行ってみてこそ語る資格を得る!(塩尻市・田川浦温泉旅館)
2019/09/25
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
えー、
お盆休み中の噺になりますな。
温泉の噺。
とかく混み合うイメージが多いお盆休み中、
それでも入り易い、
新設系の温泉ではなくて地元の人こそ知るような…
そんな温泉ばかり目指しており、
そしてそれは目論見通りに達成し…なんてところで。
田川浦温泉旅館は、みどり湖温泉と同義で良いと思います。
たぶん昔は何軒かあったのでしょう。
みどり湖周辺、レジャーだったり色々と…
今では、ずいぶんとひっそりしている地域だと感じます。
日帰り温泉としても営業していて、
直近でも出掛けられた方がいて、
SNS上で拝見して、
でも、ずーっと避けて来ていて。
元々は、自分ひとりで出掛けようとしていました。
ひとりで下見に行って、状況をYOKOさんに話し、
YOKOさんが「行きたい」と言えば、お連れしようと、
念入りに考えるくらいでした。
ただ、当日になって、
「初回の良くも悪くも感動は1度きりだから、
それを体験する楽しみまで奪ってはいけないな」と考えるんです。
かくして、ふたりで勇気を持って出掛けるのですが…
…これはまぁ、随分と失礼なことです。申し訳ないと思います。
温泉施設に対して、
僕らは、清潔感とか綺麗さ…苦手な虫がいないか…
これも気になってしまって。
泉質が世界最高峰だとしても、施設が苦手だったら、
結果、出掛けないだろう…
…真の温泉好きでないって言われても良い。
とにかく、お互いに楽しんで心地好く入ることが出来るお湯がいちばん
…そう言う考え方なんです。
苦手な感じかも知れない。
そう思っていたのですが。
どなたもいらっしゃらないので、写真を…。
よくSNS上でも拝見する浴槽。
深めの浴槽で、茶色の湯の華が待っていて、トロリとした雰囲気あり。
40℃前後に感じるお湯は入りやすく、わりと全体に綺麗に手が入っていて、
想像していたものと違い、安心もしましたし、楽しむことが出来ましたし。
運、巡り合わせにも寄りますが、
ふたり揃って独泉…貸切状態で浸れたことも良かったです。
源泉槽は、冷たいこともあるのですが、
源泉力が強いのか、ちょーっとヌルヌル加減が強くて入る気持ちになれず。
何となく…ですけど、
毒沢鉱泉に近い泉質なのかなー…って感じました。鉱泉同士ってこともあるかも。
もちろん褐色になってもいないし、
違うところは多いけれど、水脈が全く離れていて別…ってこともないかな…って。
洗い場はこんな感じで、YOKOさん側だとお湯が出にくいものもあったみたい。
洗剤とかドライヤーは持参した方が良いタイプですね。
昭和44年の温泉成分分析書。
田川浦鉱泉について書いてあります。
そう、こうした時代の付いたものが、とかく多い。
浴室前にある自動販売機も「MORINAGA」社のもの…と言うだけでも、
如何に古いかって分かりますよね。
120円と言うことは、わりと最近?
今では稼動していないのですが、「コイン投入口」サインも懐かしい。
ガムテープ越しで見え難いですが、
投入口のしつらえもクラシカル。これは良いものを見ることが出来ました。
「書道教室で近い字体のものを見たことがあるぞ」
…と思わず立ち止まってしまいました。
上條信山先生の系譜を感じる素敵な額がありました。
近づいて落款を拝見してみると、「泰山」とあります。
なるほど、塩尻駅前などにある笠原学園の先生の書。
信山先生とも繋がりがある先生なので、納得。
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…と、言ったところでして。
いやはや、おっかなびっくりして出掛けたこと、
失礼ながらにも、僕らにとっては事実でありまして。
で、行ってみて、良さもあるものだと、
ちゃんと確認できましたから、
「どんな場所か分からない」
「行った方のレポは見たことがある」
…そんな状態からは脱却できました。
百聞は一見にしかず…と古くから、そう伺いますけれども、
本当にその通りで…実のない感想は虚しいですね。
行ってみたからこそ、自分自身の知識も増えたと感じます。
これからも色んな場所に出掛けて行って、
知って、楽しんで行きたい…と益々思ったりなんか致します。
こうしてブログでおしゃべりをさせて頂いている者ですから、
体験を、美味しさを、やはり伝えて行くことが出来たら…
ええ、その表現こそがあるべきカタチですね。
行ってみてこそ語る資格を得る!