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気楽なところで、一生懸命…と言う事です。
本日はお馴染み臨書酒林にて、お付き合いを願っておきます。
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これまで、
長野県、岐阜県、富山県、石川県、福井県、
山梨県、静岡県、愛知県、滋賀県、広島県、
熊本県、佐賀県…と書いて参りまして、13県目の福岡県の道半ば。
福岡42蔵目の日子の詩が452枚目。
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臨書酒林、福岡41蔵目。
久留米市城島町・比翼鶴酒造「比翼鶴」にて。
いっぱい画像資料があり中から気に入った古いラベルを参考に。
本来は緑地に白鶴。鶴が阿吽を表現しています。
…と、投稿しております。
「比翼鶴」、その名前の良さや意匠の明瞭さから、
とにかくラベルが古いものから新しいものまで、
よりどりみどりでした。
きっと現行ではないラベルだと思うのですが、良いもので…
線を緑にして作成しているので、
再現率は低めになっております、是非とも各自ご確認をっ。
カッコイイラベルなんです。
細やかさも良く、阿吽と言うと仁王像や狛犬を想像しがちですが、
陰陽の象徴足る所作ですよね。
それが再現されている…そうした文化的な側面も良い。
以上は、きっと書道に取り組んでいなくても書けただろう内容。
書道に励んでいる今だからこそ、気づくことが出来たのは、こちら。
Tweetしているのですが…。
福岡の「比翼鶴」って「長恨歌」から来ているのか。
漢詩に触れていなければ、「長恨歌」が何のことか分からなかっただろうなぁ。
白楽天詩(白居易)、比翼連理ってやーつ。
唐の玄宗皇帝と楊貴妃の詩で、最終段にこうした表現があります。
本来は仮名の入らない漢詩なのですが、ここでは書き下し文にて。
天に在りて願はくは、比翼(ひよく)の鳥と作(な)り
地に在りて願はくは、連理(れんり)の枝と為(な)らんと
これが「比翼連理」の言葉の語源ですよね。
ここから「比翼鶴」が名付けられていると言う。
良いタイミングで、この酒蔵の番が回って来たなぁ、なんて思いました。
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臨書酒林、筑前福岡40蔵目。
福岡市西区・浜地酒造「杉能舎、富貴の誉」にて!
菰樽を参考にしつつ、富貴の誉の花も少し足して。
神奈川・熊澤酒造の様に、酒蔵、ビール、パンと様々取り組まれているみたい。
…と、投稿しております。
本来「富貴の誉」のラベルはお花の絵柄が大きく描かれていて美しいのですが、
再現できる自信がない、菰樽やビールがこの絵柄…と言うことで、
やりやすい方で取り組ませて頂きました。
日本酒も酵母、ビールも酵母、パンも酵母…イースト…
「天青」熊澤酒造の取り組みを伺った時は「なるほどー」と思ったものですが、
こちらも、そうした複合的な取り組みをされておられるみたいで。
赤の色合いにも寄るとは思うのですが、
なかなかインパクトがあるデザインだなーって思います。
中央上部にちょっとだけ書き添えてありますが、
篆書的書体で書かれた「杉能舎」も、とても特徴的で、
書いていて楽しかったですね。
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臨書酒林42蔵目。
田川郡添田町英彦山・福太郎株式会社「日子の詩(ニッシノウタ)」は、
明太子販売会社の山口油屋福太郎が持つ酒蔵。
本来は白地に漢字だけのラベルに福太郎のロゴを合わせてみました。
…と投稿しております。
「お馴染みの福太郎さんが日本酒を…」と情報を得つつ、
やっぱりそれは地元柄なんだろうなー…とか感じたりして。
ふくや、かねふく…とかが有名ですかね。
めんべい…明太子煎餅だと福太郎社がシェアが高い?
…のかしら。
こうした細い字って改めて難しいですね。
きっと、良い臨書作品のためには、
お手本を見ないで書くことが出来るくらいまで、
成熟させないと書けない…
見ながらなら見ている時間だけ、線がヨレヨレになるんだなー…
…と、とっても勉強になりました。
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…と、本日はここまで。
ありがとうございました。