臨書酒林・筑前筑後豊前福岡,2 綾杉, 3 博多百年蔵, 4 玉出泉, 5 旭菊にて。




気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

さて、福岡県の第2回目の更新になります。
九州と言う焼酎が有名な土地柄ですが、日本酒も多い。
そんな印象があります。
それは、豊富な海のもの、山のもの…自然の恵み豊かで、
食文化も育っている土地だからこそ、
お酒に対しても、たいへんに寛容で伸びた土地…と思っています。
さぁ、続きを解説して行きますよー。



臨書酒林・筑前筑後豊前福岡,2 綾杉, 3 博多百年蔵, 4 玉出泉, 5 旭菊にて。

筑前筑後豊前福岡 2 蔵目。
福岡市南区塩原・綾杉酒造場「綾杉」


謳い文句が新古今和歌集の歌をそのまま使っています。
やはり酒名「綾杉」が、御神木「綾杉」に由来するからこそ、ですよね。

千早振る 香椎の宮の 綾杉は 神の御衣木に 立てるなりけり

書道を始め、仮名も学び始めているからこそ、
この文字を理解できている部分もあって、勉強は必ず無駄にならない…
…本当、そんな風に感じています。

菰樽のデザインをベースにしています。
神社に関わるからか鏡のデザイン。
これに純米原酒のボトルに描かれている墨絵の綾杉に、
薄く朱の鳥居の図案を挟み込んだカタチ。

…ただ、これは左右反転させて、右側に配置すれば良かったなー…と今は思っています。
謳い文句と重なっちゃっていますもんね。

酒名の書くバランスがあまり良くないことは反省点。
隷書で癖の少ない良いお手本ではあるのですが、自分の錬度が足りません。
いやあ、またいつか書いてみたい。



臨書酒林・筑前筑後豊前福岡,2 綾杉, 3 博多百年蔵, 4 玉出泉, 5 旭菊にて。

筑前筑後豊前福岡 3 蔵目。
福岡市博多区・石蔵酒造「博多百年蔵、如水」


博多に唯一の蔵元さんとのこと。
菰樽のデザイン「祝いめでた」があり、
蔵元さんで婚礼もできる…と言うか、
飲食店併設、また営業されている蔵元さんはありますが、
それ以上に「結婚式場も経営している」蔵元さんは、
とても珍しいのではないでしょうか。
よって、専用菰樽にも感じる「祝いめでた」に納得です。
そう、併設レストランで結婚式も出来ますよ…とは違う様相で興味深いです。
かの黒田官兵衛に由来し「如水」のラベルもお持ちです。
歴史ある「百年蔵」の名前を後押しする感覚ですね。
古いラベルも今回拝見することが出来まして、
「初吉野」と言う銘柄だったそうで、
きっと現在も蔵の入り口にはそれを思わせる看板がある…かな、どうでしょう。

「博多百年蔵」のシンプルな意匠を参考に書いてみました。



臨書酒林・筑前筑後豊前福岡,2 綾杉, 3 博多百年蔵, 4 玉出泉, 5 旭菊にて。

筑前筑後豊前福岡 4 蔵目。
筑紫野市・大賀酒造「玉出泉」


ごく特徴的な菰樽などに使われている「玉出泉」の文字。
とても難しかったです。
100mくらい遠くから見れば似ているかも知れませんが、
自分では、なかなかどうして。

福岡県最古の蔵元さん。
焼酎で「太宰府」と言う銘柄もお持ちになっています。
大吟醸「筑紫野」に描かれる風景を参考にしながら、
菰樽のシンプルな赤い円を取り入れて描きました。
「太宰府」の周囲に、「太宰府」のラベルにもある梅の文様も少し織り交ぜ。



臨書酒林・筑前筑後豊前福岡,2 綾杉, 3 博多百年蔵, 4 玉出泉, 5 旭菊にて。

筑後福岡 5 蔵目。
久留米市三潴町・旭菊酒造「旭菊」


蔵元ホームページに「筑後の酒」とあるので、「筑後」だけを書きました。
明記されていると、自信を持って書くことが出来るかしら…と。

豪雨被害、大丈夫でしょうか。
TLに流れて来る久留米市の風景は、甚大で…。
「三潴町」は、「みづままち」と読むそうです。
現行の菰樽の意匠は黄色い菊一輪と言ったカタチ。
古いラベルを拝見するに至り、
こちらの方が、太陽と菊が揃っており、気に入りました。

酒名は逆筆で書かれていると思うのですが、
筆の加減が柔らかく、草書的な速度を感じる…
たぶん隷書、いや特徴が違う…むむむ、なかなか珍しい書体に感じます。

「綾花」のラベルは、これまでにも目にした事があります。
中央の楷書的な古典碑文的な「綾花」を目指して書いたのですが、
見ながら書いたために、
かえって両字の大きさを違えてしまって、不揃いになってしまいました。




まだまだ福岡県、続いて行きます!
次の更新の用意が出来ましたら、まとめて上げて参りますので、またどうぞ。


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平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
色々と色々に。
ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)