我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。




気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

本日は、温泉の噺で一席、お付き合いを願っておきます。

えー…
食べ物は目で見ても楽しむことが出来ると言う例えの通りで、
写真が物を言うことが幾ばくは出来ますね。
そう置いた…としても、温泉と言うものは、なかなかどうして、
食べ物以上に体感をお伝えし難いジャンルであるなぁ、と。
湯に浸り、体温の上がりを感じながら、
筋肉の弛緩を甘んじて受け止めながら、
「ああ」と、深くため息をつくような…

…体験と言うものは、
きっと実際にずんぶりと飛び込まない限りは、
想像の中だけではまかない切れないものであるなぁ…

…と、

分かっていながらも、挑戦してみたいと存じます。

ひとつの旅行になった1日でした。
車での移動距離は大したものです。
松本界隈から高山村、奥山田温泉まで出掛けて行って、
中野市に向かい、鬼無里方面へ、
次いで大町、池田町…と言うルートで帰って来ました。
高速道路は行きの須坂長野東まで、
安曇野から乗って渋滞を回避したりなんかして。

疲れたけれど、三湯も入れば満足しない訳がない。
そんな1日を申し上げます。




我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

高山村の奥、
あまねく松川渓谷、五色や七味などの名湯を通り過ぎ、
山田牧場まで上って来て、この看板。
今回の第1目的地、「セルバン白雲館」に到着しました。
我が巣穴から1時間40分くらいだったでしょうか。

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

建物の前に立つと、明るい感じの女将さんが、
わざわざ出て来て下さって、案内して下さいます。

思い起こすは数日前。
週末の予定を考えていた自分は、
YOKOさんに向けてメモ代わりに、こんなTweetをしています。

---------------------

奥山田温泉、レッドウッドイン以外にもセルバン白雲、
ニュー笠岳など日帰り入浴できそうだなぁ。それも良い。良いな。
奉納温泉は良いHPがあったぞ。
http://www.vill.otari.nagano.jp/kanko/spa/bunouonsen/
そうか、深山に行って釜炊きのご飯も食べてみたいんだよなぁ。
だいたい片道2時間30分ちょっとかしら。

----------------------

これを拾って下さった方が、セルバン白雲館にいらっしゃって、
丁寧な文章、また「出掛けて行きます」と言った後の、
ダイレクトメッセージの対応、とても良いものでした。

「時間帯によってはご迷惑をおかけするかも」
「いつ頃にお見えになるか分かると良いのですが」

…と言う趣旨のメールが、
とても自然で、自分に対しての気遣いに溢れていて、
非常に好感触を得ました。
いやはや、Twitterのおかげで、とても良いご縁に恵まれたぞ、と。

日帰り入浴は10時30分から。
ひとり800円とのこと。

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

僕らが訪れた時間帯で、10時30分過ぎ、
まだどなたもいらっしゃらなかったので、1枚。
露天風呂の景色が…
当日は曇りにしても、とても良かった。

「曇りなのに?」

…とお思いかも知れませんが、
晴れている景色も良かったでしょうけれど、
曇りであっても開放感は素晴らしく、
浴槽に入ると、雨に濡れた草露が輝いて間近に見えて、
美しく感じたものです。
露天風呂は好みのぬる湯の設定で、
じっくりと入ることが出来ました。
乳白色まで行かない、青白さのあるお湯で、
浴槽床に湯の華が沈殿しています。
硫化水素の匂いは穏やか。
湯の柔らかさは、奥山田温泉の素晴らしい泉質そのまま。

YOKOさんもすぐに露天風呂に出て来ていて、
声が通ったものですから、
夫婦で「これは良いね!」と、次のお客さんが来るまで、
話したりしながら、堪能しました。

内湯浴槽も中央に仕切りがあるタイプで、
片側の浴槽にお湯が投入される…
渋・大湯などにも見られる、
「あつ湯」と「ややあつ湯」に分かれるタイプ。
それぞれ長方形の浴槽なので、
幾人か居ても入り易い構造ではないかと考えます。

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

(46)奥山田温泉 五色上(蒸気泉と表流水の混合泉)・セルバン白雲館

今年46番目の源泉でした。
掲げられた見事な字があり、後学のために撮影をば。

( https://cervin.jp/ )






(47)山田温泉 元湯、わなばの混合泉・山田温泉大湯

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

続いて、その帰り道にもう1湯。

久し振りに、同高山村・山田温泉大湯に出掛けて行きます。
内湯が44度設定の熱いお湯なので、
やや温度が和らいだ「ぬる湯」浴槽が空いているかいないかが、
わりと生命線を分ける…と思っています。僕ら、ぬる湯国国民は。
空いているだろう昼12時ごろに出掛けましたが、
タイミング、バッチリだったみたいで、
じっくり山田温泉のお湯に浸ることが出来ました。

当日のTwitterには、以下の様に記録してあります。

-------------

透明で、所々に白い湯華。
もったりもっちり、ボリューミーな泉質だと思っており。

-------------

流石、天下の大湯と言うカタチ。
やはり、すこぶる良いお湯ですね。
匂いもちゃんとあって、蒸した木のイメージ。
そうそう、2013年、2015年と来て3年ぶりですが、
所々の木造造りが新しくなっている印象を受けました。

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

至近の観光センターにも足湯がありますが、
この大湯前にも足湯があり、
付近にあった種田山頭火の碑も、興味があります。

「 つかれもなやみもあつい湯にずんぶり 」

うん、まさにそんな体験。
山頭火も「あっちぃなー、これ。でも、暑くても頑張って入ると沁みるッ!」なんて思っていたのかなぁ。




その後、大湯から中野市までは30分程度。
案外近いので、本当に羨ましい土地だと思います。
名湯がわんさかあるんですもん。
道中も「子安」「You游ランド」「穴観音&おぶせ」などを通りますし。

三幸軒、井賀屋酒造場を経由して、
「さぁ、もう1軒はどうしようか」と…
実は決めていなかったのですけれど、
まぁ、悩んだ結果、
まだ出掛けた事がなかった、
「森林囃子」に行ってみようと発案します。

長野県長野市戸隠祖山と言う地籍で、
長野市内だし、そんなに遠くなかろうと安易に考えたのですが、
あんなに市街地から奥に行った所だとは思いませんでした。
長野市と白馬大町の中間地点のイメージ。

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

(48)土合温泉・森林囃子(もくもくばやし)

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

福祉施設の側面があり、
トレーニングルームなども併設していました。
新設系と言えば、そうなのかも。

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

ロケーションとしては、こんな感じです。
栄村にどこか似た奥深さ。

お湯は無色透明で冷鉱泉。硫黄泉と言う事は、
どこか西条温泉・とくらを想像させますが、
もっとクリアな印象で、
不動温泉・さぎり荘に浴槽などの造りも含め、
似ている印象を受けました。

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

「山林閑曠を楽しむ(さんりんかんこうをたのしむ)」、
休憩所に飾ってあった額。
これも良い字です。
「閑」の門構えの崩し方が大胆。

「森林囃子」に辿り着くまでの長野市内の渋滞が、
なかなかのものだったので、
より17時近くになって、
危険を感じ、市街地に戻るよりは、
あえて、白馬側から回って帰ろう、
辿ったことがない道を楽しんで帰ろう!と発案します。
そうして、ぐるっと回って巣穴まで帰って来た…と言う1日でした。

走破距離も大したものですが、
信州は本当に温泉が多くてたまらないですね。実に楽しい。
出掛けて行けば、選り取りみどりです。
高山村は元より、
森林囃子からの帰り道だって、
「ぽかぽかランド美麻」の前を通っておりますし、
ちょっと曲がれば、某の温泉があろうと言うところ。
ひとつ入れば、またひとつが気になって…
人間と言うものの本質は、
1日に1度、風呂に入れば十分なのかも知れません。
それはそうなのかも知れませんが、
いやいや、欲望は果てしなく、欲望を貪られるだけの名湯が揃う我らが信濃路。

我らが信州、良いお湯には、1日に何度入ったってたまらない。

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平日、出来るだけ更新でやってみたいと存じます。

書道とかお酒とか、温泉、ランニング、ラーメン、街のうまいモン…
色々と色々に。
ご興味ない日もあるかと思います。毎日、見なくても良いと思うんです。

たまに見て頂いて、色んな事やってンな…と、
「今度は何してんだろうな」って思ってもらえたら幸いで。

「酒 宗夜」の新しい道を繋いで、いざ、行きます。

written by SAKESOJA (宗風)