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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
えー、本日はお味噌の噺にて、お付き合いを願います。
ついでに…そう言っては失礼に当たるやも知れず、
先にお詫びを申し上げておきますが、
至るまでの道中に立ち寄った…と言うことで、
温泉の噺も織り込んで参ります。
そう、先達て申し上げました中野市・三幸軒でのお楽しみ…
これに関わる前後譚と言う…
本題、お味噌の噺から始めて参ります。
最後まで、ゆっくりと…ご愉快を願います。
えー…
中野市にしばらく出掛けられなかった…と言うことは、
すなわち、中野醤油にも出掛けられなかった…
…と言うことです。1度は通販で取り寄せたりもしましたが、
1個2個のお味噌に同額の送料、これを繰り返す…と、
逆ポイントカードみたいに感じてしまいまして。
買えば買うほど、
「このお金があったら、お味噌をもう1個買う事が出来た筈なのに」
…間に合わず、ツルヤでお味噌を買う、
こう、ある程度の味にはなる、「なら、良いのかなぁ」となり、
次第に中野醤油まで買いに行きたいけれど、
なかなか難しいからスーパーで市販のお味噌を買う…が、
定番化する…と言う流れ。
でも、キュウリを食べながら思ったんです。
盛夏のキュウリ、旬の味。
「もっともっと美味しかったんじゃないのか」と。
キュウリ、そのままで食べたら美味しいです。
それはいつも通り。
ただ、食卓でお酒と共にしていると、どうも物足りない。
「中野醤油の特吟味噌じゃないとダメかも」
…今回は8月の三幸軒のオススメメニュウにも惹かれたし、
8月10日、お盆休みの最初の日だったら、
道路もまだまだ通りが良かろう…
少なくとも先々一週間に比べたら…などと、
色んな思惑が兼ね揃ってタイミング良く、中野市に出掛けていた…ってことなんですね。
三幸軒で美味しく食べて、右手に進路を取り、
すぐの信号を右、直進して左。本当、程無く辿り着きます。
「中野醤油」さん。
「食酒楽会」や三幸軒さんの素敵メニュウ
「特吟味噌焼きそば」の味の決め手を担うお味噌、そして醤油を醸されている蔵元さん。
ごくごく久し振りになってしまいました。
そこで冒頭のお写真。2種類を買い求めました。
「なかの一みそ」、特吟の粒、上撰のこしと。
味噌が持つ旨味、これこそが醸造の成果。蔵ごとの個性。
キュウリ専用って事はもちろん無いです。
塩を舐めたって、味噌を舐めたって酒が飲める…なんて言いますが、
実際にやってみると、わりと物足りないものです。
実体験において。
でも、中野醤油さんのお味噌だと、
それが「良い!いける!」に変わると言う。
実は今回初めて購入した「上撰」、これをお味噌汁に用いても感動しました。
日々、問題なく食べていたお味噌汁。
いや、本当に…自分なりには美味しく出来ていると思っていました。
スーパーで買って来ていたお味噌で。
お値段だって、すごく変わる訳ではないものです。
「なかの一みそ」の上撰、これを使う…味見をする…
「おっわ、これまでのお味噌汁って何だったんだ!!」と、
驚くくらいに、良い甘味、良い旨味、良い塩味…
まろやかさすらも呼び込んで、すっごく美味しい!!
いつも通りに作って、お味噌だけ変えたからこそ、
味見のままに、ふた口、み口と進んでしまうくらい。
お味噌は日本酒と同じ、醸造の成果ですから、
きっと好みがあるもので、
元々、相性が良いと知っていた中野醤油の味、
こんなに美味しいのに、
日常の忙しさの中で、何故に取りこぼしてしまっていたのか…
…信じられないな、この美味しさじゃなくて良いだなんて、
考えられないなー…と、ここまで初手味見から1~2秒の間、思考ログ。
家々に好みはある。
あるからこそ、色々と試してみるべき!
僕らは信州信濃、味噌の国に住んでいるんですもん。
ちょっと歩けば味噌屋にぶつかる様な地域ですから、
これは…僕らは僕らが知っている以上に、
味噌を選んで食べていないんじゃないかと思ったし、
気に入る味噌に出会うと、
もっともっと感動するじゃないか!…なんて考えた次第。
そう、諏訪湖を1周する間にも何軒かある気がしますもん。
間欠泉の脇、坂を上ってすぐの「タケヤ」さんとか、
岡谷市の駅前にもありますよね?
いつもと違うお味噌、本格的なお味噌に出会って欲しくて、
何か、きっかけになったら良いなー…と思い、おしゃべりしておりまして。
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さて、残りのお時間で温泉についても、さらって行きます。
北信を訪れる際には、僕らにとって、もはや定番になりつつある「子安温泉」…
お得な回数券、今回で終わったので、また買わねば。
有効期限がないものなので、とても便利。
前回は大根を買って帰った気がします。
今回は茗荷を。たっぷり入って100円とは。
かなり良いもの、かなりの量、おかしなくらいのお安さ。
高山村の恵みを買い求めました。
だんだん、施設の拡充がされている訳ですが、
奥のスペース、食堂がオープンされていましたね。
食べ物メニュウを拝見しましたが…
いやはや、三幸軒が控えていたので、
食べたりはしませんでしたけれど、
ちゃんとしたお食事処のメニュウでした。
これ、ご飯前に温泉、出てご飯、ご飯後に休んでから、
もうひとっ風呂が出来ちゃいますね。
1日過ごせるんじゃないかと言う…
近隣だと蕨温泉もありますが、谷向こう。
新たに強力なお楽しみスポットになりつつあるんじゃないかしら、と。
当日のTwitterには以下の様に投稿しておりました。
(67)信州高山村・子安温泉に来ています。
まさかの貸切タイムに遭遇するとは…このお湯を独り占め出来た時間がほとんど。
温まったら源泉でクールダウンを繰り返す。たまりません!
…とのこと。
夏場は源泉も少し温かく感じるので、
本当、交代浴の気持ち良さを存分に味わうことが出来ます!出来ました!
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高山村から中野市に向かう道沿いで、もう一湯。
このエレベーター前に立つと「穴観音」っぽさ、感じます。
2013年、2015年に続いて3回目…
便利な立地にあり、湯質も良いのですが、
カランが使い辛かったり…そう思って避けていました。
お隣の「あけび」で良いかー…って。
全体に2015年当時の記憶より綺麗になっていて、
カランも全て押しボタン式でなく、
使いやすい今時のカランに変更されていて…
そう、ロッカーも綺麗になっていましたね!これは良き設備の更新です!
お湯は昔ながら変わらない、硫化水素の良い匂いが漂う内湯、
温度が自然と振り分けられていて、合う場所で楽しむ事が出来る露天風呂。
以前も良い温泉だと思っておりましたが、
使い勝手の良さが増したことで、もっともっと気に入り度合が高まりました!
自販機の上のピカチュウの鳴き声にビックリしたりなど。
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そんなお味噌と温泉の噺でお付き合いして頂いて参りましたが、
そろそろお時間となっております。
温泉も良いです。良いですが、
今回は主題を是非にお味噌に置いて、残しておきたいですな。
いつもいつもの物ですから、より美味しいものに出会う…
…と言う感動が、すぐ近くにあるんです。
これは体験せねば、勿体無いですね。
だので、しまいにこの一言を再び申し上げまして、
楽屋に引っ込もうと存じております。
行きます。
えー、
やっぱり中野醤油のお味噌はうまい!
(以上、ご清聴ありがとうございましたー)