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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
本日も相変わらずのところ、
麺の噺にて一席のお付き合いを願っておきます。
先達て、ハルピンでつけ麺を食べていた日、
お隣では、YOKOさんが、こちらを食べており。
野菜が好きなYOKOさんのことですから、
きっとこれを選ぶんだろうな…と思っていました。
「野菜たっぷりハルピンラーメンをタレこくで」
ハル二郎もあるのだけれど、
肉巻きの写真も一緒にあって、
二郎系は「ブタ抜き」で頼むこともあるので、
シンプルに野菜を美味しく食べられそうな、これにするんだろうな、と。
次点で辛いもの好きとして担々麺かなー…と思うと、
これはこってり感が増す気がして、食指が動かなかったそうです。
YOKOさんから味見でもらったりして食べていましたが、
ウマイですね。僕がメインで食べたいって思うくらい。
甘く旨みの強いスープはハルピンらしい。
タレは更に甘く濃く、それに上下挟まれた茹で野菜は、
ごくシンプルな味わい。合うんです。それが良い。
口の中で、濃い目の旨さと野菜の瑞々しさ、淡白さが交錯して、
何とも言えずに気持ちが良い。
実際、ハルピンラーメンには基本的に茹でもやしが乗り、
それが濃ゆい味わいの中で、光って美味しい訳じゃありませんか。
あれが何度も繰り返す構成…そんなイメージ。
言葉悪く…しかし素直に思ったことを忌憚なく言わせて頂くのならば、
「ずる賢い」って言いたくなるくらい、
すっごく上手な誘惑具合で、濃いと淡いを繰り返して食べる…
…良いな!これは旨いな!!と思った次第。
YOKOさんと一緒になって10年を越えて、
僕もいつしか野菜大好きになっていて、
これぐらいの野菜量で食べたいなー…って自然に思う暮らしになり、
ハルピンで食べるならば、これをディフォルトとしたい感すら湧きました。
タレこくも必須なのでしょう。
スープだけより、もっと濃さに複雑さが生まれて良いんだ。
シソ餃子もお願いしておりまして。
リキュールでも入っているのかってくらい青々しさが弾ける餃子。
テンホウ然り、ハルピン然り。
餃子は外せません。
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食べ終わる頃合に、近くの席、
あとからお見えになった方の元へ、
再び、野菜たっぷりハルピンラーメンが運ばれて行く姿を…
僕らはカウンターにいて、
目の前を通り、すぐ近くのボックス席へ流れて行くので、
ついつい目で追ってしまったのですが、
やっぱり女性が注文されておりました。
野菜があるからヘルシー…と言う観点もあるでしょう。
でも、よりコクうまを味わう為の野菜と言う観点もあるんじゃないかと。
もしか、あの方もYOKOさんの様に、
これから旨味の交錯する世界に旅立つのか、その末にリピートなのか…
…とか、それは分からないにせよ、
短い時間でオーダーが重なっただろうから、僕は思うんです。
はっはーん。こう言うラーメンが受けるのだな?