厨十兵衛で飲んだ日本酒。(松本市・厨十兵衛)

SOJA

2019年10月23日 18:16





気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

せっかく日本酒居酒屋「厨十兵衛」に出掛けて行くんですから、
その記憶をまとめておきたいじゃありませんかね。
初めて伺う銘柄と「出会う」と言う。
臨書酒林で書いた蔵もあれば、今後書いて行くだろう蔵元もあり、
特に、“これから”の蔵元さんだと、
「今日はこのラベルだけれど、地元ラベルだとどうかな」
…とか、
「この前、十兵衛で飲んだお酒、美味しかったなぁ」とか。
そうして当日以外にも繋がりが出来て、楽しむことが出来て。

日本酒って良いものだなぁー…文化だなぁー…って思ったりなんかして。

Twitterに記録した内容を補足しつつ、相変わらずお喋りさせて頂きます。
どうぞ終いまで、ごゆっくりとご愉快を願っておきますが…。





僕が、三重・天下錦・特別純米火入れを選び、
YOKOさんが、福島・ささまさむね・純米酒を選びました。

「天下錦」とは初めて伺う銘柄です。三重県の名張と言うと、
かの「而今」蔵と同じ市内になりますね。
「ささまさむね」は、今「何を飲んでも美味しい蔵」だと思います。
YOKOさん、ナイスチョイス。

天下錦、ラストのシュッとするとこ気持ち良いなぁ!
甘酸っぱさの前半、更に酸味がクレッシェンドして、
後はキューッとキレる。

ささまさむね、トゥルントゥルン!滑らか艶やか!含みの香が綺麗だなぁ。シンプル。
でも酸味もちゃんと背骨にあって、
存在感があるから、しゃんと感じられる。

…とのこと。





僕は、茨城・二才の醸(三代目)・純米吟醸(御慶事蔵にて)を選び、
YOKOさんは、福島・十ロ万・純米吟醸1回火入れ(2018酒造年度醸造)を選びました。

「二才の醸」は、「20代の日本酒プロジェクト」によるもの。
2代目は新潟県・宝山酒造、初代は埼玉県・石井酒造と、
20代の方々が造り継いで行く企画で、
ファントムブリュワリーとも違う、PBでもないコンセプト。
とても面白い発想だなぁ、と思う訳で…
存じてはおりませんでしたが、これまで飲む機会はなかった。
初めて頂きます。

二才の醸、シャキッとした酒質だなぁ。
軽やかさがあって、スマートな芯にイキイキとした感覚、
そのままシャープに抜けて行く美味しさ。
塩に対して甘味で返してくれてステキ。

十ロ万、7系で感じる事もある芳しさを遠くに。
硬さと旨味とが共存していて、柔らかさと強さも交互に。
全体に綺麗さもある。
全編?甘味は強くなくて、バランスの程良さ、綺麗さで伸びる様に。

…とのこと。





ふたりとも、大将に選んでもらいました。

僕に、富山・林(黒部峡)・純米吟醸“五百万石”で、
YOKOさんに、奈良・倉本(金嶽)・純米吟醸無濾過生原酒“露葉風”を。

林、明るい?!パッとしたお酒。
酸も全体と言うか。とても。
華やかでないのに明るい、ある種の柑橘さと言うか…
不思議なお酒だなぁ。五百万石だもんなぁ。このエネルギッシュさよ。

おお、倉本、露葉風らしさ…を僕は判別できないけど、
風の森でも感じる艶と酸の共演感はあるね。
お酒らしさとしみじみ明るい奈良のお酒の雰囲気。ほほうー。

…とのこと。
「林」は前にも飲んだことがあると思うけれど、
キャラクターとしては身に付いていなくて、
おとなしいイメージが付いてしまっている五百万石米でありながら、
とてもパワーがあって面白かった。

「倉本」は初めて見かけました。
地元では「金嶽」と言う蔵元さんみたい。





富山・太刀山・純米生酒“極寒仕込み”

だいぶ酔い酔いの状態だったけれど、どうしても飲みたくて。
久し振りですもん。
家のストック熟成酒を、ちゃんと飲み干したら、
家に置いておきたいお酒のひとつ。
こう、力強さがたまらなく好き。
滋賀酒に興味を持った頃の感覚に似ています。

かなり酔った状態でも、ちゃんとメモを残している自分は偉いなぁ。
助かります。当時の自分。
次に行く時も頑張ろうぜっ。

太刀山の、このギュ!っとしたミネラル強い旨さとギリっと強い味の強さ、大好き。
パワーこそ正義。口の中で揉んでも旨い。

…とのこと。

…と、
以上、7種類、厨十兵衛にて日本酒を飲んだと言う一席でした。

本日はここまで。

ありがとうございました。

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