュームもたっぷり。
大きな口でめいっぱい頬張る…頬張れる量が、たまらなかったですね。
少しずつ食べても美味しいんでしょうけれど、
何と言うか、パクパクでなくてバクバク!って擬音で書き表したい感じ。

…これが出て来る前、
「あ、たぶんだけれど、ちょっと全体量として少ないかも。
 残りはカニ玉とおこわでしょう?
 んー、だったら五目そばを頼んじゃおっかな」

…と追加でお願いしたのですが、
いやー、最終的には腹9.8分くらいまで行きました。
2020年最後のフードファイトになりました。
結構食べる方だと思う自分で、良い感じの分量です。
ボリュームはバッチリだと思います。実体験で。

「手づくり中華おこわ」



蒸籠を開けてみると、
見た目には可愛らしい中華おこわが入っています。
小さいおにぎりくらいのサイズですが、
コースの到達点として程好いサイズでした。
塩尻の食を長く支えている「龍胆」ならでは。
流石のバランスの良さだと思いました。
きっと体験された方は分かるんじゃないかなぁ。
少しだけれど心地好い。
これってコースである以上、とっても大切なところ。
味は前にテイクアウトで利用させてもらった、
「中華ちまき」のそれと近いものでした。
大きなお肉も入っていて、味が染みた米の旨さたるや。
「あ、みそ汁!」なんて思わない辺り、
炊き込みご飯ではなくて、あくまで「中華」の味である。
それが良いんですねぇ。

「タピオカ入ココナッツミルク」



最近流行したスタイルではなくて。
小さめ黒い粒々のタピオカに真ん中はお饅頭が。
甘味としてはミルクも含めて全体にあっさり。
お饅頭の餡がしっかりとした味があって、
コントラストが良いですね。
ミルクは温められていて、なお優しい。





追加した「五目そば」…
最近、色んなお店で食べてみたくなっちゃって。

Tweetしたけれど、
伊那・ホサナの五目そば、その旨さは至高の異端さ、
塩尻・龍胆は大定番、思い描く五目そばらしさ、
松本・廣東は洗練と優しさの最高到達点…なんて例えていますが、
各店それぞれ、「五目」と言う言葉には「色んな、多品目」の意味があり、
だからこそお店の個性が出まくるなぁ!…と気づいたら、
食べ比べたくなっちゃう…が人情と言うヤツで。



某五郎さんが「これだよ、これ」と言いたくなるような、
自分が思い描く「五目そば」って、こう言うスタイル。
「旨煮麺」と言う様な、たっぷりの具から出たエキスを、
熱々で食べる感じの醤油餡の活きた味。




最初は、天候に不安もあったし、そもそも寒さも厳しかったし、
行きは歩いて、帰りはタクシーにして…
…なんて感じでふたりで話していたのですが、
しっかり食べて温まった事もあり、
「よぉし、歩いて帰ろう!」と帰って、
「わぁ、寒い。やっぱりタクシーにすれば良かった」と言う事もなく、
そうなんです。心もお腹の中も温かかったからか、
「楽しかったね、美味しかったね」を原動力にして、
僕らは家まで帰り着くことが出来た…なんてところで。

YOKOさんの記憶に、この夜のことがどう映っているか、
それは僕には分からないけれど、
嬉しそうに過ごしているその表情がいっぱい記憶の中にありますね。
とても良い夜でした。

さて、僕らも巣穴に辿り着いたところで、ちょうどお時間。
それではまた次回。

ありがとうございました。




えー…気楽なところで一生懸命、と言うことですが。

思うに。
えー…思うに、
信州名物と言えばまぁ第一位は「蕎麦」が上がるでしょう。
何て言うンですか、アンケート?取ればそうなるんだと思います。
「信州」と「蕎麦」がまるでひとつの言葉みたいなもので。
日々生活しておりますと、ご当地名物なんて言うものは、
日常に染み込んでいればいるほどに埋もれがち…なんと言う。



YOKOさんからひと口もらって食べた時に、
辛味が先走って来る、そのあとに、
「あっ、味噌が旨い!」と思いました。
何とも言えずに味噌が旨い。
味噌の風味も明るいって言うんですかね。分かりやすい。
自分で味噌汁ならまだしも、
動物系スープと味噌を合わせた時に、
どちらの風味もぼやけてしまう時があって、
スープを濃くすると味噌味が出しにくいなぁ…とね、
感じることがままあって。
比べると、はっきり味噌の風味が立つ美味しさがある。
いや、旨いな…と考えて、考えまして、
いちばん最後に、
「ああ、信州信濃長野県だもの、味噌が旨い地域に住んでいるんだな」と、
味噌が旨いからこそ味噌の使い方が上手い。
そう言うものなんじゃねぇのかなー…って、
ええ、地域の誉を味わって参りまして、
そんな一席でお付き合いを願っておきます。






諏訪市・麺屋さくらにて。
「旨辛味噌ラーメン」…寒いこともあり、
温まりたさ、辛味、麺の太さに期待…とくれば、
YOKOさんは頼むよね、と。

岡谷市の喜多屋醸造の味噌を使っているのだそうです。
辛味は豆板醤主体の唐辛子的ドライな辛さが印象的。
とにかく味噌の美味しさが光っている…と思いました。
辛さは僕にして「ちょっと辛い」くらいで、
YOKOさんにして「まろやか」と言うくらい。
YOKOさん、ピリ辛ではなく、辛くない訳ではないけれど、辛くはない…
…と言う表現で、おそらくは味噌の風味高さによって、
辛いだけの1杯ではない辛さも味噌の風味も双方しっかりあった、
感じることが出来たのではないかと思います。



久し振りだったので、初回に食べた「すた麺」も良いし、
食べたことが無いあっさり系と半チャーハンでも良いし…と悩んだ末に、
自家製麺のお店で、
前に頼んだ時にも気に入った「濃厚つけ麺(大)」に落ち着きました。メンマ増しで。
やっぱり麺曜日である金曜日、麺をしっかり食したい。



器のサイズなどによって如何様にも出来るとしたって、
麺がこんもりと盛られて来るとテンションが上がります。
つけスープは早々にぬるくなってしまうのだけれど、
麺の旨さが、やっぱり好きだなぁ…と。
最初は「思ったよりも多いぞ」と思うんだけれど、
気が付くと「もう終わりか」なんて。
だから頼みたくなっちゃうんですよね。



サイドメニュウに「マーキャベ」と…




「餃子」をお願いして、しっかりと楽しんで参りました。




塩尻界隈から岡谷諏訪を目指して麺屋さくらに辿り着くまで、
てっちん、テンホウ、くじら家を通りますが、
てっちんは当日はお休みの様で、テンホウは駐車場には1台だけ、
くじら家は4~5台はあったかなぁ。麺屋さくらも賑わっていました。
タイミングもあるんだろうし、お店それぞれでしたね。
ここに以前の「麺屋 朱乃輝」があった場所に家系ラーメン屋さんが、
出店準備中とのこと。楽しみだなぁ…なんて言うところで、
本日はここまで。ちょうどお時間となっております。

それではまた次回。

ありがとうございました。




えー、
気楽なところで一生懸命…と言うことです。

えー…見事に年末年始は慌ただしく過ごしておりました。
相も変わらない所なのですが、
平日よりも土日の方が忙しいんです。
お休みこそ忙しい。
ランニングがひとつの主題にありますからね。
年内も最後に諏訪湖を1周走って、
年始も諏訪湖を1周走って、更に連休の間にもう13㎞ほど追加して。

走って温泉に入って…とやっていると、
まー…時間が無いのですな。書道の時間も作ることが出来なかった。
いや!
Instagramなどをご覧になって頂いている方、
もちろんTwitterでも同じなので良いのですが、
字は書いている様に見えるとは思うんです。
少しは書いています。
ほんのちょっぴりです。
連休に入る前などは「書いて書いて書きまくるぞー!」…
…などと考えておりましたが、
いやぁ、蓋を開ければさもありなん。
毎年毎年、期待はするのだけれども成果は上がらず。
まぁまぁ、年末年始の慌ただしさなんぞ言うものは、
「そう言うトコだぞ」でありますね。

年末年始、また年明けの感染拡大を経て、
あんまり外食をしている訳でもないので、
昨年のストックを大事に更新して行きたいと存じます。

本当に…ホサナには何度も通っておりまして。
今ではYOKOさんは食べるメニュウがほぼ決まってしまいましたが、
色々と食べておりますので、
こうしてブログにしてお喋りさせて頂きたいと存じます。

それでは、本日も終いまでごゆっくりとご愉快の程を願っておきますが…。






自分は「担々麺」を「しらす干しチャーハンセット」にて。
壁にもオススメとして掲示されている担々麺、
辛味はほとんど無いもので、
子供をとうに忘れる齢になっている自分として、
「子供でも食べられるのでは?」くらいのパンチ力。

餃子にセットで添えられるおろしにんにくは、あんまり合わず、
卓上に置いてある自家製ラー油はバチッと合いました。
辛さはある程度は卓上ラー油で調整できそう。

肉味噌もゴツッとした好きなタイプ。
胡麻の風味も豊かですね。
担々麺を食べているなーって気分が、ちゃんと味わえます。



麺は他のものと共通。
多くのお店より、やや太いでしょうか。
我が家はふたり揃って、太麺が好みであるので、
そうした部分も「ホサナ」はフィットしたのかしら…なんて感じています。
ちなみにメニュウ上は「坦々麺」になっています。





迫力の岩海苔の山。
「磯のり塩ラーメン」をYOKOさんは選びました。



今回もそれぞれ前回のお会計時に頂戴した、
味玉サービス券を使用して、味玉トッピングをしておりますが、
そんな味付け煮玉子が隠れてしまう岩海苔量。

スープは海鮮系の芳しさがあり軽快だけれど、
旨味はしっかり感じることが出来て、
アッサリし過ぎないタイプの塩ラーメン。
海苔がスープを吸っても良し、吸わない部分も良し。
この醤油版もメニュウにあるので、気になっちゃいますね…と、
当日のTwitterには投稿しています。

五目そばや煮干しラーメン、また味噌系、酸辣湯麵など、
その後も食べて来ている中で、
こうした清湯もキチッと美味しいこと、とても好感触であります。
清湯が美味しいって良いなぁーって。
乾物系の風味も少しあって、
シンプル&スマートながらに味わい深い。
YOKOさんのものをひと口貰う訳ですが、
これまでと毛色が大きく違っていて、
驚きながら美味しく賞味した記憶、鮮明ですね。






しっかりした造りの餃子。
野菜たっぷり。サイズ感も良く、
こちらも今や欠かせないメニュウになりつつあります。




そして食後は、
いつも通りに大芝高原温泉・大芝の湯に出掛けて行きます…と言った所で、
本日はここまで。
ちょうどお時間となっております。

それではまた次回。

ありがとうございました。





えー…気楽なところで一生懸命、と言うことです。



ド頭にぶら下がっております。タイトル。お題目。
「パンと書道」、
ええ、いったいどんな噺なんだと…
胸をトゥンク、ときめかせて頂いたならば、
実のところは、あんまり関係がないので先にお詫び申し上げておきますが。

んー…
ンまそうなハンバーガー、パンの写真と自書になりますが、
「ベーカリーパパンガingcafe」を筆ペンで書きまして、
「パンと書道」を実現しております。

…今回の為に書いた訳じゃあないんです。
この日は人生初めてのインフルエンザワクチンを打って、
注射をされたワンコロよろしく落ち込んでおりました。
会社を休みたい。
元々は1日休みを取っていたんです。
しかしながら、状況を見て行かなくちゃなァ…と老婆心を起こし、
その割に後悔もし、
急ぎご飯を食べねばならず、急ぐことも何だか勿体無くも感じて、
すごーくテンションが下がっていたのですが、
時間の為に立ち寄った塩尻市「パパンガ×イングカフェ」には、
いっぱいのパンが揃えられていて、
選ぶことも楽しくて…家で食べようとして、ふと気づく。

「あっ、ちょっとだけ時間があるから字を書こう!」

せめてもの景気付けに。
そうして書を楽しんだ、また食べる事が楽しみだ…の1枚。
そんな写真でしたね。ええ。
大きなメンチカツのハンバーガーは、
わわわー…とデカく口を開けるのに不思議と食べやすく、
頬張って旨い、キャベツとのバランス、パンの良さもあるのか、
アッサリ…とは違うな、何て言うのかなぁ…
ペロッと食べ切れてしまう良さがあり、
紅茶の牛乳パンはアールグレイの香がたまらない…
…本当、束の間ってヤツでしたけどね。良かったな、と。
出掛けて良かったなァ…と思ったもんです。

「パンと書道」

奇しくも、それに先立つ数日前、
「パンと書道」の日がありましたから、一席申し上げよう…てンで。
さ、どうぞ終いまでごゆっくりとお付き合い下さいませ。
再びパンの画像にて、噺の幕開きとさせて頂きますが…。






この日はイートインにて。
ランチタイムに「パパンガ×イングカフェ」に出掛けていました。
季節の「くりあんぱん」があったり、
「付食」…ツケショクと読むんですね。
度々見掛けてはおりましたが、何だかんだで読み方が分からなかった…
食パンにたっぷりのピーナツバターが挟み込まれたもの。
手に取って、ズシリ重いんですもん。
期待しましたし、期待通りでしたし。
「イングカフェ」のコッペパンも種類が豊富でしたが、
「パパンガ」と組み合わさる事で、
本当にバラエティ豊かになりました。もっともっと…です。
いつも色んな味わいに出会うことが出来る。
これって素晴らしいことですよね。

当日、近隣の書の展覧会が催される事を聞きつけ、
それに出掛けるべく、
ゆっくりと見るべく、少しだけ時間を気にしておりまして。
そこにパンと言う食事はうってつけだったのです。





こちらに到着。
初めて出掛ける場所でした。
国道153号線は通ることが何度かありましたが、
ヒュッと曲がった先に、こんな立派な建物があったとは。
箕輪町文化センターへ向かいました。



「第6回翔楓会書展」に出掛けて参りました。

当日のTwitterには以下の様に記録しております。

仮名の本格的な条幅作品も素敵でしたし、
ダイソーの紙にボールペンの硬筆作品も書道作品の見せ方、
工夫、自由に在る姿を勉強させて下さいました。
主宰の翔楓先生にもお会いでき、実りある時間でした。

…とのこと。

催し物を知らせる「第六回翔楓会書展」の字にも、
秋の装いを見ることが出来、「見せ方」が勉強になったと言う、
当時の心境も伝わるのではないか…と存じます。
Twitter上でささやかにご縁のあった丸山翔楓先生とお会いできたことも何よりでした。





箕輪町文化センター内にもいくつか書作品がありまして。



ついでに見学してみますが、立派なホールもある様子。



「欅」と言う字にはどうしても反応してしまいますね。
自分が所属している会が「欅の森書道会」ですから。



後に、翔楓先生に教えてもらうのですが、
この雅印、白い紙に捺印し、それを貼り付けているのだそうです。
見ればその通りなのですが、全く気付きませんでした。
いやー、書道を長く学ばれている方からすると、
当然のことかも知れませんが、
日が浅い自分にとっては驚きでありましたし、
また色のある紙を用いると言う発想まで学ぶことが出来ていないので、
未来の自分の発想の起点にもなりそうで、
とても参考になりました。



こう言う作品も掲示されておりました。
「和風慶雲」とのこと。和はノギへんが右に来る形。




…と、ひとしきり眺めて勉強させて頂いて。
ちかくの「みのわ温泉・ながたの湯」に出掛けて行くと言う…
そんな1日、お楽しみを申し上げて参りましたが、
そろそろお時間となった様でございます。

それではまた次回。

ありがとうございました。

ありがとうございました。





えー…気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

まずは無沙汰をお詫び申し上げます。
いやあ、本当に…ここまで監査対応で忙しく、
要の書道ですらもままならなかった。
準備があった訳ではない、イキナリ降って湧いた事でしたから、
よくぞやり切りました。ワタシ。
頑張りました、ワタシ。
細君、YOKOさんの協力も厚かったですしね。
「そうです、ワタシです!」
…のセリフでお馴染み、「魔女の旅々」のあのテンションと、
「ドヤぁ」感で言ってみせたいと存じますが。

本当に…結果的に、
11月、12月とほぼ毎週のように「ホサナ」に出掛けています。
「大芝高原温泉・大芝の湯」の存在は大きい。
こうして出掛ける前から、お気に入りの温泉でした。
低温湯があり、浴槽数が多いから人が多くても混み合いにくい、
洗い場の数も十分に用意されている…
「麺づくり蒼空」と「中華料理ホサナ」、どちらかを目指して出掛け、
夕ご飯後にひとっ風呂浴びて帰るなんて、
とても幸せな週末の入り口、金曜日の夜!なんて思っておりました。
メニュウをある程度、一巡食べてみたくて、
「ホサナ」に出掛けて、久し振りの「蒼空」だー…ってところで、
コロナ禍に起因するんでしょうね…トラブルがおきまして。
もう「蒼空」で心地好い食事は出来ない事になりまして。
一層、「ホサナ」びいきが進むんじゃねぇか…と言うことで。

着々と食べ進めておりますので、お喋りさせて頂きます。
どうぞ終いまで、ごゆっくりと…ご愉快の程を願っておきますが。






「豚しゃぶつけ麺(しょうゆだれ)大(2玉)」

味玉は行く度に貰えるサービス券によるもの。

元々、「ホサナ」が気になった理由、出掛けた理由は、
この「つけ麺」でした。
ラーメン専門店と中華料理店で、
きっとつけ麺の在り方って違うんだろうなーって思うんです。
今では定番となった濃厚豚骨魚介つけ麺の前からあるつけ麺は、
例えば大勝軒や丸長の様なクラシックスタイル。
お店ごとの個性が強いと考えていて、
辰野町・みさき食堂の「ネギ豚キューリつけ麺」も、
その流れを汲むような印象があります。

「ホサナ」のつけ麺には「醤油、味噌」とあり、
どちらも霧島豚のしゃぶしゃぶ添えの様子。
初回は思わず煮干し味に誘われ、目的を果たせませんでしたから、
2回目にようやく「つけ麺」を注文しました。



2玉はあっと言う間になくなります。とても上品。
前回は煮干しラーメンのその充実のフレーバーに喜んでいましたが、
こちらはスタンダードな醤油スープと言う感じ。
麺も同じものでしょうか。ラーメンで言うとやや太めの麺。
つけ麺で見るならば、やや細め…なんて言うところ。

通年メニュウですが、どこか夏に合いそうなサッパリさを感じます。
柑橘が入っているとか…そう言った感覚ではなくて、
ズドンと油っこい、重みのある、ヘビーなタイプではなく、
例えば、お腹に入るんだったら、
しらす干しチャーハンプラスでも良いような。
そう、塩尻市「グルメ」の名物「つけ麺ライス付き」より、
ずっとライトテイストですから、軽いランチとか?
飲みの〆にも良いかも知れません。そんなイメージでした。
味噌の方は、どうなんだろう…と言うところ。
いつかそちらも狙わねば…なんて思っています。



YOKOさんも初回に頼もうか悩んだうちのひとつ。
「酸辣湯麺(サンラータンメン)」を。
松本市・廣東の「酸辣湯麺バイカラ」を愛するYOKOさん、
色んなお店の同メニュウを食べ比べる様になっています。

ボリューム感多く、酸味は程々。辛味はあまりない、
万人が食べられるタイプ。
もし辛味が欲しいならば、餃子用と思しきラー油が、
唐辛子の粉が沈む自家製っぽいものなので、
お好みでこれを加えて、
パンチを出して食べるのかしら…と言ったところ。
たっぷり熱々ですから、冬には特に向くかも…なんてところ。



「餃子」

前回に引き続き、餃子を。
にんにくとタレで食べるオリジナルスタイル。
この後も気に入ってよく注文しています。




…と、
久し振りの更新となりまして。
えー…とは言っても、年末年始の連休に入りますと、
書道だったりランニングだったりに忙しくなりそうで、
やっぱりどうかして不規則になるかも知れませんが、
出来ることを出来るだけ…
のんびりと、更新も出来たら…なんて考えておりますので、
気長にお付き合い、相変わらずのご愛顧を願っておきます。
それでは本日はここまで。

ありがとうございました。

ありがとうございました。


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プロフィール
SOJA
SOJA
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
色々と色々に。
ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)