ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)





ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

かねてから、1度は出掛けてみたいと思っていた、
大桑村の「阿寺渓谷」に遊びに行って参りました。
本日は、その紀行文にて一席のお付き合いを願っておきます。

9月1日に出掛けて行ったのですが、
今年は、当日までは車両規制を行っている…と言う。

阿寺渓谷の入口、
「フォレスパ木曽」と言う複合施設駐車場から、シャトルバス運行のため。
観光客が増える時期だからこそ、道中の安全のため。
渓谷を深く登った「阿寺渓谷キャンプ場」利用者の車両は、
許可を受けて入る事が出来ますが、
それ以外は、通行禁止…そんな規制です。

つまり、9月2日以降は…どうなのでしょう。
シャトルバス発着の3.4km地点まで自家用車で出入り出来るメリットもありますし、
渓谷をゆっくりハイキングしたいって言うんだったら、
歩道なく、車道を歩いて行くので、規制なしはデメリットにもなるのかも。

ね、のっけから、こんな堅苦しく注意事項なんざ、のたまわなくても良いものですが、
まぁまぁ、とにもかくにも、
いつかは出掛けて行くべき場所であろう、そんな風に感じているのでして。

「阿寺ブルー」と呼ばれる河川の水が青く見える景色は、
心から美しいと思うものでした。雨の後って事も、悪くないどころか良かったかも。
水量が豊富で、雨が降った時だけ現れると言う、
「雨現の滝」もハッキリと見ることが出来ましたし。





渓谷入口の段階から、もう青い。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

「水は青い」と表現される…「水色」は「青色+白色」です。
でも「水は無色透明」が現実。
でも、目の当たりにする「水が青い」と言う現象。

「綺麗だ」「不思議だ」と同時に思います。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

「狸が淵」、渓谷入口から歩いて行って、
まず、特に青が濃く見えるポイント。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)


シャトルバス発着地、3.3kmポイントから少し降りた橋の上からの景色。
風が通り、涼しい風が走ります。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

ビュースポットは看板があるので分かり易いですね。
看板があったら「何かあるぞ!」で良いですし、
何と言うか、真っ直ぐの舗装路を歩いて来ていても、
山の中ですから、
「どこか迷ったりしていないかな、このまま進んで良いんだよね」
…と言う不安を払拭できます。
(これが実はキャンプ場以降に効いて来る伏線で)

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

「牛が淵」、ここもとても綺麗でしたね。
特に深い青色は、狸と牛…あと熊かなぁ、と。
光が当たるばかりでも青は綺麗に見えなくて、
水深があって、少し暗くて…なんて条件がありそう。
光の入り方が影響しているのでしょう。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

牛が淵周辺、野尻向林道への橋の上から。
男の子たちが、水遊びをしていました。
ひやー、こう言う所、自分は潔癖なんだろうなって思います。
こう言う水に触ることは出来ません。
泳ぐなんてもっての外。
GoProの様なカメラを持って飛び込んだり、
飛び込む友人を撮影したり。
「こえー!うわー!」なんて声も聞こえて夏盛り。

…海もそうですけど、「汚い」って思っているのではなく、
「蛇とか虫とかいたらどうしよう」って思う感じで苦手なんです。

別に年齢を重ねたから、
こう言う事が出来なくなったって訳でなく、
うーん、自然の中に飛び込むことは苦手なので、
今も昔も眺めているだけ…そんな気持ちで、
「風景だなー」と眺めました。

男の子達が、結構な高さから飛び込んで、
床に足が着いたり、そうした気負いがない様に見えましたから、
結構、深いんだろうなと。
それだけの水量が、上流から絶えず流れ込んで来ているって事も、
自然の大きさを感じてなりません。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

渓流ばかりではなく、個人的には山側の景色にも、
素晴らしい自然の雄大さを感じるものがありました。
どこまで伸びているのか、
切り立った岩壁の間が滝のようになって、清流が激しく落ちて来ます。
冷たい風が吹きつつ、
水しぶきこそ当たりませんが、水の強い力を感じ、
畏怖…文字通り、自然を目の当たりにする…。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

写真のタイムスタンプを見ると、10分後くらい、
別の岩肌から流れる滝。
静止画として切り取った今でも、ずっとずっと眺めていられる気がします。
美しい。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

川の流れは、時に穏やかなものも。



6.3km付近が阿寺渓谷キャンプ場になります。
何と言うか、
RPGで…今なら異世界転生モノの冒険活劇でもそうかも…
洞窟、ダンジョンを探索していて、
セーブポイントに着く、安全地帯に着く、そんな感覚。
急に人がいっぱいいて、文明的な建物や自動車があって。
それまでと続いている景色なのだけれど、
「どこでもドア」で別の国に入ってしまったみたいな、
それくらいギャップを感じたものです。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

「美顔水」が冷たくて、すごく気持ち良かった!
山の新鮮な水…と言う感覚。
ただ、飲んでも良いかが分からなかったので、
腕を冷やしたり、顔を洗ったり…くらいでしたけど。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

キャンプ場は、そんなに広くなく、奥に物々しいこのゲート。
ここから先、車両通行止め。
人は脇を抜けることで奥に進むことが出来ます。
Google MAPもここまで。先は、舗装されていない砂利道。

「ハナノキ」と言うスポットがあるので、僕とYOKOさんは出掛けてみますが、
これがなかなかに怖かった。

誰もいません。
後にも先にも誰もいない。
これまでは時たま車も来ていたし、人もいたし。
もし出て来るならば「熊かも」と言う不安がよぎります。

この先に「ハナノキ」が本当にあるのか…すら疑わしい。
「疑心暗鬼を生ず」と言いますが、
これまでの舗装路とは雰囲気が違って、
ふたりとも「怖い」「大丈夫かな」と思いながら進んで行きました。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

「ハナノキ」も、もう直前に迫った橋の上から。

大きな蛙が死んでいて、それに蝿がたかっていました。
自然そのものなんだけれど、自然が強過ぎて怖いんだな、と思うんです。
橋を渡ると道はまた狭くなり、
木々が深く覆い暗くなる、
道に水が流れ込んでいて、それを飛び越えて…
その時でした。草むらから「バサバサッ」とけたたましい音、
茶色い塊が飛び出して来る!

「ぅあああああああ!!!!」

…って叫んでいる自分に気付いたのは、
何かの山鳥だったのでしょう。それが飛び去っているのを見る頃合。
叫び声、自然と出ていました。

そう、「ハナノキ」直前と言えど、
僕もYOKOさんも「これは怖い。引き返そう」と意見が揃います。
ホント怖いです。鳥の後は熊かも知れない。
紅葉の季節なら、他にも人がいたかも知れません。
でも、今の今は誰も彼も居なさ過ぎて不安に耐えられない。

“安全地帯”のキャンプ場まで戻る道は、生きた心地がしませんでした。

ああ、本当に青い。(大桑村・阿寺渓谷、阿寺ブルー散策)

そんなトラブルもありながら。
下りは疲れもあって、あんまり景色を見ることなく、
サッと降りて来てしまいました。
写真はウォーキング設定にして計測していたGPS時計。

「あてら荘」のロビーから風呂上りに撮影したものです。

いつもの温泉Tweetとして、以下の通り。

(81)阿寺温泉混合泉・フォレスパ木曽 あてら荘に来ています。
阿寺渓谷、結構奥の方まで行って来まして。
女性側の浴槽はかなり小さめとのこと。
男性側は結構広めだと思いました。
乳白色のお湯、塩化物泉。
渓谷脇の道路を歩いて来た後には、効きますね。

…とのこと。

同施設にあった「恋路の湯」が現存していれば…
建物だけは今も残っているんですが、
残っていれば、入ってみたかったですね。
閉鎖して源泉も閉じられている…と思っていましたが、
こうして小さいながらも、
「あてら荘」で阿寺源泉に触れる事が出来て良かった。




当日の夜、気づいた事を寝入りばなにメモしながらTweet。
少し加筆しながら掲載します。
重複事項もありますが、あしからず。


まとめをツラツラとお布団の上から。

駐車場は川向こうは無料、入口側(フォレスパ側)は有料。
9月1日まで自主車両規制。
電波は入口付近のみ。阿寺渓谷キャンプ場までは舗装路。
(キャンプ場も電波は入らないはず)
運動靴でオーケー。
キャンプ場からハナノキまでは砂利道。
登山靴みたいな足首ガード靴が良いけど、距離も短いはず。

シャトルバス発着地点(約3.5キロ手前)まで、わりと坂道頑張る。
その後は慣れてくるのか、ビュースポットも多いからか楽。
美顔水、すごく冷たくて気持ち良かった。
キャンプ場が気持ち、RPGのセーブポイント感。

キャンプ場へのお客さん、シャトルバスだけの規制があった今日でも、
渓谷に流れる水音で車の音がかき消され、
気がつくと真後ろに車…と言う状況あり。
規制解除後は、もっと危ないのかも。要注意。
逆に運転する方は、僕らホントに気づけていないです。川の音が大きくて。
(雨後じゃなければ、もっと静か?いや、どうなんだろう)

…うむ。だいたいブログの中に書き込めているな。
車については、注意…と言っても中々難しいです。
あおり運転の報道の中で見たけれど、
クラクションを良しとするか悪しとするか…
僕らはクラクションで「おわっ!?」とビックリして、
飛び跳ね転びかけたので、
怒ってもいないし、「鳴らすなよ」とも思わないし、
気づかなかったから「あぁ、悪かったなぁ」と思ったけれど、
下りの際、足が動いている状況だと、
バランスを崩して転倒も無くは無いのかも知れません。
そのポイントだけは、車で行く方も歩く方も要注意。
そうだなぁ。
運転席の窓を開けて、「すみませーん!」が良くないですか?
僕らがまた出掛ける時が来て、
そう言う状況になったら、声掛けにしようかな。
(まぁ、歩こうとするでしょうけど)




「百聞は一見に如かず」…なんと言う。
本当に、本当で。
写真で知ったし、写真で見ているし、何ならInstagramで、
「#阿寺渓谷」と入れたら、同じ青色がいっぱい出て来ます。

でも、目の当たりにするとぜんぜん違った。同じじゃありませんでした。

「一見」でも、現実の方が…色は同じなんです。
色は同じなのだけれど、感動がぜんぜん違うのは何故だろう。

自然の自然たる不思議さ…と言うものなのか。

そうだ。
阿寺川だけが、青いんです。
くっきりと分かれる。
木曽川に流れ、合流すると緑色になるんです。
その直前の川原でバーベキューや水遊びをしている…
合流直前まで、阿寺ブルーがハッキリと確認できる。

不思議なことはいっぱいある。
現実に見てきた景色と言うと、少し考えてしまう。
魔法に掛かったみたいに。
少し怖かったけれど、美しい記憶が全てにある。

その青色を目の当たりにして、
感動は、唯、一言に集約されて突いて出た。


「ああ、本当に青い」

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written by SAKESOJA (宗風)